面白い漫画とは

自分の中で面白い漫画か否かというのは明確に線引きがあります。
それは「軽率に人が死ぬかどうか」です。
フワフワした言い方にすれば「ワクワクできるか」です。
(バトル漫画における物差しなのでラブコメやギャグにはあてはめられないですが)

実例で見ると、自分が高校生時代にジョジョにドハマりして、なんでこんなに面白いんだ、のめり込めるんだってなったのはやっぱり「敵がガチで味方サイドの命を狙いにきてる」からだと思います。(4部に関しては「人の心の弱さ」がテーマで、人の内面にスポットがあたるから多少命のやり取りは少ないですが。ソース https://twitter.com/_usu/status/719490441427562497)

味方が道中で退場する前例が何回もあるので読者は強敵が出てくる度に「ここで○○がリタイアしたら嫌だな」「こんな敵どうやって倒せば良いんだよ…」といった具合に勝敗の読めないバトルにハラハラできます。

ジョジョ以外でも、
NARUTOは「え、自来也先生死んじゃうの?」
H×Hは「ハンター試験で大活躍したポックルこんな雑な扱いで退場なの」
封神演義は「天化。。。こんな最後って悲しすぎるよ。。。」「玉鼎真人。。。王天君許すまじ」
ゴールデンカムイは「チンポ先生最後まで格好良かったぜ…」
といった具合に思い入れのあるキャラの退場で大いに悲しめるし、出てくるな逃げて!って言われながらも生き延びた時は勝利の喜びも大きいです。

呪術廻戦、チェンソーマン、鬼滅でも近年のジャンプのダークな作品にもこの流れはありますよね。
チェで情緒不安定にさせられてた時にマグちゃんに救われていたのが懐かしい。。。けど別の話し。

ここで大事なのは「軽率に」死ぬかどうかって点が大きいです。
某海賊漫画だってエース死ぬじゃん!白ひげ死ぬじゃん!回想でベルメールさん殺されるじゃん!って登場キャラの退場の前例がありますがキャラクターの死を「一大イベント」に仕立て上げてるのが寒いんですよね。(H×Hのポンズの退場みたいに日常の一コマくらいの空気感であっても良いくらい。)
そもそもあの漫画の寒いところはそこじゃなかった。
ジョジョで能力バトル漫画に染まった自分からすると某海賊漫画の「おれは〇〇の実の○人間!!!」って自分の能力をわざわざバラして戦う意味が分からなさすぎる。敵の能力は何だ?敵はどこに潜んでる?って主人公が予想を立てながら戦うのを読者も一緒にあーだこーだ考察して読める方が楽しくない??
その点、H×Hや呪術の能力開示で威力底上げとかのシステムはストレス感じず読み進められるから頭良いなと思いました。
わざわざ名乗ってから攻撃して、後ろから奇襲攻撃しない理由が「長男だから」で納得させられた長男も偉大。

「どれだけ強い敵が出てきても絶対味方サイドは死なないからなー」
「味方サイド死なないどころか敵でさえ息の根止めないしなー」
ってわかってるからワンピースはいまいちのめり込めない。
今回のカイドウ戦でもルフィを島から追い出して沈めただけでカイドウがドヤって勝利宣言してたけど「どうせ助かって復活して再戦して勝つんだろ?」って読めたしその通りになったし何なん。
舐めプしてないで首を刎ねれば確実に負けなかったのに何で舐めプした挙句負けてんの?
って感想しか。。。

「味方が絶対に死なない」「ピンチになったら過去の敵キャラがパワーアップして助けに来る」って水戸黄門ばりのお約束、様式美を持っていてもBLEACHくらい芸術点が高ければ一周回って好きなんだけどなあ。
なんて思ったり。

他にも面白い漫画の線引き?共通点?に「主人公サイド以外の勝負に盛り上がれるか/対戦相手に感情移入できるか」がありますが別の機会で文章にしたいなと思います。
スラムダンク、ハイキュー、火ノ丸相撲といったスポーツ漫画に惹かれる魅力の一つだと思います。(ジョジョ5部のリゾットvsドッピオもこれにあたるかな)

それでは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?