読んだ本(2024年5月後半)
積読消化月間開催中
フルメタルパニック!Family / 賀東招二
電書でも良かったのだが、紙の本で読みたいと思いアマゾンでポチった。
4月にちょうど本編シリーズ読み終わったところで、間に何冊か挟んで再びフルメタへもどってきた。
あの二人が大人になったらこんな感じだよね、と素直に入ってくる感じで面白く読めた。旧作キャラも順次でてきて後日談的にも良い感じ。
あとがきの作者の言葉によると2巻はでるらしいが、どのくらい続くんだろう。
私が大好きな小説家を殺すまで / 斜線堂有紀
積読消化。
積読の記事に書いた通り「流浪の月」を読んだあとにこの系統が好きな人へのおすすめはみたいな質問の答えとして本作を推している人がいた。しばらく積読していたが、ひと月くらいの間に図書館の予約本が3,4冊回ってきそうな状況で、他に新しく借りると期限管理が面倒くさいので積読消化月間として読み始めた。
本作と流浪の月に共通しているのは、若い大人の男と小学生の少女が共生し外部からはストックホルム症候群と言われるが、本人同士は共依存状態であり、ストックホルム症候群とはまた別の意識で相手を思っているところ。
違いとしては流浪の月は性愛ではないところでお互いを必要としているのであるが、本作はあくまで普通の(といっても良いのか迷うが)男性と女性の愛、いわゆる性愛の意識でお互いを思っているということだ。
出会った時は主人公(梓)が幼いのでそうはならないが、成長するにつれお互いの思いは男女の愛に変化していく。
オチは超バッドエンドなのだが、ある意味ここまでお互いが依存しながら片方を失うというのは残された人は耐えられないだろう。だから二人とも決意するが、それは当然の帰結というかバッドエンドでにありがちな後味の悪さは感じられない。
本作がとてもよかったので、斜線堂さんの作品を追いかけてみようと思う。
戦国武将を推理する / 今村翔吾
図書館で予約を入れていたら結構早めに回ってきた。有名な戦国武将に対して、歴史作家的な考察や物語を考える時のベースとなる知識を交えつつ人間性や武将の環境について考察する本。推理というか考察本。YouTubeの考察動画を文字にした感じでとらえるとそう遠くない。三英傑に始まって信玄・謙信など有名な武将はおさえている。この面々だと松永久秀と石田三成がちょっと小物感あり。
なぜ働いていると本が読めなくなるのか / 三宅香帆
息子が図書館へ行きたいというのでついて行った時に、図書館の端末で検索したら発注していることを確認。流れで予約をいれた。(発注中のものはインターネットからは見えないが図書館の端末からは状況が見られる、ネットで予約は入れられないが図書館カウンターであれば可能)
読書がテーマではなく、明治期以降の日本人の労働観や精神的余裕の無さについて語られている本。