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「バケルくん」藤子・F・不二雄


圧巻の藤子・F・不二雄の世界観!

こんにちは。ひろつかさです!

最初の古面白い漫画として紹介するのは、日本の漫画界を代表する巨匠、藤子・F・不二雄先生の作品です。
日本で育った子供あればほぼ全員が一度はドラえもんを見たことがあるのではないでしょうか。
自分が小学生の頃はまだコロコロコミックで本人が定期連載しており、毎年の劇場版の漫画を読んでいたのを今でも覚えています。
そんなが生み出した数々の名作の中でも、オススメしたいのは「バケルくん」です。

1966年から1969年にかけて、小学館の児童向け雑誌「小学一年生」に連載され、子供むけとはいえ大人が読んでも楽しめる作品で、ドラえもんと同じように不思議な道具を使うことで巻き起こるアレコレという日常系SF漫画なのです。

どんな作品?

・ストーリー
小学生・須方カワルが宇宙人から不思議な人形をもらい、その人形に乗り移って姿を変えることができるようになるという日常SF作品。「バケルくん」はその人形のうちの1つ。人形を手に入れて変身できるようになったカワルの日常生活を描く。
ウィキペディアより抜粋

人形と入れ替わるといっても人形になるわけではなく、例えば「かっこいい青年」の人形を使うと、自分が「かっこいい青年」になり、人形が「自分の姿」になってしまうので、イメージとしては変身できる道具としての人形というイメージです。
藤子先生のパーマンを知っている人は「コピーロボット」のようなものというと想像しやすいと思います。

今であれば、スマホのような端末からどんな変身をするかを選べそうなものですが、この時代はスマホはもちろん、パソコンや携帯電話もない時代です。
小学1年生という雑誌に掲載ということもあり、特殊な電子機器を使うといったSF要素を削り、子供も想像つきやすいように人形を使うというアイデアになったのでしょうか。

ドラえもんと大きく違うところとして道具が「変身できる人形」だけということです。ドラえもんでは多種多彩な道具が出てくることで、のび太君やそれを取り巻く登場人物が活躍したり痛い目に合ったりと広がりますが、この作品では「人形と入れ替われる」という特徴の一本槍で展開していきます。

おすすめポイント

この作品、なんといっても、道具が1種類だけ(人形自体は複数種類ありますが)ということで、基本的には人形の人物に成りすますことで、主人公のカワル君のピンチを解決したり、カワル君自身が変身したせいでピンチに陥ったりという形で展開していくことの読みやすさがあります。
掲載しが児童向けということもあり、内容も児童書のように読みやすいという点は昨今の複雑な漫画を読み込んでいる皆さんには物足りない部分はあるかもしれませんが、だからこそのんびりチョットした箸休めとして読むことができます。
また、こういう人物になれたら自分だったら何をしよう?どうしよう??という想像もできるので、子供に読ませる漫画として、子供と将来の話をしたり他愛のない話をするためのいい材料になるのではないでしょうか。

人形になれるという不思議道具ではあるのですが、それゆえに人形の持つ能力しか行使できないという不自由さや、変身した中で自分の知り合いと話した時に他人のふりをしないといけない等の不都合などが丁度いいアクセントになっています。

始めは別人1人にしか返信できなかったのが、複数の人形を使うことで分身&返信という離れ業を可能にしようとするところもなんともコミカルで楽しい気持ちになれます。

最後に

ということで、最初はほとんどの人が知っている藤子・F・不二雄先生の作品からのご紹介でした。
普段漫画を読まない人、これから子供にどんな漫画を読ませようかなという人にもオススメできるような古面白い漫画ですので、気になる人は是非一度手に取ってみてください。

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