見出し画像

正しいアロマテラピーは妊活にも有用な気がします。

私が、オーストラリアのナチュロパス、メラニーコーマンさんの「自然療法における懐妊マネジメントと不妊治療へのサポート」と言う講座を受講したのは、もう10年も前の話になってしまいましたが、その後、アロマテラピーの勉強をしている方々と、せっかく知り合って、一緒に活動していけるかな?と思っても、待望の妊娠で、全ての活動をお休みされる。と言う現象(?)に、何度も遭遇しています。

これは、正しい知識を勉強しながら、正しくアロマテラピーを行う事を実践し、体が整う事で、懐妊に結びついた結果なのではないか?と、やはり思います。

私自身のご縁が、高齢者ケアの方にいただけたので、妊活、妊娠、出産(私はアロマセラピストの立場なので、分娩時にケアにはいるには医師や助産師との連携が必須)、産後と、いかにアロマテラピーが有用かを学んでいても、なかなか臨床の縁がなく、少ないN値の話では「関係あるんじゃないかな?」くらいに思っていただけなのですが、女性のライフスタイル(生き方)の多様性を、医療がサポートするのであれば、やはり、そこにもアロマテラピーは、補完療法としてサポートができるものと思います。

「なんとなくいい香り」のなんちゃってアロマテラピーから、自然療法としての真のアロマテラピーを勉強しよう!と、意識を向けてもらう為には、どうしたら良いのでしょう?
これを勉強しても、経済的な自立に結びつかないのは問題なのかもしれませんが、長い目で見ると、妊活の為に結果的に医療に支払って得たものとの金額と比べてもらえると、アロマテラピーは高くないとも思います。

ただし、ここが重要なポイントですが!
「医学的に妊娠しにくい疾患がない限り」です。

アロマテラピーの最も得意な分野は、そのバイオアベイラビリティから、自律神経、ホルモンバランス(性ホルモンに限らず)を整える事です。
だからと言って、体を酷使し、昼夜を問わない生活をしながら、食べるものも偏っている。なんて言う条件でアロマテラピーをしても意味はありません。

自然療法は、自分を律することのできない人には「楽」ではありません。「自然」は、いつもちょっと厳しいです。
でも、自分の心と体の「声」を聞いてあげる事は、自分を「自然」に解放してあげる事です。
何を選択して生きていくか、人はこの世に生を受けた瞬間から、実は、「いつか迎える死」に向かって生きているのです。これをこの世の卒業と考えるならば、この世でしかできない「あなたにとっての何か」を学びに来ているのですから、上手くいくこともいかないことも、必要な学びなのかもしれませんが。

それこそ、あの絶妙な位置に木星がいてくれなかったら、地球にはもっと隕石がぶつかってきていた事だろうと言う事を考えると、大きな宇宙の愛を感じませんか?(笑)

あまりにも大きすぎて忘れてしまっていることの方が多い事実ですが、それが「自然」と共に生きている人間の「エゴ(業)」なのだと思います。

命を授かる事は、本当はそれだけで「奇跡」です。
その子が、母胎の中で成長してくれて、生まれてきてくれる、あるいは、医師によって取り出されたとしても、その後も生存し続けてくれる。それが、1日、3日、3ヶ月、3年と重なっていく。

もう、毎日が「奇跡」なんだと思います。

もし、あなたのライフスタイルの中で、そんな奇跡体験を「いつか」してみたい。と、思っていらしたら、いますぐにでも、不要な化学物質を体の中から排除(デトックス)してください。
自然療法大国のオーストラリアでは、2012年の段階で、既に医療と連携をとり、確立された理論として、私たちに講義をしてくださっています。

女性は、デトックスに3ヶ月以上かかるそうです。
心身が本当の意味で「整う」のはその後の事。

そういえば、密かに妊活していた方達も、アロマセラピストの勉強を1年から1年半かけて修了し、認定を受けていよいよ活動!?と言う時に、妊娠判明と言うパターンでした。
一緒にやっていけるかな?と、期待している側から見ると「休業かよ!」と、言いたくなるようなタイミング(笑)
そのくらい、心身が整うには時間がかかるものだと思います。

何はともあれ、嗅覚というものが、他のどの感覚とも違って、唯一、本能に直結している感覚である事が理由で、良くも悪くもニオイは大脳辺縁系にダイレクトに刺激を送ります。

大脳辺縁系は、動物が生きていく為に必要な重要な臓器です。
鼻は、匂う匂わない(知覚認知)にかかわらず、呼吸と共に空気中の分子をキャッチする感覚受容体(嗅覚)です。そのキャッチされた分子は電気信号として大脳辺縁系に送られ、その刺激は大脳辺縁系だけでなく、視床下部、下垂体へと送られていきます。
故に、アロマテラピーは有用に働くこともできるのですが、それは、有用に働くと知っているものを嗅いでいるからであって、目的もなく四六時中嗅覚を刺激し続ける事とは違います。

わかりやすく、例題を出すならば、日用品に含まれている不自然に長く続く香りの正体は、不自然な化学物質であると言う事です。

是非、環境ホルモンになりかねない不自然に作り出された化学物質を見直してみていただきたいと思います。




話はちょこっと逸れるのですが、前後を含むマタニティケアを研修している身としては、妊産婦さんだけでなく、アロマセラピストと名乗る方にも、ひとつ考えていただきたいことがあります。

特に雇用されていて、決まった香りの混合オイルで施術を一日中しているなんて言う場合も、アレルギー反応を起こして退職を余儀なくされたり、顧客に「荒れてますがうつるものではないので」と言い訳をして、手が荒れたまま施術をしている。と言う方にもお会いしたことがあります。
正直、雇用主の勉強不足だと思います。

企業講習だけでアロマテラピーに携わっている方は特になのですが、その研修内容によってはご自身の心身を壊してしまいますし、実際に壊されている方も見受けられます。
アロマセラピストは、精油のプロであり、植物の芳香成分をどのように使用するかを処方できる人であり、トリートメント法=マッサージではありませんし、アロマセラピスト=なんかいい香りでマッサージする人ではありません。
どちらかと言えば、その顧客に対して、その主訴に対して、適切な精油と使用方法を処方できる人であると思います。
つまり、自分と顧客を守りながら、アロマテラピーを活用していくことができると言うわけです。
その処方した精油で、なんらかのマッサージをするなら、手技は顧客の好みの強弱で良いとも思います。
つまり、伝統的なアロマテラピートリートメントでも、いわゆるスウェディッシュマッサージから派生するスポーツやエステのマッサージでも、リフレクソロジーでも、あんま、指圧でも、適切に精油が選ばれていれば、アロマテラピーとしての有用性が出せると言うことです。
しかし、手技にはそれぞれ意味があり、目的があり、顧客の体も千差万別なので、肩が10分、軽擦が3回などというコース設計は、本当は顧客満足度にはつながりませんし、主訴によっては有用ではない手技もありますので、理論を認識し自在に操れる手技をいくつか持っている方が良いと思います。

その有用性を出せるアロマテラピーは、覚えて4択の試験に受かっただけでは難しいのも事実。

永遠に成長ができる職業。そう言ってくれた恩師の言葉、忘れることなく、日々、研鑽を積んでいます。
アロマテラピーを志す方が、アロマが好きと言う方の「なんとなく」が、いっこでも減って、学んでいただけるといいなぁ。と、思います。

アロマ好きさんも、マタニティになったらやめなくちゃ。ではないので、トリートメント法も含めて、妊産婦の解剖生理学を理解し、適切に精油を処方できるプロフェッショナルな「かかりつけアロマセラピスト」を、是非、ご利用くださいね。

いつも「いいね」と「フォロー」の応援ありがとうございます♪
この投稿が気に入った、参考になったと思ったら『いいね』を!
オルカを『推し』に加えてくださる方はフォローを!是非!

「ココロもカラダもスピリットも、美しく健やかに。」
ヒーリングスペースオルカ

ご支援ありがとうございます。いただいたご支援は精油の購入や「アロマケア」の臨床研究費としてありがたく頂戴して、研究成果を発表していけるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。