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BtoB SaaS スタートアップ企業がインハウスでデジタルプロモーションを行う理由と必要な体制について

本NOTEの目的

本日に関してBtoB SaaSスタートアップ企業がプロモーションをインハウスで行うべき理由についてと、必要な社内体制についてまとめようと思っています。
今回はプロモーション領域に限定して進行しようと思っております。図解した下記の右下部分(promotion)だけだと認識ください。
本NOTEの目的としては「企業における販管費のインパクト」が大きいが、インハウスで実装をしているケースと、外部委託しているケースが存在しているため、改めてメリデメ含めて整理をしようと思います。
また弊社では基本的なデジタルプロモーションは全てインハウスで行なっているため実践に基づきながら感じたメリデメと必要な役割体制の設計をまとめ他企業の判断に活用頂ければと思います。

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代理店委託と内製の特徴について

まず先に僕個人の意見としてはベンチャー企業は内製で体制を構築することを。厳密に言うとシード期〜シリーズBくらいまではとにかく検証スピードと施策量が大事だと思います。毎日数値見てPDDDDDDDDDDCAくらいのサイクルだと思いますのでとにかくスピードを優先させる方が良いと考えてます。弊社のリード獲得実績として常に成長し続けることができたのはまさにこのDoのスピードを意識することができたからだと思っています。各パートにおける特徴を下記に整理させて頂きます。

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デジタルプロモーション活動をインハウスで行うための前提条件


今回概念のメリデメは理解できたとしてもどういう人材(スキルセット)がいることでこの体制設計が運用することができるのか。最低限の成立要件も整理をしたいと思います。
※一例としての役割分担ではあるのでこの体制がベストとは言えないかもしれませんが参考の一つとして考えて頂けると幸いです。

①データ計測マネジメント基盤設計者(1名)

デジタルプロモーションの優れたポイントは全て効果を可視化できるという点です。ここを正しく見れなければデジタルプロモーションの最大のメリットを享受できておりませんw
この部分の設計を後回しにし、施策実装に回ってしまい初期の設計を誤ると「これをこの粒度で可視化して欲しい」「直近何が変化したの」「過去の傾向と何が違うの」など有象無象の依頼に飲み込まれて本当に地獄を見るので、下記の部分は最低限抑えておいて欲しいなと思います。

【役割のポイント】
①DB設計を行い、計測がユニークに行える状態を構築すること
②アウトプットデータ(見たい分析粒度)を事前に定義すること
③BIツールなどとの繋ぎ込みまで想定して事前にパラメータ設計をしておくこと

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②媒体運用の実行設計体制(1名)

こちらに関しては施策の実装者になります。媒体アルゴリズムに精通しており、管理画面の入稿・設定などを専属として行う役割となります。
こちらで一番重要になるのは、媒体アルゴリズムに精通している。ということです。Google、Yahoo、Facebookなどの媒体は、統計型のプラットフォームであり、データの優位性を判断し自動最適化がかかる媒体となります。この自動最適化が何によって最適化されていくのか。ここの部分の理解が非常に重要になります。

【役割のポイント】
①管理画面の入稿物を正しくミスなく行えること
②媒体のアルゴリズムを理解した上で、正しいアカウント設計や構造設計が行えること
③今後の効果検証設計まで考えて、ABテストが行いやすい構造設計にすること

個人的には最低限この2つのポイントがスキルセットと合わせて整理することができれば大きな問題点は発生しないと思います。上記の2点を抑えて置かないと「今どういう状況なのかデータ出しに時間がかかって工数だけかかり施策が打てない」「構造が複雑すぎて入稿に多大な時間がかかってしまう」などの課題が発生します。課題の要因のほとんどが上記2点に紐付く問題になると思います。

みんなは簡単に言うけど本当はすごくちゃんと設計しないと効果なんて簡単に把握できないんだからね!!!って思っているインハウスのプロモーション管理者は多くいると思いますし、僕もその一人だと思います。笑
こういった記事が誰かの負担が少しでも減れば嬉しいなと思います。またお問い合わせももらえればぜひ色々開示できればと思いますので気軽にご連絡ください。

最後に

今回はBtoB SaaS 企業がインハウスでデジタルプロモーションを行うメリデメの整理と、いざ実行しようと考えた時に必要な体制の設計についてまとめました。改めて自分の中でもこの判断をする優位性と劣位性の整理ができることで思考することができ良かったです。
今後も定期的にBtoB SaaS関連の情報を整理できればと思いますので引き続きよろしくお願い致します。



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