読了:世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

読了:世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法
ピョートル・フェリークス・グジバ (著)

【概要】
チームの成果を左右する最大の要因は? グーグルが明らかにしたのは「心理的安全性」という結論だった。心理的安全性とは「自分らしさを発揮しながらチームに参画できる」という実感のこと。チーム内の心理的安全性を高め、成果に結びつける方法を解説。

第1章 世界共通のチームづくりのルールとは/第2章 「愚痴」も「もめごと」もチームにとってよいこと/第3章 チームのパフォーマンスを向上させる「良質な会話」/第4章 “一瞬”で差をつける「チーム時間」の使い方/第5章 「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法/第6章 劇的に生産性を上げる仕組みのつくり方

【所感】
タイトルにチームと冠されているが、良いマネージャー、リーダーについても多く触れられている。
本書で私が特に共感したポイントは3つで

1つ目は
良いマネージャーの条件についてです。
幾つか挙げられています。

①よいコーチである
②チームを勢いづけて、マイクロマネジメント(チームのメンバーに対する過度な監督・干渉)はしない
③チームのメンバーが健康に過ごすこと、成果を上げることに強い関心を持っている
④生産的で成果主義である
⑤チーム内のよき聞き手であり、メンバーと活発にコミュニケーションしている
⑥チームのメンバーのキャリア形成を手助けしている
⑦チームのためのはっきりとしたビジョンや戦略を持っている
⑧チームのメンバーにアドバイスできる専門的技術・知識を持っている

この中でも一番大事なのは「①よいコーチである」ことだといいます。
コーチングできることがよいマネジャーであるための土台、必須の条件だといいます。

そして、良いコーチが行う基本的な質問としてはGROWが知られています。
G → Goal:目標
R → Reality:現実
O → Option:行動計画
W → Will:意欲 

端的に言えば
【理想と現実のギャップを埋めるために、何を、いつから/どのようにやるか】
を問うていくことだと理解しました。

2つ目は
相手を見下すリーダーの成功は長続きしない

リーダーはメンバーに寄り添う存在でなければいけない。
もちろん、時には厳しいことを言わなければいけないのですが、いつも親切に優しく接しているからこそ、いざ厳しいことを言ったときに相手は素直に耳を傾けてくれるといいます。

3つ目は
「カルチャー・フィット」よりも 「カルチャー・アド」の時代へ

VUCAと呼ばれる不確実な時代では、似た価値観の人間ばかりで集まって同質性が高まると組織の硬直化につながると言います。
チームに新しいエッセンスを加える、何かの平均値を上げられるように取り組んでいきたいと思います。

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