金融持株会社である岩井コスモホールディングス株式会社の財務諸表(第85期 第1四半期)を見てみる

「岩井コスモHD4〜9月、純利益42%増 米国株が好調」という記事が目についたので、岩井コスモホールディングス株式会社をEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず預託金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、847億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、1079億円と増加している。次に顧客分別金信託(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、805億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、1055億円と増加している。次に信用取引資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、631億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、568億円と減少している。次に信用取引貸付金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、617億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、543億円と減少している。次に短期差入保証金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、92億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、89億円と減少している。次に有形固定資産(固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、14億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、13億円と減少している。次にソフトウエア(無形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、4億4400万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、4億100万円と減少している。が、金融持株会社にしてはソフトウエアの額が少ないような気がする。今回だけか?。次に短期差入保証金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、92億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、89億円と減少している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、98億3900万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、115億5200万円と増加している。

次に負債の部。預り金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、445億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、591億円と増加している。次に顧客からの預り金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、415億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、509億円と増加している。次に受入保証金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、418億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、485億円と増加している。次に信用取引負債(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、218億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、188億円と減少している。次に信用取引借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、154億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、95億円と減少している。次に社債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、40億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、40億円とほぼ変化なしのようだ。そして純資産の部の利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、395億6600万円 だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、394億8500万円と減少しているので、当第1四半期連結会計期間は稼いでいない。当第1四半期連結会計期間の負債合計(1436億円)と純資産合計(586億円)のバランスを見ると、負債が上回っているが、証券会社を傘下にもっていることを念頭に置きたい。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは営業収益計は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、46億円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、57億円と増加している。次に営業利益は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、9億7200万円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、16億8500万円と増加しているので、第1四半期連結累計期間の営業の調子は良かったようだ。次に四半期純利益は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、8億3200万円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、13億2800万円と増加する結果となっている。最後に報告書を見ると、岩井コスモ証券株式会社は、生前贈与や新NISA制度などをテーマとしたWebセミナーの開催やSNS等での情報配信など、デジタルを駆使した金融サービスの提供に注力しているようだ。


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