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読んだ本(2024年5月前半)


安いニッポンからワーホリ / 上阪徹

先月読んだクローズアップ現代を書籍化した出稼ぎの本、深堀りが足りないなと思っていたががこちらの本が深堀りしていた。
クローズアップ現代の放送について本書内でも言及されており、そこで深堀りをしようとしたことが本書を書くきっかけだそうで、まさにそのための本。「出稼ぎ」というわかりやすいワード以外の部分で、ワーホリの法制度の特徴や若者の海外生活に対する思い、海外生活における英語力の重要性などについても深堀りしている。クロ現の本だけ読むと消化不良になるのでセットで読むのがおすすめ。

還暦不行届 / 安野モヨコ

はるか昔に同著者の「監督不行届」を読んでいたが、続編がでてたので図書館で借りてみた。前作はコミックエッセイだが今作は文章によるエッセイ。前作ではカントク(庵野秀明氏)が長く独身を続けた人の典型というか、自分がやりやすいようにしか動かない感じであったのだが、一般的な夫婦における夫としての動きをしている様子が描写がされている。

フランス外人部隊 / 野田力

積読本の消化を開始。購入はブックオフ。
筆者はフランス外人部隊に志願入隊してアフガン等に派兵された期間も含めて6年半在籍したとのこと。
本の内容としては主観少な目で部隊の構成や、実際に起きたこと・やることなど記録資料としての色彩が強いと感じる。(筆者自身も後進の人の資料として書いている側面があるようだ)
なかなか面白い本だった、長く積んでいたけど早く読めば良かった。

めざせ!ムショラン三ツ星 / 黒柳桂子

刑務所に勤務する栄養士さんによる体験談。
エッセイ的な内容で始まりつつ突然法律関係の話になったり(法規で決められた制約で作業や材料について問題が発生するため)、料理の理科的な話(あれとこれが反応するからこうなる、みたいな話)が始まったり、さすが刑務所の職員かつ栄養士さんだなと思う幅の広さで展開していく内容。
タイトルが軽い感じなので内容も軽い感じを想像して読み始めていたが、なかなかにしっかりした内容。

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