世界最大の半導体製造装置メーカーである東京エレクトロン株式会社の財務諸表(第61期第2四半期)を見てみる

「東京エレクトロン、初任給8万円増の30万円 7年ぶり増額」という記事が目についたので、今回は東京エレクトロン株式会社をEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、4730億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3526億円と減少している。次に受取手形、売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、4648億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3677億円と減少している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、2534億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3086億円と増加している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、2367億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、2828億円と増加している。次に仕掛品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1619億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1570億円と増加している。次に有価証券(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、0円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、100億円と増加している。次に有形固定資産(固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、2590億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3004億円と増加している。次にその他(無形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、285億5900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、298億8800万円と増加している。次にその他(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、2843億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3100億円と増加している。

次に負債の部。前受金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、2891億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3104億円と増加している。次に支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1163億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、921億円と減少している。次に未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、711億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、475億円と減少している。次に賞与引当金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、433億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、249億円と減少している。次に製品保証引当金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、343億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、329億円と減少している。次に退職給付に係る負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、603億6600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、605億5000万円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、1兆3222億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1兆3242億円と増加しているので、稼いでいる。当第2四半期連結会計期間の負債合計(6614億円)と純資産合計(1兆5302億円)のバランスを見ると、純資産合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が1兆1828億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は8195億円と減少している。次に売上原価は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が6540億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は4675億円と減少している。次に営業利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が3501億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は1785億円と減少しているので、当第2四半期連結累計期間の営業の調子は良くなかったようだ。次に四半期純利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が2673億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は1374億円と減少する結果となっている。

次に為替差益(営業外収益)と為替差損(営業外費用)が発生していたので、過去の報告書を遡って調べてみることにした。2019年4月1日から2023年9月30日までをトータルすると、為替差損の額が大きい。最後に報告書をみると、当第2四半期連結累計期間は、PCやスマートフォン等の最終製品の需要の一巡や半導体メモリの在庫の調整に伴い、半導体メモリメーカーにおける生産の抑制及び設備投資の調整が行われた。先端ロジック/ファウンドリ向け半導体に対する設備投資は、メモリ向け同様、一時的な調整局面があったが車載や産業用途、IOT等を中心に、成熟世代向け設備投資は、社会のデジタル化を背景に、前連結会計年度に引き続き堅調に推移。結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は前年同期と比べて減少、営業利益は前年同期と比べて減少。といったことが書かれている。


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