長崎ちゃんぽん,とんかつ専門店を展開する株式会社リンガーハットの財務諸表(第60期第3四半期)を見てみる

「リンガーハット、インフレでも「国産野菜100%」死守」という記事が目についたので、株式会社リンガーハットをEDINETで調べることにした。

四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、23億7322万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、25億2823万円と増加している。次に売掛金(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、12億6798万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、13億8394万円と増加している。次に未収入金(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、7億6064万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、7億7762万円と増加している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、3億4270万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、3億7220万円と増加している。次に前払費用(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、2億5571万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、2億5964万円と増加している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、1億4120万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、1億9863万円と増加している。次に仕掛品(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、1057万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、1431万円と増加している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、95億7937万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、92億9134万円と減少している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、58億48万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、57億9688万円と減少している。次に機械装置及び運搬具(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、17億3510万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、16億898万円と減少している。次に建設仮勘定(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、1億1298万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、1億766万円と減少している。次にリース資産(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、6724万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、5632万円と減少している。次に無形固定資産(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、4億6964万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、4億1577万円と減少している。次に敷金(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、22億8886万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、22億8586万円と減少している。次に敷金差入保証金(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、8億4983万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、8億2864万円と減少している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、7億1770万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、8億2195万円と増加している。次に繰延税金資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、5億2280万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、5億1461万円と減少している。次に建設協力金(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、6175万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、5695万円と減少している。次に退職給付に係る資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、2693万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、2901万円と増加している。

次に負債の部。1年内返済予定の長期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、28億8265万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、28億9392万円と増加している。次に未払費用(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、11億7070万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、14億5190万円と増加している。次に買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、7億9925万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、8億1843万円と増加している。次に未払金 (流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、7億9985万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、5億8886万円と減少している。次に短期借入金 (流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、6億2000万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、未発生となっている。次に未払消費税等(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、3億4959万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、3億4506万円と減少している。次に未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、1億6860万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、1億1451万円と減少している。次に株主優待引当金(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、1億828万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、8092万円と減少している。次にリース債務(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、7210万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、6399万円と増加している。次に資産除去債務(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、5969万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、3642万円と減少している。次に店舗閉鎖損失引当金(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、521万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、未発生となっている。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、59億6416万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、65億4634万円と増加している。次に資産除去債務(固定負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、15億297万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、14億8292万円と減少している。次に長期預り保証金(固定負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、3億2586万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、3億336万円と減少している。次に株式給付引当金(固定負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、1億2839万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、1億2472万円と減少している。次にリース債務(固定負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、1億1873万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、7516万円と減少している。次に長期未払金(固定負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、4073万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、1569万円と減少している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年2月28日)が、9億7555万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、10億8007万円と増加しているので、稼いでいる。当第3四半期連結会計期間の負債合計(167億7155万円)と純資産合計(121億1428万円)のバランスをみると、負債合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)が266億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年11月30日)は287億円と増加している。次に売上原価は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)が97億1275万円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年11月30日)は99億5351万円と増加している。次に販売費及び一般管理費は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)が183億7113万円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年11月30日)は192億3310万円と増加している。次に営業利益又は営業損失(△)は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)がマイナス6億901万円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年11月30日)は4億8591万円と増加しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子は良かったようだ。次に補助金収入(営業外収益)は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)は6億6538万円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年11月30日)は732万円と減少している。次に支払利息(営業外費用)は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)は1億6861万円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年11月30日)は1億3091万円と減少している。次に四半期純利益又は四半期純損失(△)は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)はマイナス3億749万円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年11月30日)は2億3484万円と増加する結果となっている。

次に為替差益(営業外収益)と為替差損(営業外費用)が発生していたので、過去の報告書を遡って調べてみることにした。2020年3月1日から2023年11月30日までをトータルすると、為替差益の額が大きい。最後に報告書をみると、長崎ちゃんぽん事業では、当第3四半期連結累計期間の既存店売上高前年比率は110.7%。売上高は前年同期と比べると増加。長崎ちゃんぽん事業は国内で566店舗、海外で7店舗、合計573店舗を展開。とんかつ事業では、当第3四半期連結累計期間末の店舗数は国内で82店舗、海外で2店舗、合計84店舗(うちフランチャイズ店舗17店舗)。既存店売上高前年比率は104.8%。売上高は前年同期と比べると増加。といったことが書かれ、SDGsへの取り組みの一環として、店舗での電力・動力・ガスの使用料前年比3%削減を目標としているが、世界的なエネルギー価格の高騰が日本にも影響を及ぼしているので現実は厳しいと考える。またグループは国産野菜の使用を行っており、取り組みは素晴らしいが、生産者にもお金がちゃんと回る仕組みになっているのだろうか。そこら辺が疑問に感じた。



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