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リアル体験の増加・テレビ視聴の低下、集中力の続く時間

個人的に映画はほぼ見ません。別に映画が嫌いというわけではなくてなんとなく見ない、というのもあるのですが、そもそも映画館での映画鑑賞だけではなく、テレビや動画配信サービスでも見ません。テレビドラマなども見ないので映画というフォーマットだけがダメというわけではないのですが、あまり気乗りがしないです。有名な作品であってもです。

その一方、美術館や博物館で絵画や美術品、工芸品、歴史的な遺品を見るのは好きです。美術館の巡回展、特別展の情報は時々チェックして、前売り券を購入しておくこともあります。

我ながら何でこんな傾向があるのかと考えてみましたが、美術鑑賞では自分のペースで見られますし、一つの品を見るにしても数分程度ですので飽きることはありません。自分自身、結構飽きっぽい人間だと思いますので、映画やテレビドラマのような、1時間〜2時間の集中が必要無いからかも知れません。

しかし、好きなサッカー観戦であれば前後半合わせて2時間弱、ハーフタイムで途切れるとしても50分近くは集中して見られますし、好きなガンバ以外のチーム同士の試合でも見ます。たまに西京極で京都サンガの試合とか、あるいはかつては天皇杯1回戦などのアマチュアチーム同士の試合も見たりしてました。

ただ、サッカー観戦でもテレビやDAZN中継だと生観戦ほどの集中力は続かないような気がします。見ることは見るものの、一緒に何か他のことをしてたりもしています。今ならDAZN、数年前ならスカパー!オンデマンドで同時に他の試合も流して一緒に見ているので、ずっと1試合を画面上で見続けることはあまりないかも知れません。

ということは、映画やドラマを見ないというよりも画面上で長時間見続けること自体が難しいわけで、リアルな体験・鑑賞であれば抵抗がないのかなとも思います。

あるいは、画面上で見るのが長時間でなければ大丈夫なのかも知れません。ドラマ・映画との比較であれば、YouTubeでの動画視聴は確かに抵抗がないです。YouTubeの大半の動画は数分〜十数分です。YouTubeでなくてもテレビのバラエティ番組なんかは民放なら必ず途中でCMが入るので、集中力が続かなくても見やすいということになるのでしょうか。

そうなるとこれは私個人だけの話しでもなくて、ドラマの視聴率が昔よりも悪く、バラエティ番組はものによればまだ20%台のものもある、という話と理屈が合ってきます。ドラマでもNHK朝の連続ドラマのように15分で終わるものは視聴率が良く、CM無しで45分続く大河ドラマは数字が低いという現象の説明になりそうです。民放ドラマは途中でCM入りますし。

世間の人がYouTubeに慣れたから長時間のドラマ視聴が出来ないのか、あるいは長時間の集中力が保てない人が増えたからドラマを見ずにYouTubeを見るようになったのか、どちらが先の話なのか分かりませんが、こうなってくるとドラマを始めとするテレビ番組は、リアル体験に近いような要素を取り入れないと視聴率は稼げないのじゃないかなという気がします。音楽フェスなどのライブ・コンサート市場は右肩上がりで伸びているそうですし、プロ野球も観客動員は増えてますよね。テレビ視聴とリアル体験の区別を私だけでなく一般消費者も分けて対応しているのかも知れませんね。

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