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過敏性腸症候群(IBS)に苦しんでいる人っていっぱいいる

こんにちは、HSPカウンセラーの花崎です!
今日は、大人も子どもも苦しんでいる過敏性腸症候群(IBS)という症状についてお話しします。
じつはHSC・HSPさんに、とても多いのです。
それから発達性トラウマを抱える方にも、非定型発達さんにも多いかもしれません。悩み・ストレスを抱える方全般に多いのかな。
この腸の症状に悩まれている方の増加は、社会で生きづらさを感じている方の増加数に比例しているのかもしれませんね。
私の身近にも、悩んでいる方が何人もいます。

HSC・HSPさんの中にどうして多いのかというと、HSC・HSPだからなるのではなくて、繊細で、言いたいのに言えなくて我慢を続けていることがあったり、悲しみを一人で抱えていたり、神経をすり減らしていたり…の連続がよくないのです。
感情をストレートに表に出さず、相手に遠慮して本音を心の中にに押し込めてその場をやり過ごす傾向が多いのかもしれません。
自分のほうがガマンしてしまうこと多くないですか?

または「べき思考」「ねば思考」といって、こうしないといけないというルールに縛られて、自分の思考をそれらに合わせるために、湧き上がる不平不満や矛盾に苦しむ感情が頻繁に湧く方にも多いですし、人の目を気にしてしまう方、緊張しやすい方、不安を感じやすい方にも多いかもしれません。

*過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群とは英語表記の単語の頭文字をとって「IBS」とも言われ、腸の炎症や腫瘍などの目に見える異常がないのに、下痢、便秘、腹痛、腹部膨満感、ガス増など、腸の不調が続いてしまう病気です。
それによって生活の質が低下したり、社会生活を送る上で大変に困ることが生じる場合があります。学校、会社でトイレに頻繁に行きたくなる、電車の中でも便意や痛みをもよおすなど、腸の症状が安定しない&自分でコントロールできないことは、本人にとって大きな悩みの種となります。

IBSは精神的なストレスや、不摂生や疲れ、自律神経の乱れなどによって、腸の働きに異常が生じ下痢や便秘、腹痛を繰り返してしまう病気ですが、本人には原因の心当たりがなかったり、また、心当たりがあったとしても、そこまでの体調不良が起きるなんてと心外だったり、原因がなくなってもなお、長期で症状が改善しないとか、症状の改善をしたくて精神的努力を重ねても一向に治らないなど、大変に苦戦することが多い病気です。

*専門家によると

腸内環境研究の第一人者・福田真嗣先生によると、腸と脳とは迷走神経でつながっており、またホルモンを介してもやり取りして、お互いに影響し合っていることが明らかになったそう。これを「脳腸相関」というらしいです。その相関が、ストレスのかかる学校や会議前にお腹がいたくなるという、そんな症状を起こしているのかもしれませんね。

IBS治療をしていてメディアにも出ることのある江田クリニックの江田証先生は、精神的なストレスが誘因となって胃腸の運動に変調をきたす「過敏性腸症候群」について、人によっては特定の食品(糖質)の摂取やストレスが腸内のガス発生に関係しているよ、とおっしゃっています。
ウォーキングなど適度な運動、間食をやめること、お腹の朝晩のマッサージや左右にねじる体操、座りっぱなしの回避がいいよ、とのことでした。

私の娘は学生時、IBSに大変苦しんでいましたが、まだ当時はIBSの存在が周知されておらず、近隣の病院では「異常なし」としか言われず、親子で困り果てておりました。
ある時、テレビに出ていらっしゃった神奈川県のIBS専門外来、水上先生が、IBSを診てくれると知り、私は娘を連れていったのです。
娘のレントゲンには、体内に空気がいっぱい写っていました!
空気(ガス?)だらけだったんです。先生は娘の腸の強い痛みを「呑気症」が原因と教えてくれ、先生手作りの資料には「呑気症:ストレスで生唾が出て無意識に空気とともに飲み込む、お腹が張ることがストレスになり生唾を飲む悪循環、優しい・いろいろなことによく気が付くいい人に多い」と、まるでHSPを表現するような記述がありました。

腸は第二の脳と言われていて、悩みやストレスが腸の不調と形を変えて現れることがあるんですね。学校で、会社で、家庭で、地域で。怒り、不満、悲しみ、緊張、劣等感、後悔…、そのような感情を抱えたままでいると、腸に張り巡らされた神経伝達細胞によって反応が始まるのでしょう。

*IBSの実際

下痢・便秘・その両方の繰り返し・体内に空気やガスが溜まることによるお腹の張りや痛み、おならの頻発といった腸の症状が出てしまうと、外出先でとても困ることになります。
どうしても人目が気になり、皆んなと同じ行動はとれなくなり、自分の心をさらに追い詰めることになります。

困った、治したいと思っても、たとえ本を読んで原因を頭で理解したって、その解決は単純ではありません。過敏性の腸の諸症状は、勝手に起こり自分ではコントロールできなくなってしまうことがある、それに困って心がアタフタする…そんな娘や知人を私は間近で見てきました。

自分軸での自己主張が苦手な人は、感情の発散が上手ではありません。
たぶん、言えずに相当に溜めこんで膨れ上がったものを、脆い心(脳)が壊れないようにと脳に代わって腸がやさしく引き受けてくれたのでは…と、私はそんな相関関係に捉えています。

食事をとったら外出もできないほどの下痢になる、長距離移動が不安など、症状の本質は重いのです。
下痢や便秘症状が控えめでも、夜も眠つけぬお腹の張りで苦しかったり強い痛みを感じて苦しむ人もいます。

社交不安障害の中には「鳴腹恐怖」というものがあり、これも発端は過敏性腸症候群であることがあります。緊張により空気を少しずつ呑み込んでの体内空気溜まり。または腸内のバランスが崩れ、食べた物によりガスが大量発生し、お腹が張る、痛む、体を動かすたびにボコボコッッと大きな音が鳴る。またはオナラが出まくる。オナラのような音も鳴りまくる、など。

人に音を聞かれることが緊張となり、人に会うことや静かな集会場所が苦手に感じられるどころか、しまいにはそこに居ることさえ苦痛になってしまいます。学生ならば教室で、運動場で、困ることになるでしょう。これは不登校の原因にもなるのです。

特徴としては、最初はストレスを感じたら起きていた症状が、次第に条件反射のように毎度になる、ささいなことにでも勝手に反応が起きるように変化していくこともあるので、軽く考えてはいけません。
お子さんのそのような症状の発現には、ストレスを減らす、心を落ち着かせることを最優先に対処してみましょう。

*繊細なHSC・HSPさんへ

繊細さんへ。繊細さんの特性の一つ、過敏体質。これにより、身体や脳が、小さな反応も拾うという特徴を持っているのです。
あまりそのことはIBSと関連づけて言われていませんが、私の知見や体験では、そのことが体調不良に繋がっているような気がしてならないのです。

過敏性腸症候群には、ストレス要因・思考や対応の癖もたしかに影響するでしょう。でもその前に、そのような体質・特性を持っていることも影響しているのかもしれません。つらいですが、症状改善のために、良いと言われていることを少しずつ試してみるといいと思います。
感情の扱いを整えていくことが、快方に向かう近道かとも思いますので、ぜひこのように考えてみてほしいと思います。

『想いを内に秘めて我慢を続けないで、早期に身近な人に心をひらき、困っていることは困っていると、相談してみよう 』

感情を吐き出しましょうね! 最大の敵はストレス!!です。
愚痴になっても、かっこ悪い自分をさらけ出してもいいのです。
その方が体調が悪くならずに済むのです。ぜひその事を覚えておいてくださいね。

*親御さんへ

お子さんで、学校や友達関係に対応できなくなった心が生み出した腸の症状があるならば、まずは家族が優しい関わりで、日々に安らぎを与えてくださいね。重篤な病気なんじゃないかと一人で思い悩んでいる場合が多いですから、その不安を払拭してげましょう。身近な人の症状に 「あれ?」 と思ったら、ちょっと個別カウンセリングを検討してみてくださいね。お喋りをしながら、良策を探してみましょう。

不思議なことに、お腹の症状に困り内科や小児科、消化器科をまわっても、過敏性腸症候群(IBS)の話はされず「異常ナシですよ」と言われてしまうことが多いようです。
娘もそうでしたが、私がカウンセリングで出会った方たちからも同じように聞きました。
それによって症状の改善がないままに長期間苦しんでいる人(子)が大勢います。
訳がわからず混乱したまま症状をこじらせて、生活の質も落としています。

心の苦しさが腸の症状となって出ていたとしても、それを他人に語れない子(人)のほうが多いそうです。ストレスは腸の動きを止めたり、腸にガスを発生させたりと悪さをします。
グルグル思考になりがちな様子、いいえ、その手前、少しでも子どもの様子に異変を感じ、わからなくて困っていたら、ご相談ください。早期発見・早期対策してあげましょう。

思春期ごろから少しずつ「(腸が)おかしいな」と感じつつ大人になった方、大人になってから過敏性腸症候群になった方、いろいろかもしれませんが…お子さんが成人を過ぎていたとしても対応は同じです。体調を自分でコントロールできないというのは、またトイレの問題というのは大変な心労です。本人は一人で苦しんでいることがあります。理解して優しい言葉をかけてあげましょう。

私は最近、静岡で、江田先生や福田先生と同じ捉え方をする医師に出会うことができました。FODMAP療法についても丁寧に指導してくれます。腸内フローラの状態についても調べることができ、ご自分の身体に合う、合わない食品を、一緒に検討していってくれます。
その治療法についてもお話できますので、ぜひ興味ある方はおっしゃってください!!
※FODMAP=小腸で消化吸収されないで、大腸での発酵性を有する糖質の総称で、そのような食品を摂るとお腹の張りや痛みの強く出る人がいます。

ストレスの手放し方については、長期戦になるかもしれませんが私と一緒に勉強していってみませんか?
過敏性腸症候群でお悩みの方には、自動思考の修正、感情をとらえたり整えたり、解放したりのレッスンも有効です、ぜひご検討くださいね!

よろしければサポートお願いします♪ HSC子育てに悩むお母さんたちへのケア活動にあててがんばりますので、応援よろしくお願いします。