無印良品やMUJIブランドを展開する株式会社良品計画の財務諸表(第45期 第3四半期)を見てみる

「良品計画の24年8月期、純利益50%増 原料高一服で」という記事が目に
ついたので、今回は株式会社良品計画をEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず商品(流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、1292億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、1241億円と減少している。次に現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、901億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、995億円と増加している。次に未収入金(流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、158億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、146億円と減少している。次に受取手形及び売掛金(流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、102億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、134億円と減少している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、292億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、341億円と増加している。商品を販売するのは建物がいる。土地(有形固定資産)は建物及び構築物(純額)と比較すると多くない額。これは疑問。土地(有形固定資産)と建物及び構築物(純額)(有形固定資産)の額の違いが何を意味するか。次に使用権資産(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、309億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、336億円と増加している。次に工具、器具及び備品(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、82億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、97億円と増加している。次にソフトウエア(無形固定資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、256億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、261億円と増加している。ソフトウエアの中にはスマートフォンのアプリも含まれる可能性。次に敷金及び保証金(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、214億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、228億円と増加している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、45億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、14億円と減少している。投資有価証券を売った可能性。

負債の部。買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、364億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、232億円と減少している。次に未払金(流動負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、114億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、106億円と減少している。次にリース債務(流動負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、100億300万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、107億9700万円と増加している。次に短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、39億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、152億円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、319億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、315億円と増加している。次にリース債務(固定負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、284億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、297億円と増加している。次にリース債務(固定負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、284億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、297億円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2022年8月31日)が、2195億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、2271億円と増加しているので、当第3四半期連結会計期間は稼いでいる。当第3四半期連結会計期間の負債合計(1616億円)と純資産合計(2531億円)のバランスを見ると、純資産合計が上回っているので、今のところ経営に問題はなさそうである。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは営業収益は、前第3四半期連結累計期間 (自 2021年9月1日 至 2022年5月31日)が、3707億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年9月1日 至 2023年5月31日)は、4357億円と増加している。次に営業原価は、前第3四半期連結累計期間 (自 2021年9月1日 至 2022年5月31日)が、1957億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年9月1日 至 2023年5月31日)は、2363億円と増加している。次に販売費及び一般管理費は、前第3四半期連結累計期間 (自 2021年9月1日 至 2022年5月31日)が、1502億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年9月1日 至 2023年5月31日)は、1768億円と増加している。次に営業利益は、前第3四半期連結累計期間 (自 2021年9月1日 至 2022年5月31日)が、248億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年9月1日 至 2023年5月31日)は、226億円と減少しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子は悪かったようだ。次に四半期純利益は、前第3四半期連結累計期間 (自 2021年9月1日 至 2022年5月31日)が、201億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年9月1日 至 2023年5月31日)は、188億円と減少する結果となっている。個人的に気になったのは、為替差益(営業外収益)で、前第3四半期連結累計期間 (自 2021年9月1日 至 2022年5月31日)が、34億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年9月1日 至 2023年5月31日)は、17億円と減少している。

為替差益に関して過去の報告書を参考に比較してみると第44期 第3四半期連結累計期間 (自 2020年9月1日 至 2021年5月31日)から、為替差益が発生し、増加していることがわかる。最後に報告書(第45期 第3四半期)を見ると海外事業は好調に推移しているものの、急激な円安および原材料の高騰に伴う仕入れ価格の上昇で営業利益は減益となったりしているようだ。あと、ここでも生活必需品の値上げなどにより、消費者の節約志向も強まっているということが書かれている。

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