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北大総合博物館 昆虫サロンで話す予定です
8月になりましたね、もうすぐ日本です。
一緒に行く昆虫学者のCraig Macadamに8月20日に北大総合博物館 昆虫サロンで講義をしてもらう予定を調整しました。
タイトル 'Climate Change and Aquatic Insects'
気候変動と水生昆虫の変化
英国buglife バグライフ Craig Macadam クレイグ マックアダム
(講演は英語、スライドに日本語訳あり)
前座で私もホロカトマム山林についてのご紹介をする予定です。
2024年8月20日 午後7時から1時間程度
北大総合博物館「知の交差点」(Zoomハイブリッド開催)
対面で参加される方は、特に予約は必要ありませんが、
博物館が17時で閉館、「ミュージアムカフェぽらす」を昆虫サロンのために20時頃まで開けていただいている関係上、下記のようにお願いいたします。
1.18時20分~19時まで博物館正面玄関からお入りいただけるようにします。それ以降の時間帯にお越しの方は、理学部2号館からお入り頂きますようお願いいたします。2号館の自動ドアは20時頃まで開いています。
2.対面で講演をお聞きになる方は、ミュージアムカフェぽらすで、ドリンクまたは、フードを1品頼んでください。
フード、ソフトクリームは、19時がラストオーダー、ドリンクは20時頃がラストオーダーになります。
また、演者のお話が終わった後に、演者の方を囲んで軽く懇親会のようなものを開催しております。当日の自由参加となります。事前申し込みの必要はありません。参加される方には、500円の参加費をいただいております。
ご興味のある方は、Zoomでもご参加できますので、ご連絡ください。
私が話す内容はペチャクチャナイトで話したものをまとめて10分ほど。
昆虫博士の前野ウルド浩太郎さんが、プレゼンの前には何度も何度もしつこくシャドウイングで練習すると書いていたので、たったの10分の前座だけれども練習しています。ほとんどの人にとって、こんな内容なんてどうでもよくって、人は「伝え方が10割」で反応する、記憶に残ってくれるか、楽しんでもらえるかはどのように話すのかが大きいという、なんとも辛といえば辛な状況ですが、眉毛を白く塗って臨みたいと思います。
PPTスライドをこちらに掲載しておきます。
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うちの山は1950年頃にはすっかり禿山になり、笹のみが茂っていたそうです。占冠村の旧村長さん(中村さん)にお会いした時に、
「へ〜あそこ?笹しか生えていないんじゃ?」
と言われたのですが、いえいえ、中村さんのご記憶のそこから50~60年(幸いなことに放置されていた)に、天然林が自然に育っておりました。
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始まりは森を救うため。
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なんとか天然林の森を切らないで欲しいと製材会社に頼み込んだら、会社の社長さんが、あそこは急斜面で材木が切り出しにくいしいいよとプレミアムなお値段(?)で売ってくれた、2010年2月26日。
始まりは森を救うため、
そして何か自分たちにできることがあるはず。
でも後から気づいたのですが、実は、木々だけでなく、水源を含め、小川を含め、植物を含め、小動物も、鳥もコウモリも昆虫も、丸々っと全てがそこに含まれている。このため、生物多様性保護というちょうど2010年、国連が定める「国際生物多様性年」のアイデアに乗っかる形で小さな(そして自分たちにとっては大きな)プロジェクトとしてスタートさせました。
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今、何か私にできることがあるはず、そんな手応えを求めて。
そこから10年以上、毎年何かしらの専門家招致で調査を続けていました。
2020年にはどんな昆虫類がいるのか、昆虫類オーバービューの予定をしていたのですが、コロナ禍で泣く泣く延期。そこから4年、時間がかかりましたが、やっと再開、実現です。どんな虫がいるのか、クレイグを先生にして、調査に挑みたいと思います。楽しみです。
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とりあえず、いろんな人にいろんなことをお願いしながらやってます。
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最近、トマムリゾートは中国の企業→不動産投資などを手がけるYCH16(東京都港区)に売ったというニュースが出ていましたが、「YCH16」というペーパー会社が怪しすぎて心配しています。
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見慣れた日本地図のはずだけども、切り取られ方によって見方が全然変わってくるのが地図の面白いところ。北海道のもっと北を中心にロシア人極東から北海道をみるとこんな感じ。北海道は小さな島の存在となります。
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世界の巨匠、黒澤明監督のDersu Uzalaという映画がありますが、極東で撮影されたもの。スケールの大きさとか、寂しさとか雰囲気はひと昔はこんな感じだったのだろうと思いながら視聴しました。
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さて、ホロカトマム山林の大きさですが、50ヘクタールです。
私もそれまでヘクタールの概念があまりなかったのですが、例をあげてみると、東京ドームが5ヘクタールなので、10個分です。または、東京ディズニーランドと同じ大きさです。
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コテングコウモリやネズミの行動範囲には十分だけれども、クロテンが巣を持ち、産み育てるには小さすぎる。そういう意味ではグリーンコリドー(緑の回廊)を守る重要さを痛感します。
ネズミのテリトリーとしては相応しい大きさがディズニーランドというのは偶然の一致としてもかなり的を得ていますね(→はい、ここで笑って欲しいところ)。
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漆原さんは杭などを使わないで仕上げるお城の城壁なども手がける
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環境省の作る植生図をみると、ホロカトマムあたりは2色で色分けされているだけですが、ちゃんと植生調査をするとC1~8のコミュニティに分類されます。こうすると多様性が目に見えるでしょう。
始まりは森を救うため
↓
何か自分たちにできることがあるはず
↓
↓
今だにここ。
何かできることがあるはずと思いながら2010年から14年間。いまだにその「何か」を具体的に「こうすればいいのだ」という結論に到達しない日々です。
天才、南方熊楠は「未完の天才」と言われたそうですが、「未完」だったのには自然の中に彼が知りたいこと、見たいことが尽きなかったからではないかということなのです。ついつい、「で?結論は」「は?何が言いたいの」 「で?だからどうした」と答えを急いでしまう世の中ですが、そうではなくて、結論は求めない。結局のところ、何かをする、何かができる、というよりは、静かに見守る・自然に任せる=Do Nothingで、できれば地球の半分は人間以外の全ての生物に譲り、そっと息をひそめて見守ることが私たちにできる最小限で最大限の役割なのではないかと最近思うようになりました。
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それでは8月20日、頑張ってきます!ご興味のある方はご連絡ください。ご参加お待ちしております(zoom可:zoomミーティングIDとパスワードを送ります)。
ちなみにようやく実現した2024年昆虫類オーバービューは2024年8月18日〜30日、ホロカトマム山林でやってます。
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