古面白い漫画推薦文「らんま1/2」高橋留美子
皆さま、こんにちは。
今週から一気に暑い日々が続きますが、体調など崩されていませんでしょうか。
家の猫がいよいよ一緒に寝てくれなくなり、夏の始まりを感じています。
さて、今回の「古面白い漫画」ですが、今回はもう20巻程度という初期の目安を大幅に超えた作品、全38巻の「らんま1/2」です。
別に取り扱うネタ・作品がなくなったわけではなく、今週作者の高橋留美子先生の公式Xにてアニメ化が発表されたのです。
これはもう取り挙げずにはいられないということで、選びました。
昨年、同作者の「うる星やつら」がリメイクされ、声優も主題歌も一新されたにもかかわらず、非常によくできたアニメだったので、今回も不安はありつつとても楽しみです。
男女問わず沼に突き落とす漫画家、高橋留美子
そもそも、作者の高橋留美子先生、言わずと知れた超大御所漫画家です。
1987年からほぼ空き期間なく37年間も漫画を発表し続けているにもかかわらず、連載数はたったの7作品。いずれも長期連載で、そのうち6作品がアニメ・ドラマなどの映像化されているという驚異的な打率。
その動力となるのがやはりキャラクター。
「うる星やつら」のラムちゃん、「めぞん一刻」の音無響子さんはもちろん、「らんま1/2」の早乙女乱馬や「犬夜叉」の殺生丸等の男性キャラクターなど、性別問わずに多くのキャラクターに可愛さカッコよさがあり、本気で好きになっちゃった人も居るのではないでしょうか。
というか、正に自分の友人は乱馬を好きになりすぎて、それがきっかけで大学で中国語を学び、今も中国で働いています。
特にこの作品は、そんなキャラクターメイクに長けた高橋留美子先生の本領発揮です。
そもそも主人公の乱馬、男らしい拳法修行に打ち込む高校生なのに、女性になっちゃう・自信家・ちょっと粗暴・猫に弱い・好きな子に強がっちゃうと・そもそも女性耐性が低い・父親や師匠に振り回されがち…等々可愛げたっぷりです。
要素を羅列すると取っ散らかっている印象ですが、それを上手く使い分け、物語に落とし込んでいます。
もちろん、他のキャラクターも愛嬌たっぷりで、内面だけでなく見た目もフェチズムが過分に盛り込まれているので、是非好きなキャラクターを探してみてください。
どんな作品?
中国で修行していた父・早乙女玄馬とその息子・らんまが天道家にやってきた。だがしかし、そこに現れたのは巨大なパンダとかわいい女の子?? 中国での荒行で不思議な体質になった、らんま16歳。日本にやってきたこの日から、次々と登場するライバルたちと戦う日々が始まるのです…
(少年サンデー公式サイトより)
この作品を読んだことのある人には今更かもしれませんが、主人公の早乙女乱馬がお湯を浴びると女性になり、水を浴びると男に戻るという特殊な体質であるという点がポイントになって展開していく作品です。
今でこそ性別が変わるTS(トランスセクシュアル)系の漫画は普通にありますが、それの一番のヒット作といっていいでしょう。
さて、そんな「らんま1/2」ですがストーリーの何がすごいって、主人公の乱馬こそ自分が女性になっていまうということにショックを受け、振り回されているのですが、その周りの家族や友人だけでなくヒロインに至るまで、女性の乱馬を「女性」として受け入れているのです。
なんなら、女として生きていきなさいという反応をする始末。
平成初期の作品ですので、当然LGBTなんて言葉はなく、「おかま」「おなべ」が笑いの対象とされている時代に、こんなに自然に性転換が扱われていたと考えると、以下にストーリーの中に自然に扱われていたかが分かりますね。
もちろん、そういった側面だけでなく、そもそものドタバタコメディ部分も非常に読んでいて楽しいです。
個人的に好きなのはよくわからん他校との部活バトル。
格闘スケート、格闘茶道と「格闘」とつければいいだろうという適当さ、大好きです。
最後に
ということで、再アニメ化が決まった「らんま1/2」でした。
漫画はもちろんなのですが、アニメもとても面白いので、そちらもオススメです。
というか、主題歌がものすごくかわいいので、原作を少し読んでみてよければアニメも見てみてください。
今はアマプラでも見れますので!
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