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2019年5月8日Jリーグルヴァンカップ第5節ガンバ大阪対清水エスパルス観戦記

5月4日(土)から5月8日(水)の5日間において、ガンバ大阪のホームスタジアムであるパナソニックスタジアム吹田では、J1、J3、ルヴァンカップの合計3試合が行われる濃密なスケジュールになっています。

私自身は日曜のJ3の試合には行けませんでしたが、4日のFC東京とのリーグ戦と、このルヴァンカップ清水戦には行くことが出来ました。

さて苦戦が続くリーグ戦のことは一旦忘れて・・・とはなかなかいかないですが、この清水戦でのスタメンはルヴァンカップ第4節の磐田戦同様、若手・控え中心のメンバーになることは想像できます。

私の予想として試合前に考えていたのは、
GK 林
DF 米倉 三浦 青山 黒川
MF 矢島 高 田中 小野瀬
FW 食野 中村
でした。どこまで当たっているか。

さて、この試合ではおそらくガンバとしては初の試みがありました。

ガンバ大阪のホームスタジアムであるパナソニックスタジアム吹田の最寄り駅は、大阪モノレールの万博記念公園駅です。そしてその駅からの推奨徒歩ルートとして、

http://www2.gamba-osaka.net/stadium/images/img_homestadium_map2019_s.gif

この画像のルート①として赤の実線で書かれています。

実際に歩いた人は分かると思いますが、このルートはEXPOCITY前からいきなり上り階段が続いてお年寄りや身体の弱い人にはハードなルートなんですよね。画像にあるように車椅子向けのルートもありますが公園東口駅まで行ってからというのも不便な話です。実は万博記念公園駅から上り階段のない非推奨ルートもあるのですが、こちらは途中でEXPOCITYに入る車と交差する道になっていて、普段は係員が複数名いて車を止めたり歩行者・自転車を止めて行き来させています。試合観戦のある日は歩行者が増えて、車との交差が大変なことになっているのだと思います。特に先日のように3万人越えの試合の時には自動車を止めている時間も長くなってしまい、EXPOCITYへのクレームやEXPOCITYからガンバへのクレームも入っているかも知れません。

そういうこともあって推奨ルートをクラブとしても公式に出しています。大半の人はそのルートを通っていますが、一部の人は非推奨ルートを通り続けていて、それを無くすためなのか、こういうサービスを打ち出してきました。

5/8(水)YBCルヴァンカップ グループステージ 第5節 清水戦 万博記念公園駅~スタジアム(ガンバ大阪推奨ルート)間でのfunブース設置のお知らせ ~スタジアムで使えるドリンク100円割引クーポンプレゼント~
http://www.gamba-osaka.net/news/index/c/0/no/9471/

推奨ルートを通る人に割引クーポンプレゼント、というサービスですが、まずは客数の少ないルヴァンカップで実験的にやってみる、ということでしょう。そもそも平日夜のルヴァンカップでは、非推奨ルートを通ってEXPOCITYに迷惑をかける人数自体が少ないわけですから。

これで普段の客入り及び非推奨ルートを通る人数を見比べて効果があればリーグ戦でも導入されるかも知れません。ただどうなんですかね。100円引きというインセンティブが有効かどうか。飛行機のチェックインカウンターみたいに、このルートを通った人は途中で手続きすることでスタジアムに優先的に先に入場できるとかの方が良いかもしれません。その辺は今後、いろいろな実験と検証を繰り返していくのでしょう。

試合開始2時間前ほどのタイミングで実際に通ってみますと、階段を上がったところの広場になっているところで告知と呼び込みを複数名で行っていて、右側にある鉄柵の門を通ったところにテントがあり、その下でチケット読み取り機にシーズンパスを読み取らせると、こんなクーポンが出てきてもらいました。

時間も早いことで私以外に利用者はいませんでしたが、トータルでの利用者数はどうだったんでしょうね。スタジアム内ではドリンクが元々高いので100円引きで買うくらいなら自宅から持っていくか万博記念公園駅にあるセブンイレブンで買う、という人の方が多いかも知れません。

この日の大阪は放射冷却の影響とかで寒い! 長袖のシャツで行きましたが念のために持っていたセーターをスタジアムに着いたところで着ましたが、試合開始直前にはそれでも寒いのでファンクラブゴールド会員特典のポケッタブルジャケットを取り出してレプリカの上から着るくらいでした。というかダウンジャケット着ててもいいくらいの寒さでした。

さて、ガンバのスタメンは
GK 田尻
DF 高尾 三浦 青山 黒川
MF 矢島 高 田中 藤本
FW 食野 アデミウソン
ということで4人外れ(´・ω・`)。
田尻と高尾は予想できた人いるんでしょうかね。

いざキックオフ。
フォーメーションを見ると4−4−2でした。矢島・高のダブルボランチは前と同じでしたが、2列目は藤本が右で田中が左に入り、2トップとなりました。

前半の最初の15分はおよそガンバペースで進みます。守るときは縦横ともにコンパクトにすることを意識して、攻めるときはワイドに開くお手本のような動きをしています。守るときはいいのですが攻めるときに低い位置で敢えてパスを回して清水の選手が食いつくのを待っていて、食いついてきたときにワンタッチツータッチで回して前線に運ぶやり方のため、途中で引っかかると途端にショートカウンターを食らうようなシーンもありました。

次の15分は清水ペースな感じで清水の攻勢が続き、シュートがポストに当たって助かるシーンもありました。その辺でこれはまずいと思ったのか、前半後ろの15分ではガンバの攻め筋が変わり、パスを回しつつも相手の守備を崩し切らないうちにアバウト気味な縦パスを入れるようになってまたガンバペースとなりました。

そして終了間際に藤本のCKから三浦が頭で合わせて先制します。奇しくもどちらも元清水ですね。さらに三浦は直近のFC東京戦でスタメン落ちからのカップ戦出場ですから気合いも入っていたことでしょう。清水にとっては痛いタイミングでの失点だったと思います。

さて後半、双方変更無しで始まりましたが56分にアデミウソン→中村敬斗への交代となりました。同じタイミングで負けている清水はドゥグラスを入れてきます。

ドゥグラスとチョンテセが並んでいる前線はキツいなあ、と思っていたところ、低い位置でのパス回しでミスが出てからのファールでFKを与えてしまいます。これを入ったばかりのドゥグラスが決めて同点。

見ている人はみんな、さすがドゥグラス、と思ったことでしょう。

さて追いつかれましたがガンバはすぐに、失点のFKの場面で藤本と交代したファン・ウィジョがいきなりやってのけます。高の縦パスから清水のヴァンデルソンを右サイドで振り切ってGKも交わして勝ち越し点を決めました。

見ている人はみんな、さすがファン・ウィジョ、と思ったことでしょう。

そして息つく暇も無くガンバは中村敬斗が左サイドの真ん中辺りからドリブルを開始して、これまたヴァンデルソンを抑えきって見事なシュートを決めました。これで3−1。

清水はヴァンデルソンが連続でぶっちぎられましたが、そもそも前半早い時間帯にいきなり足を痛めていたようですからその影響があったのかも知れません。すぐさまヴァンデルソンからファン・ソッコに替わりました。

ガンバも田中を福田に替えて、71分の時点で両チーム3枚交代するという結構珍しい試合展開となりました。試合はこのまま動かず終了。ガンバは1試合残してのグループリーグ突破となり、次節は完全に控えメンバーで臨めることになりました。

注目の食野は気負っていたのかシュートもありましたがミスも目立ちましたが、逆に中村は選出されたU-20W杯に向けて良いアピールになったことでしょう。

強化指定の黒川はこの試合は無難な出来、逆サイドにいた初出場の高尾は自信の付く内容だったと思います。矢島・高のダブルボランチも少しずつ成熟してきました。今年のJ1での初出場だった田尻も良かったです。後半何度かDFラインの裏へのボールに出るタイミングが怪しかったですが、流れの中での大きなミスはなく、ドゥグラスのシュートはまあしょうがないでしょう。出た選手みんなが持ち味を出せたと思います。

さてこれでグループリーグ突破が決まりましたので、第6節のアウェイ松本戦は大きくターンオーバーとなるでしょう。ホームでの大阪ダービーとアウェイ札幌戦の間ですから、サブも大きく替えてくると思います。なんならU23チームそのままでもいいくらいです。

ただ、まずは週末のアウェイ鳥栖戦です。残留争いの直接対決でありますので確実に勝ってほしいものです。

なお、清水エスパルスとの試合の後はいつものことですが、清水の応援のサンバのリズムが耳に残ります。

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