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緑の芝生
1年前から近所の丘カールトンヒルの保護と維持を目的として夫がスタートさせたフレンズのグループは、最近、Calton Hill Conservation Trustと法人也りをし、しっかりと歩みを進めています。フルタイムで働いている私より忙しいんじゃないか、と思うような日々の彼ですが、私は密かに、やっぱりこの人はすごいと尊敬しています。大事なものを守りたいと思うと、彼は力強く拳を握って直進していく。無給だし、そこに何も見返りを求めていないのです。
補助金の公募に応募して、勝ち取ってきた緑地化資金で、カールトン ヒルの禿げていた場所に新しく芝生を植えたのが昨年度。
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No mow May(動植物の棲家を守るため、わざと自然のままに放置しておく)の5月だったはずなのに、一部芝刈りがされてしまいましたが、6月に入り、青々とした芝生が広がるのはとてもいい気持ちです。
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そんな中、ふと、自宅から1階下の住人のお庭を眺めていたら、彼女は庭の一部の芝部分を全く芝刈りをしないで放置していることに気づきました。
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(個人的にはボーボーのこういう庭も嫌いではない)
えぇっ?こっちの芝生って放っておくと、なんていうかワイルドな草原様になるんだね?
今までそんなことを考えたこともなかったので、夫に、
「あのさ、カールトンヒルに植えた芝生ってさ、何?」
と聞いてみると、うちの山林にも来てくれた植物学者のBenにも相談して、たくさんの人が芝生の上を歩いても丈夫なように、そしてスコットランドエディンバラの気候に合ったと考えられる種ミックスでできたものなのだそうです。
• Fine leaves Ryegrass (Lolium perenne)
• Slender Creeping Red Fescue (Festuca rubra subsp. litoralis)
• Chewings Fescue (Festuca rubra subsp. commutata)
そうなのか。
そういう目で青々としている芝生を眺めると、確かに数種類が混ざって出来上がっていることに気づきます。
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そして、以前から日本の芝生は冬は茶色なのに、なぜこっちの芝は冬でも緑なのだろうと不思議に思っていたのですが、日本の芝と全く種類の違うものだからなのですね。
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日本の芝生はほぼ、高麗芝と言われる芝生で、こちらは放っておくと緑の草がこのように背が高くなる様相になるみたいで
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こちらのミックス種の芝生に比べると、日本の芝生はモノカルチャー(単一)であることがよくわかります。
だから、芝生に「雑草」が生えないように庭の草むしりも激しく大変で、たんぽぽなんて生えていたらとんでもなく目立ってしまうし、日本の景観的に、人工的にさえ見える徹底的に管理された緑が好まれるということもあるのかもしれません。
個人的見解ではありますが、「雑草」と呼ばれるいろんな草花が自由に育っているような公園の方が私は好きで
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ここはゴルフ場ではないのだから、こんな緑ボーボー、芝生の草むしりは頑張らないでいい様な環境が周りにたくさん残されることを願うばかり。ちなみに、ゴルフ発祥の国、スコットランドにはエディンバラだけで21ヶ所もゴルフコースがあり、除草剤撒きまくりであることは間違いなく、日本でもゴルフ場の芝生には緑の着色をしたりして大変みたいですね、そりゃ維持費がかかるはずです。
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人は遺伝子の中にアフリカサバンナ時代の記憶が組み込まれているので、深く暗い森林よりも、明るくひらけた庭(場所)を好む(バイオフィリア)という仮説があるのだそうです(EO Wilson)。
そしたら、この方の解説を見つけてしまいました(↓)
そして、ついでに虫についての記事
当山林でも今年8月、昆虫、虫調査オーバービューを予定しておりますので、ご興味のおありになる方はご連絡ください。
いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。