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“わたしが恐れるのはただ一つ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ” ドストエフスキー

“わたしが恐れるのはただ一つ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ” フョードル・ドストエフスキー

この言葉は一年前、私が自分自身のこと、家族のことで色々悩んでいた時に見て、自分の苦悩を肯定できるきっかけとなった言葉。

“自分の苦悩に値する人間になる”ってことは、自分の苦悩を認めてあげることですよね。苦悩を抱えている自分を肯定することがでた。

悩みを抱えている時って、その悩みを抱えている状態が嫌だし、自分だけ何故こんな目にあっているんだ。と感じ、その苦悩を恨んでしまいがち。

だけど、苦悩をずっと恨み続けても、自分を癒すことはできなくて、
癒すためには、一度、その苦悩を抱えている自分の気持ち、感情と向き合うことが必要になる。そうして、徐々に苦悩が浄化されていって、自分の血肉になる気がする。

「苦悩」は抱えてもいい。

そういう励ましのメッセージになりそう。

また、逆に 

“わたしに値しない「苦悩」は抱えなくていい”

のかもしれない。

今回は、ロシアの小説家、思想家のドストエフスキー(1821-1881)の言葉でした。19世紀後半にロシアの文豪として活躍した彼は、人間の「苦悩」を愛していて、向き合っていたみたいです。そんな彼だからこその言葉な気がします。

私も最近、『罪と罰』を読みましたが、苦悩を抱える青年の心理描写がとても細かく、主人公の脳内で起こる会話がどっと流れ込んでくる感覚に驚きました。彼の他の作品も読んでみたいです。

2020/01/12
HINAKO

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