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HSP男性が筋トレをして思う「話を聴く力とマリリン・マンソンの言葉」

自宅で仕事をすることが多いので、定期的にジムへ通うようにしています。

体を動かすことは、心身に良い影響を与えますね。

以前、パーソナルジムへ通っていたことがありました。

ジムの設備は整っており、トレーナーは20代の男女が中心。

オシャレで容姿端麗な男女を揃えたという印象です。

トレーナーを指名することができるシステムで、ジムに在籍していた4名のトレーナーについてもらい、自分との相性やトレーナーの個性などを確認しました。

どのトレーナーの方も、筋トレの知識が豊富。

彼ら、彼女らはボディビルなどの大会に出ていることもあり「自分を他人にどう映るのか?」を絶えず考えているような感じでした。

自己愛の強いトレーナー達

4名のトレーナーには共通点がありました。それは自分自身への強烈な関心です。

自己愛の強さは、ボディメイクにつながり理想の体を作る向上心につながるはずなので、マイナスではありません。

ただしトレーナーとしてはトレーニーの声に耳を傾ける力が大きく不足していました。

主語が自分であることが多く、トレーニングに関して質問をしていると、決まって「そう言えば、僕は今、ここの筋肉を鍛えてまして、その理由は次の大会で成績を収めるためで、今ハマっている筋トレは……」といった感じで自分語りが止まりません。

まるでトレーニーが見えなくなったかのごとく、堰を切ったように自己アピールを続けることが多かったのです。

行き過ぎたナルシストは、他者への関心が薄くなり自分のことばかりに執着するといいます。

スイッチが入ると、途端に自己陶酔を起こすのは、ナルシストの特徴ですね。

4名とも、まさにそんな感じでした。

トレーニングの知識が得られたので、ほどなくしてジムを退会したのですが、そのジムは数カ月後に潰れていました。

傾聴された経験がその後の人生に影響

コミュニケーションの基本は、傾聴から始まります。

目の前にいる相手に関心を払えず、自分のことばかりに意識が向く理由は何なのでしょう?

愛の反対は無関心という言葉がありますが、誰かから関心を持ってもらうことは、とれも嬉しいこと。

幼稚園、小学校の頃に家へ帰った子供が「ねえねえ、お母さん、聞いて! 今日こんなことがあってね」と楽しそうに話し出すことがあります。

このときに、しっかりと親が傾聴してくれた経験がある人は、ある程度、承認欲求が満たされるため、歪んだ自己愛が形成されづらいのかもしれません。

1999年4月20日に、アメリカのコロラド州ジェファーソン郡のコロンバイン高校で凄惨な事件が起きました。

「コロンバイン高校銃乱射事件」です。

「マリリン・マンソンの悪影響でこの事件が発生した」と報道され、マスコミがマンソン叩きをする事態へと発展。

渦中のマンソンは、事件について問われた際、「何もない。ただ黙って彼らの言いたい事を聞く。誰1人としてそれをやらなかった」と答えたそうです。

もちろんたくさんの命を奪った犯人は許されざる行為に手を染めたわけですが、孤立し話を聴いてもらえなかったゆえに、どんどん悪い方向へ進んでいったのではないでしょうか?

昨今、無敵の人系の事件が頻繁に起こるようになりました。

人が他者に関心を持ち話に耳を傾けられていれば、無敵の人を少しは減らせるのかも?と思ったりもします。

そこまで単純なことではないでしょうが、今の日本はゆとりをなくして、傾聴できる余裕がないという人が増えているように感じています。

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