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人生は、積み上げるな。積み減らせ。

この言葉は、岡本太郎さんの著書「自分の中に毒をもて」の中で、ぼくが強く印象に残っている言葉です。

人生を変える劇薬 「自分の中に毒をもて」

この本を読むまで、人生とは「積み上げる」ものと思っていました。というか、その選択肢しかありませんでした。

経験をたくさん積み、知識と教養を増やすのが至高なのだと。

でも、この本を最後読み終わったあと、この「積み減らせ」という言葉がぼくには「選択と集中」という言葉に置き変わってみえました。

人生は短い。

それは、誰もが分かっているようで分かっていない事実です。

短いスパンでみると、1日の3分の2は「仕事」と「睡眠」で終わります。食事やお風呂、通勤時間をのぞいてこれですから、実際はもっと短いですよね。

そして長いスパンでいうと人生を80年として、自分が自分のために使える本当の意味でのフリータイムは、なんと「20万時間」だそうです。日数で言うと8332日。

数字で表現するとぼく自身も、危機感をおぼえます。

このことを頭に置いたうえで、岡本太郎さんの「積み減らせ」の言葉を聞いてみる。すると、人生における時間の尊さ、大切にすべきものへの選択と集中が、いかに重要かを感じられるのではないでしょうか。

また地位や名誉、お金が手に入ると、それと同時にしがらみも増えてくると、岡本太郎さんはいっています。

ぼくはそれらをまだ持ち合わせていないので、本当の意味では分かりませんが、テレビニュースを見ればなんとなくそれが理解できるような気がしてます。

だからこその「積み減らせ」でもあるのです。

ぼく自身、28歳そしてHSS型HSPという特性もあいまって、趣味や興味関心の幅がものすごく広くて深いので、この積み減らせがとても刺さりました。

「あちゃ〜積み上げまくってた🤦🏻‍♂️」と。

積み上げた挙句、積み上がったものにみとれたり、足を取られることも多々あったなと。

でも、それらの経験は当時のぼくには必要でした。おかげで人生もより豊かに、そしてより楽しく過ごすことができました。

そういうシーズンも必要なんです。

ただ、積み減らすシーズンも必要なだけ。

今、ぼくは積み減らすシーズンだと思っていて、文章を書くことや、本を読むことを選択し集中しています。

「こんなシーズンが人生にあってもいいじゃないか」

そう胸を張って、毎日を生きています。

今は積み上げない。積み減らす。エッセンシャルな自分で生き、等身大でやりたいことにぶつかる。

これが今のシーズンの目標。生きる指針。

本書を読んで、心からそう思うことができました。

気づくきっかけをくれたこの本に、そして作者の岡本太郎さんに、心からありがとうと伝えたいです。




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