アンナ・レンブケ 「ドーパミン中毒」|HSS型HSPなど感受性が豊かな人ほど「低刺激の時間」を暮らしに取り入れよう
かつての日本は消費の快感に明け暮れていた。
しかし物が行き渡ると消費する快楽の危険性がわかると、物質主義から精神主義に移り変わる人が出現。
近年「心の在り方」ついて関心を寄せる人が増えつつある。
多くのビジネスが人の報酬系を刺激することで、依存症状態に陥らせることを企図している。
アメリカの精神科医でスタンフォード大学医学部教授のアンナ・レンブケ氏に著書 「ドーパミン中毒」には、いかにドーパミンを追い求める危険性について説いている。
そもそも人が依存症になる土台として、常々感じている「生きづらさ」がある。
生きづらい状態から、つかのま脱するために快楽が誘発されるものを用いて、やがてやめられなくなるというのが多くの依存症のパターンだ。
まず大前提として、我々の今の暮らしは「刺激過多社会」であるということを知ることからスタートさせるといいかもしれない。
快楽物質のドーパミンが出ているときは気持ちいいものの、耐性ができると同じ量のドーパミンが分泌されなくなるため、さらなる刺激を求め出す。こうして依存症に陥っていくのだ。
「社会に向けて正直であること」が、依存症に陥らないために重要とのこと。
倦怠感、疲労感を日頃から感じている人は、ご自身の心が何を求めているのか、ご自分に対して誠実になることで調和の保たれた暮らしが見えてくるだろう。
今でも「ドーパミン漬けにすれば儲かるから快楽を与えよう」と舌なめずりしている人たちは少なくない。
ドーパミン中毒の行き着く先は虚無的な世界。
結局、自分の心や自分の生きづらさを誠実に向き合わなければ、何らかの依存症にされてしまうのが現代社会なのかもしれない。
最近、こういった現代病を分析している本で必ずといっていいほど「スマホと距離をとり瞑想をしよう」といった旨が書かれている。
我々を簡単に依存症へといざなうスマホといかに距離をとって、心に目を向けるかが大事なのだろう。
飲みすぎ食べ過ぎも報酬系に関連しているので、半日断食なども心を整えるのに効果がありそうだ。
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