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遅読の楽しみ

子どもの頃から読書が好きで、いまでも一日のうちで全く本を読まない日はまず無いです。

自室の大きさや保管の大変さもあって、ここ数年は紙媒体の書籍は全く購入せずに、AmazonのKindleサービスでの電子書籍ばかり読んでいます。

読みたい本があるとお気に入りリストに入れて、何冊かまとめて購入してKindle Paper Whiteにて読んでいますが、購入した分を読み終えたらまた何冊か購入する、といったサイクルを回しています。

しかしそのサイクルの中で、読みたい本が増えるペースと、本を購入して読み終えるペースが合致せず、読みたい本がどんどん増えていくという、多分読書好きなら共感してもらえるであろう悩みもあります。

大した悩みではないとはいえ、この問題を解決するには読む本の数を増やすしかありません。

そして読む本の数を増やすには、読書の時間や回数を増やすか、読むスピード自体を速くするかしかありません。

読む時間や回数を増やすのが難しい場合、読むスピードを速くすることになりますが、いわゆる「速読」「速読法」といったものを考えることになります。

速読法に興味はあったものの、今に至るまで速読法に手を出すことはありませんでした。速読の仕組みというかなんとなくのやり方はぼんやりとは知っていますが、まあ別にいいか、と思って結局のところ速読法を身につけませんでした。

ただ単に速読法を頑張って身につけようとする努力を行うのが面倒くさい、という理由が大きいのですが、ただ単に速く読めたら良い、というわけでもないと思っているところもあります。

ゆっくり本を読んでいる、という行為が好きなのかも知れません。本を読む、という行為自体が好きであり、読んでいる時間を過ごすことが好きなのです。一冊あたりの読書時間を減らすことが出来れば、その時間を他に回して色々出来ますよね、というのが速読の目的だとしたら、結局のところ私は速読には向いていないのでしょう。なにせ、一冊を速く読み終えても次の本を読み始めるのですから、結局本を読み続けることには変わりません。もちろん、同じ時間で多くの本を読める方が良いのですが、そこまでやらなくてもいいかな、という気持ちがあって、結局このままの状態がずっと続いています。何のために本を読むのか、という目的の方が重要なのかも知れません。急いで知識を蓄えたい人や、多くの本を短時間に読む必要性がある人は間違いなく速読出来た方が良いでしょうね。

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