洪水後3ヶ月(まだ続く)
6月
上階からの洪水事故
7月
天井(の一部)が落ちてきた
8月
家具など撤去。カーペットは業者へ頼み洗浄中。しばらくこの状態が続いた(8月に入ったらみんな夏休みで誰も仕事しない)(後半は我々もドイツ・プラハに行っていた)
9月
ようやく内装業者さん登場
9月に入り、うちの工事などをまとめてくれるConservational Architect (=建築家、特に歴史的建造物)のロンが思いがけず彼の家に招待してくれました、というのも、彼の家と年代が似ているので、新しくする床や壁の色など、「実際に見て参考にしたらいいよ」、と自分の家を見せてくれると言うのです。
大好きなエディンバラのニュータウンを歩いて散歩がてらに彼の家に向かいます。
色について見本などを広げてディスカッション。現状維持(前と一緒)なら白、モダンな感じにしたければグレー、でも彼のおすすめは黄色という話。
なかなか進まない工事も、7月に落ちてきた天井(一部)も、家具の移動や棚の中身の移動など心は萎え萎えだったのですが、この色を選ぶ段階で、心がウキウキし始めました。
ロンのおすすめのペンキ屋さんによりサンプルを少量買います。ペンキ屋さんもピンキリらしい(初めて聞きました)。妥協はせずに、お高いペンキ屋F&Bを選びます。
試し塗り
うーん、ちょっと濃いかな?数日乾かして考えてみます。エディンバラは北の街で外観はグレーの石なので、内観は暖かみの強い黄色というのはいいアイデアだと思うのですが、これより1トーン淡い色にするかどうか検討中。
天井とPicture railまでは白、その下が黄色、また白の予定。洪水前の写真に色をつけたりして(私の腕ではこれが限界)どうかな、暖かい感じでグレーよりは良さそう。
ペンキ塗りはウキウキ、いい感じで話が進んでいると思いきや
↓
夫が「うちの床を新しく総取っ替えするのはやっぱり嫌だ」
と言い始めめて床はまだ工事がストップしています。洪水で水浸しになったうちの床ですが、乾いた後、Uの字に曲がってしまって凸凹になっています(現在)
夫は「うちの床は建物が造られた1840年代そのままのものを(磨き・削りながらも)現在まで引き継がれてきたものなので、その”オリジナル”を新しいものに変えるのは嫌だ」と言うのです。ロンは「この床は剥がして、下の防音材も総取っ替えだし、もうかなり削られて薄くなってきて、端っこが割れてしまっているし、隙間もかなり空いてきているし、専門家的にみても、これは元には戻せない」とちゃんと説明するのですが(ちょっと呆れ顔で)、夫は何しろ考古学者なので、古いものが大好き。ガンとして引きません。
私は新しい床でいいんだけどなあ〜(←大抵の場合はこだわりのない人)。
夫のこういうところはもう慣れっこなので、好きなだけやらせるしかないのです。急いではないし、彼が古い床を愛しているのならばとことん力を尽くしたらいいのです。面倒だけどもそう言うところが彼のいいところでもあるので仕方ない。夫は昨日からエディンバラHeritageとかScottish Historic Buildings とか数件電話をしたりメールをしたりして頑張っています。さて、この床はどうなるんでしょう。
と言うことでノロノロとですが少し進んでいます、まだBefore/Afterをお見せするところには辿り着きませんが、また書きます。
追記
壁の黄色 (Dorset Cream)、塗り始まりました!
いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。