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こんな今も最高!

バタバタと2週間が過ぎていき、
遅くなりましたが
私にとってものすごく大きな
大切な1日を越えたので
綴っておきたいなぁと思います。

2021年7月4日「こんな今も最高!」という
フェスを阿倍野ROCKTOWNで開催しました。

音楽活動を始めてから数えきれないほどの
イベントをいくつも主催してきましたが、
この日は初めてのフェス主催。

思い返せば10代の頃から2ステージ
行ったり来たりのフェスをやりたい
って思っていた。

ことの発端は2012年7月14日
大阪城野外音楽堂で
カヨコさん(現:草野華余子)という
1人の女性シンガーソングライターが
「唄魂」というフェスを開催されて、
見に行った日の帰り道。

「私もいつか、自分の仲間たちと
この場所で野外フェスをしたいなぁ」と思った。

それから、ずっと、何度も、
出演してほしいアーティストを
仲間たちと話し合った。
サイゼリアや鳥貴族や、マクドナルドと
安く長く過ごせる場所で何度も夢を語り合った。
その日々のおかげで大阪の熱い女と
呼ばれるようになったほど。笑

時が経てば経つほど、あの日のことを
知っている仲間はいなくなり
いつしか忘れかけていたそんな時、

ABETEN STREET BUTTERFLYという
阿倍野・天王寺界隈で開催されている
サーキットイベントでカヨコさんと再会。

久しぶりに見たカヨコさんのライブで、
あの時の気持ち、諦めきれてない夢を思い出し
その日の打ち上げにまさか参加されていたので
これは話しかけないと後悔する!と思い
お話させていただきました。

それが2018年の5月。

26歳。ちょうどカヨコさんが
唄魂を開催した年齢と一緒でした。

「そろそろ、音楽との関わり方にも
変化が必要な歳よなーめっちゃわかるでえー!」と気さくに、当時のこといろいろ教えてくれました。

その後すぐに音楽仲間に
「私やっぱり最初に描いた夢を叶えたい」って
話し始めました。
当時のことを知ってる人はもうほとんどいない。

それでも、私の気持ちに乗っかって
一緒に夢を叶えよう!と言ってくれた仲間がいました。

そうして、いくつになっても
やりたいことはやれるし新しいことは始めれる。
昔の方がよかったわぁ。って言ってないで、
今を生きよう!という想いを込めて
「今が最高!」というフェスを企画しました。

2019年2月頃から実行委員会を結成し
ミーティングを重ね、
2019年7月 OSAKA RUIDOにて
2020年7月12日に開催することを発表し、
このイベントがスタートしました。
2019年12月には畑歩活動10周年なので、
2020年を10周年yearとして
開催するにはぴったりの年でした。

プロローグ

それから半年後、新型コロナウイルスが
日本を侵食し始めました。
その中でも、ギリギリまで希望を持って
準備を進めておりました。

2020年3月 第一弾出演者発表。
2月末には大阪のライブハウスで
クラスターが起きてしまい
どんなウイルスかもまだまだわからず、
感染=死くらいの印象のものが
各自の生活を脅かし、家族や職場から
「ライブハウスに行くな」と言われるような
状況下にもかかわらず、ご来場いただいた
皆様には本当に感謝でいっぱいです。

この日実は母も1人でこっそり見にきてくれていて
うちの実家は自営業なので、これで見に行って
感染したらもう店は多分潰れる。
生活できへんなるって言いながらも来てくれました。
その時に私は、これは母だけじゃなくて
この時期にライブハウスへ来てくださる全員が
そういう覚悟を持って来てくれているんだって気づいて、私も覚悟を持って開催することができました。

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ここではまだ発表はしていませんでしたが、
実は、私に大きな夢をくれたカヨコさんの出演も決まってました・・。

その後、2020年4月。

「今が最高!」の中止を決定しました。

世間の状況を見て、半年や1年そこらで
収まる事態ではないと判断しました。

何より、「今が最高!」ってタイトルで
誰かが我慢をしなければいけない中での開催は
全然最高じゃないと思ったし、
私が救われてきた、生きてきた
このライブという場所をたくさんの人に
知ってもらって、音楽への恩返しという
想いもあったので、これで無理に開催しても
万が一クラスターにでもなってしまったら
守りたかったはずの場所を自分の手で
壊してしまうことになるんではないだろうか、、
と思い中止に決めました。

あれから楽しみにしていてくれた
お客さんや音楽仲間に何度も何度も、
「来年はやるんやんな?」って言ってもらって
最高!って言える日がきたらねー!と言っていました。(正直全然やる気なかった 笑)

ただでさえ大きいイベントを開催するには
たくさんの勇気と原動力と覚悟がいりますから、
こんなご時世の中、命のリスクがある中
自分の夢を叶えようなんてのは、
ただのエゴでしかない。と思っていました。

ライブ活動も当初は全部キャンセルしたり、
やっても無観客配信ライブのみだったりしたのですが、夏には10人限定から始まり、
いろんなルールが定まってからは
本数こそ少なめですが、ライブという場所が
息抜きになっている人たちの笑顔を見て、
ライブをすることはエゴではないんだと思え
その時々の状況に沿って活動を再開させました。

そして、2021年3月。
1年ぶりにフルバンドでライブを決めました。
毎年開催している誕生日前夜祭は、
まだ踏ん切りがつかず開催を諦めたのですが、
先輩の誕生祭に呼んでいただいたので便乗(笑)

コロナ禍の中で関わる人も出会いも増えて、
新しいメンバーでのフルバンドだったのですが
メンバーの1人が体調不良で(コロナではないよ)出演できず、20代最後の1年を始めるには悔しい1日となりました。

なので、バンドでリベンジをしたい!
というところから始まって、いろいろ考えました。考えに考えました。
このご時世、バンドで大きなライブハウスで
イベントをするということはほぼほぼ赤字覚悟です。大赤字覚悟です(笑)
それでもやりたいイベントとは。
やって喜んでもらえるイベントとは。

そんな日々に頭に浮かんだのはみんなからの
「来年もやるんやろ?」
「もう私の夢にもなってるねん」
ライブを必要としてるたくさんの人や
いまさいを楽しみにしてくれてた人たちの
笑顔と言葉でした。

「今が最高!」とは言えなくても、
「こんな今も最高!」って楽しんだっていいんじゃない?

確かに、不要不急の外出はお控えください。
県外への旅行はお控えください。
団体での会食はお控えください。

あれもすんな、これもすんなって言われて
楽しむことが悪みたいに思われたりもする。

でも、人の命というものには限りがあって
家と職場の往復で癒しも楽しみも我慢し
疲れ切ってるうちに尽きてしまうかもしれない。

その時思うのはきっと
「こんなことならあそこに行っておけば、、、。
あの人に会いたかった、、。」
後悔が増えてしまうと思うのです。

だからと言って、ハメを外して
好き放題やっていいわけじゃないけれど
ライブハウスという場所は特に最初の頃に
ズタボロに敵視されましたから、
この1年半、クラスターにならないように
必死で対策し会場とアーティストとお客さんと、この場所で生きる人みんなで力を合わせて守り続けてきました。

みんなでルールを守れば、
楽しんだっていいんだと証明してきました。

元々思い描いた通りのことは
実現しにくいかもしれないけれど
形を変えて、ルールの中で、楽しむことはできる。

雨の日に部屋に閉じこもって、
ただ待っているんじゃなくて
雨の中だからこその楽しみ方を
見つけれる人でありたい。

私はそう思いました。

そういうわけで「こんな今も最高!」
という名前に変えて
場所もみんなの関わり方も、
出演アーティストも何もかも
思い描いたものとは違うけれど
毎日頑張ってるみんなが最高にワクワクドキドキできる日を作ろうと、立ち上がりました。

それが2021年4月。急ピッチ!笑
まずは「今が最高!」の実行委員に
話を聞いてもらって、
あれから状況や家庭環境いろんなものが
変わった人ももちろんいるから、
無理のない程度でできる人には
協力してくれることになり、
再スタートを切りました。

2021年5月1日。SNS上で開催の発表!
喜んでくれた人がたくさんいて、
とっても嬉しかったです。

実行委員は「畑歩」に加え、
「咲弥」「岩部真実」「heco」の最小人数で、
ミーティングもリモートで毎週話し合いを重ね
グッズやフード、出演者さん全部を
大満足に楽しんでもらうために4人でいろいろ考えました。

「こんな今も最高!」をやろうと
思い立った日の私のイメージより
はるかに大きく、盛り沢山の内容になって、
自分が思っているよりもこのイベントにある
みんなからの期待はとても大きなものだったんだなぁ。と終わってから思いました(笑)

出演者の皆さんにもたくさん協力してもらって
似顔絵グッズ作らせて頂いたり、紹介動画撮らせて頂いたり。
6月は毎週火曜日にツイキャス配信も行い、
日程が合った方にはゲストに来ていただいたりもしました。

このご時世でなかなか会いにくかったりするけど、当日まで顔を合わせないっていうのは寂しいなぁと思って
紹介動画も送ってもらうんじゃなくて、
一緒に映らせていただきました。

わざわざ時間を割いてくださった皆様が優しくて。
やっぱりスリーマン!とかイベントを打ってても
当日初めましてーってなったりすることも多いし、寂しいからこうやって少しでも会えて気持ち高ぶったよ!
って言ってもらえたりしてね。

やっぱり顔を合わせるって大切やなぁと思いました。

そうやって、みんなで気持ちを揃えながら
何度も何度も長文のLINEも送ったりしながら(笑)
当日を迎えました。

正直"お互いのことをよく知った仲"というわけではない出演者の方が多くて、
それでも私はとっても好きで
尊敬している方々ばかりをお誘いしたので
私の想いや愛や情熱や覚悟はちゃんと伝わっているのか、それがめちゃくちゃ不安でした。

スタッフの中には、この日をより良くしようと
繋がりが繋がりを呼んでくれたりもして
当日が初対面になる人も何人かいたのですが、
当日おそらくバタバタしてちゃんと話せない人もいるだろうと思ったので、
朝渡すものと一緒に渡そうとお手紙も書いて行ったほどには不安だった(笑)

キューズモールのオープン時間からしか
私たちも入れないので、本当にバタバタの中(笑)
ご来場くださった皆さんのウキウキした顔や
みんなのライブを見て、そんな心配は
無用だったのかもしれないと思えました。

みんなの楽しそうな顔が、何よりも嬉しかった。
オープンからも途中までも、途中からも
とにかく来てくれた人がたくさんいて、
それが、全てだと思った。

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このご時世であんなけの人がこの場所に遊びに来てくれる。
これがどんなに凄いことか。

コロナ禍の約1年半、
ライブハウスに行くのをやめていた方も
何人か来てくださっていたと聞きました。
久々に会えた方がたくさんいました。

それだけ皆さんの心の中に
「ライブ」という楽しみがあって
この場所が憩いや居場所になっているということを、みんなが思い出せたということが嬉しかった。

音楽への恩返し、少しはできたかな。

そして、今日の日のために
いろいろ考えてきてくれたんだなっていう
出演者みんなのスペシャルなライブが嬉しかった。

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受注販売のみで作ったいまさいTシャツも
たくさんの方が着て来てくれていて、
みんなで手をあげてライブハウスに
花を咲かせていて、チームになったような気がしたよ。

会場限定で販売していた公式グッズが
全部ではないけれど、webshopから
購入出来るようになりました!

来れなかった方々も、買いそびれた方々も
7月いっぱいだけwebshopを開設したので
このチャンスを逃す事なく、是非ゲットしてください!

▶︎こんな今も最高!特設webshop
https://konna-imamosaikou.stores.jp

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みんなのバトンを受け取って
長かった「いまさい」を締め括らせていただきました。

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セットリスト
・鳴り止まぬストローク
・僕らの行方
・相合傘の片側
・あなたのせいで
・Just one life

悔しさ 寂しさ 惨めな気持ちも全部かき鳴らしていけ
今は何もわからないけど人生笑ったもん勝ちなんだろ?
これからどうしたい?そばにいたい。
葛藤が覚悟に変わったのはあなたの隣で生きていたいから
出逢ってくれてありがとう!

というセットリストでした。

個人的には、(出演者合わせてですが)
100人超えの景色を10年ぶりに見れました。歓喜。
かなり歓喜。

そして、この日
また新たな一歩を踏み出す発表をいたしました。

2022年3月4日

20代最後の日に

音楽を始めた街にある

阿倍野ROCKTOWNにて

畑歩5年ぶりのワンマンライブを

開催致します!!!!

自分の人生を変えてくれた街で
20代を締めくくることにしました。

昔の方が良かった。とは思っていませんが
やっぱり路上ライブに明け暮れたあの日々が
私にとっては大切すぎて前に進めない理由でもあって
人生の区切りに、ちゃんと未来を見れるように
この場所で開催します。

自分の背中と共に、来てくれる人の背中を
1mmでも押せるよう準備していくので
楽しみにしていてください!

過去は過去でしかないし
あの頃に戻りたいとどんなに嘆いても、戻ることはない。
だから"今"をどれだけ楽しめるかが
未来を変えていきます。人生を変えていきます。

できることできないことがコロコロ変わるとか
未来が見えないとか、
そんなことは今に始まったことではないから。
”今”が保証されたことも未来が見えたことも
今までだって1度もない。

その中で模索しながらどうにかこうにか生きてきたんです。

だから、今がどんな状況でも、
どんなルールができても
その中で、できることはきっとある。

楽しむことを諦めずに、
一緒に生きていきましょう。

こんな今も最高!

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Photo by
café stage:内田真純
hall stage:e tsu





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