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産後ケアをしているアロマセラピストが、病院へ行くことをお勧めする事もあります。

お客様とアロマセラピストの安全を守る為に、知っていただきたいことだと思って、書いてみることにしました。

子供服の製造販売を行う企業ミキハウスが実施したアンケートで、「産後に直面した心身のトラブル、悩み」について書かれていたもの例に取り上げ、悩みの多いトラブルについてお話しして行こうと思います。


半数以上のママが抱える産後のトラブルや悩み

授乳に関する事

複数回答が可能だった中でも、最も悩まれているのが、『授乳』に関して、これは、うまく授乳ができない。と言う新米ベイビーと新米ママの最初の共同作業がいきなり本番で、思っていたのと違う!と言うものも含めて、難しさを感じると言う事もあるのですが、母乳が出にくい。とか、逆に母乳が出過ぎるとか、乳腺炎なども関係してくると、産科、助産院などの『母乳外来』を受診していただく事が重要となります。
ここでもし、ストレス性とか、リラックスして下さい。と言われたら、アロマセラピストの出番です。
心と体の両方からアプローチできます。患部に直接触れるのではなく、嗅覚や触覚を通じて脳に働きかけます。

腰痛・肩こり・腱鞘炎

腰痛、肩こりは、通常「筋肉の疲労」であれば問題はありません。お客様ご自身で判断できず、先にアロマテラピートリートメントに来てくださる場合もあるでしょう。施術可能かどうかの判断ができる為には、炎症に至ってないかどうかを実際は判断できるだけの知識が必要です。しかし、腱鞘炎と「診断」ができるのは、医師免許を持つものだけですので、セラピストが「腱鞘炎ですね。」と診断するのはNGです。レントゲンなども含めて設備のある整形外科をご案内できる準備をしておくべきだと思います。

髪の毛の変化

これは、アロマテラピーの得意分野かもしれません。そもそも、分娩を機に女性ホルモンのバランスが短い期間で変化していく為の一時的な変化です。医療にかかる必要はありません。むしろ、心身ともにケアできるアロマテラピーを利用していただくのは非常に有効だと思います。
サロンにお越しいただける場合はもちろん、産後ケア施設などで行えるのも非常に良いことだと思います。この場合、乳児とは同席していない方が、精油の選択肢の幅ができます。
また、もしどうしても乳児と同席でなければならない環境でも、換気を行いながら、本人が吸入する形式は可能です。
ご自宅などで芳香浴をされる場合は注意が必要です。もちろんアロマテラピー以外の日用品などの香料についても同じです。乳児には不要どころか、嗅覚と脳神経の発達の邪魔になることも知っておいてほしいと思います。
ヘッドマッサージも有用ですが、ホルモンの変化で洗髪剤が一時的に、または永続的に合わなくなっていることもあるので、アレルギーチェックは重要で、ドライでヘッドマッサージができるテクニックも重要です。

眠れない

これはむしろ、サロンや産後ケア施設などを利用する事が好ましいと思います。短い時間でも非日常の空間で乳児から離れて、自分自身の時間を取り戻す事が重要です。アロマテラピートリートメントは、神経の緊張や筋肉を緩める手技があります。鎮静作用の高い精油からお客様の心に響く精油を選択し、部屋をしっかりと温め、手を温め、温める緩める。ゆったりとした長いストロークで軽擦をしていきます。セラピストとの信頼関係が築けていると、トリートメント中に、深い睡眠まで落ちている方も見受けられます。中には90分のトリートメントで1日分ぐっすり寝たようでスッキリした。と言う感想をくださる方もいます。
是非、サロンにも寝に来ていただけると良いと思います。

体重・体型の変化

ここの競合他社は、エステやスポーツジムでしょう。(笑)心が回復していて、体型を戻せる筋肉をつけよう!と言うなら、ご自身で運動することも重要です。
しかし、心のバランスが整っておらず、体型が戻らないことに苛立ちや焦りがともなっているようであれば、やはりアロマテラピーは有用です。
エステティックもゴージャスな雰囲気で心が満たされるようであれば良いでしょう。エステティックはそのブランドの化粧剤とハンドあるいはマシンテクニックにより、体に働きかけていきます。アロマテラピーの基本は、心を満たし、モチベーションを上げるよう本能に働きかける香りを探し出すことが一番で、もっともフィットするものを探し出せれば、まず心が安定します。あとはハンドテクニックで実際に筋肉に働きかけていくので、この時の手技はエステティックの手技と同じです。アロマテラピーで使用されるハンドテクニックは、セラピストの勉強内容でかなり違います。そもそもアロマセラピストの専門科目はアロマテラピーなので、それ以外は何を勉強したかで変わるのです、
お客様には、そこを選択の基準にしていただければと思います。

子宮復古までの後陣痛や会陰切開による痛み

生理的なものなので、病院でも「我慢しなさい」と言われがちかと思います。実際の痛みが疾患を伴っていないかどうか、分娩後の感染症を起こしている場合などは検査が必要なので産科医に相談していただきたいです。
疾患がなく、医療的ケアがない場合は、アロマテラピーに気分転換にいらしていただくのは有効だと思います。
気分転換と言いましたが、アロマセラピストであれば学習していてほしいオキシトシンの分泌促進が期待できる触れ方があります。鎮痛作用の高い精油の吸入にプラス、オキシトシン分泌促進させる手技は痛みの緩和に非常に有用で、緩和ケア病棟などでも有用性を発揮しています。
痛みを感じる部位に直接触れるのではなく、痛みを認知する脳に働きかける。それがアロマテラピーです。

精神的な不安感・産後うつ

こちらも医療的介入が必要になっているかを見極める知識がセラピスト側に必要です。病気は、それがなんであれ、早期発見早期治療ほど早期回復をします。
異変に気がつく事が予防と予後を担当する補完療法には一番重要な事だと思います。そしてアロマテラピーは、予防と予後には、とても有用です。
「身体には触れられたくない」と言う場合も問題ありません。アロマテラピーは、適切な香りを嗅ぐ事が重要なので、香りを選び、一緒に呼吸法を学んで処方された香りをお持ち帰りください。
もし、衣類の上からなら触られても大丈夫と言う方でしたら、タッチケアを活用していきましょう。
オイルトリートメントが受けたいと言う場合は、もちろん、体調に合わせて行う事ができます。

夫への感情

と書かれていましたが、ホルモンバランスの乱れという生理現象と、赤ちゃんを守ると言う本能の働きで、周囲に気を配っている余裕がないにも関わらず、家族がそれを理解できない。あるいは、理解できても対応できない。そう言う事は、よくある事でしょう。
これの解決策は、心の安定を得る事だと思われます。もちろん家庭の協力はいつでも必要です。家事代行、乳児の一時預かりなど、社会で考えるべきこともあるでしょう。
アロマテラピーだけでは、どうにもならない事も事実で、その苛立ちにむしろ共感します。

悪露が多い、痔

これも、一度、受診していただき、感染症や疾患がないことを確認していただいた方が良いです。
妊娠以前にも痔があった方などは、いつものことのように思うかもしれませんが、痔は意外と侮れません。他に血栓がないかなどもきちんと診断していただいた方が賢明です。

体質の変化、体調が戻らない

人体は繊細でひとそれぞれです。一緒に退院したあの人はもう働いてる!とか、母親(義母)から、自分の時はこうだった。あなたは甘えている!と、呪いをかけられそうになったら、逃げてください。
冗談ではなく、心に「バリア!」とはってください。
原因も様々だと思いますが、あなた自身の許容量を超えて何かをする事は良くなりませんので、ひとつひとつ原因を解決していけるように心の整理をするお手伝いは、セラピストの本懐かもしれません。
是非、良いかかりつけセラピストと出会ってください。

尿もれ

これも医学的ケアが必要な場合があります。骨盤底筋を筋トレすれば治る!と言うレベルであるかどうか、靭帯に損傷がないかを確認してからトレーニングされた方が良いです。


自分のノートのまとめ的でもありますが、書いていない企業秘密(?)もあります。例えば、こんな時にどんな精油が有効なのか?とか。

一般の方にとって、それが一番知りたい事だと思いますし「それさえわかれば自分で買ってきてできる」と、思っていらっしゃるであろう事は理解できます。
しかし、精油は雑貨として売られている事が多く、販売者の品質管理の方法まではわからないことの方が多いです。
しかし実際は、精油は物理的に変化しやすい性質の化合物であり、品質管理は必須です。そして、その構成成分の中には、使用量に注意が必要なものもあります。使用期間を限定した方が良い場合もあります。希釈濃度も有用に利用する為には一律ではありません。
そう言った煩わしい事は、是非、プロのアロマセラピストに任せて、一般の方は、有用性だけを得ていただければ良いのではないかと思います。

もし、ここに書いた導入部分だけではピンとこないアロマテラピー資格者は、もっともっと一緒に勉強しましょう。

ヒーリングスペースオルカは、埼玉県坂戸市を拠点に活動しています。持病に化学物質過敏症がある為、喫煙習慣のある方と日常的に強い香料を使用している方のご来室はお断りしております。
サロントリートメント(session)をご希望の方は、上記の点にご注意ください。
講師活動は、基本的にパワーポイント資料を使っておりますが、ライブで話す内容は、その場に集まった方にフォーカスした例題になる事が多くなりがちです。
ウェビナーでもライブでも対面で行う方が受講生の方の理解は深まると思います。

お問い合わせは。

ホームページも自分で好きにやっています。もっとわかりやすい構造化をしたい!と触っている事があり、時々表示エラーになっている事があるかもしれません。作業中か?と思っていただいて間違いないと思いますので、時間をおいて見ていただければと思います。

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ヒーリングスペースオルカ

ご支援ありがとうございます。いただいたご支援は精油の購入や「アロマケア」の臨床研究費としてありがたく頂戴して、研究成果を発表していけるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。