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2023年11月 BTC及びマイニング企業3社まとめ ~$RIOT/$MARA/$CLSK~

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2023年の11月のビットコインの動向及びマイニング企業3社についてのニュースを図表を用いて簡単にまとめています。参考になったという方はイイねとフォローをよろしくお願いいたします。
先月のまとめはこちら↓


ビットコイン

BTC/USDの月次対数チャート

11月の実績

11月は始値:34667 高値:38457 安値:34102 終値:37719 変動率:+8.82%となり大きく上昇しました。
11月は直近の5年間はあまり成績が良くなかったですが、今年は陽線で終えることができました。

  • 月次チャートで見ると50ヶ月平均線の線上で4ヶ月連続陽線

  • 週次チャートで見ると全週で陽線で10月からの勢いを保っています

  • 日次チャートで見ると月前半はじわじわ上昇、後半は上値抵抗線に果敢にチャレンジ

  • RSIは週足で80手前まで到達、日足は前半は80を超えていましたが、後半は70程度に少しだけ収まりました。かなり過熱気味

BTC/USDの週次対数チャート
BTC/USDの日次対数チャート

12月の見通し

月別BTCパフォーマンス

12月は過去2012年からの平均リターンは5.0%、中央値リターンは-3.6%となります。プラスリターンで終わる確率は45.5%となります。
直近10年だと平均リターン:4.7%、中央値:-4.3%
直近5年だと平均リターン:2.7%、中央値:-5.0%
となり、最近はあまり良くない成績となり注意が必要です。

個人的には46,000~47,000ドルまで上昇して、一旦10~20%の調整に入り30,000ドル代まで下落しそうな気はしますが、それが1月に噂されているETF承認が天井になる場合は12月は上がり続ける場合もあり悩ましい月ではあります。

Riot Blockchain

ライオットについて

Riot (NASDAQ: RIOT) は、垂直統合戦略に重点を置いたビットコイン マイニングおよびデジタル インフラストラクチャ企業です。同社はテキサス州中央部でデータセンターホスティング事業を、テキサス州中央部でビットコインマイニング事業を、コロラド州デンバーで電気開閉装置のエンジニアリングおよび製造事業を行っています。

RIOTの11月のデータ

  • ビットコイン生産量:552 前年比:+6% 前月比:+21%

  • ビットコイン保有量:7358 前年比:+7% 前月比:0.18%

  • ビットコイン売却量:540 平均売却価格:36,278ドル

  • ハッシュレート(EH/s):12.4

BTC保有量のYoYグラフがとても綺麗な曲線を描いているのは、RIOTが保有量を7%で増やすという計画でマイニングと売却を行っているように思えます。

その他の情報

  • ジェイソン・レス最高経営責任者(CEO)「ネットワークの難易度が9%近く上昇するという逆風にもかかわらず、当社のロックデール施設のビルGで継続的にハッシュレートが回復し、削減活動が減少したことが、当社の生産活動の大幅な増加を促進するのに役立ちました。」


株価の変動

11月は始値:10.00 高値:13.29 安値:9.33 終値:12.55 変動率:+28.32%で
大きな陽線となりました。
前半は一旦上昇したものの決算後数日間は強い売りで陰線が続きましたが、後半は陽線が続き50日移動平均線の下から全ての移動平均線を突破して終わりました。
日足のRSIは60代、週足だと50代後半となっておりそこまで過熱気味ではありません。

Marathon Digital Holdings

マラソンデジタルについて

Marathon Digital Holdings (NASDAQ: MARA) はマイニング施設を運営し、ビットコインの採掘に大量のコンピューティング・パワーを利用しています。2010年に法人化され、フロリダ州フォートローダーデールに本社を置いています。以前はマラソン・パテント・グループ社として知られていたが、2021年2月にマラソン・デジタル・ホールディングス社に社名を変更しました。

MARAの11月のデータ

  • ビットコイン生産量:1151 前年比:+144% 前月比:-2.79%

  • ビットコイン保有量:14025 前年比:+19% 前月比:4.70%

  • ビットコイン売却量:700

  • ハッシュレート

    •  Operational/Energized Hash Rate (EH/s):23.1

    •  Average Operational Hash Rate (EH/s):18.6

    •  Installed Hash Rate (EH/s):23.2

その他の情報

  • テキサス州ガーデンシティの施設の通電が完了したため、11月に国内通電ハッシュレートを20%増の23.1EHに

  • 米国外、アブダビで現在2.5EHがオンラインにあり、この合計には、マスダールシティにある2番目の大きな施設で稼働している 10,000 台のリグが含まれており、残りの4.6EHは 2024 年 1 月までに稼働する予定

  • パラグアイでの当社の新しい合弁事業も11月に稼働し、0.2EHに相当する1,170マイナーが稼働。完全な1.1EHは、2024 年第 2 四半期初めまでにオンラインになる予定

  • 電力コストを削減し、持続可能なエネルギーの組み合わせを増やすための革新的な方法を模索。ユタ州の埋め立てパイロットは廃メタンガスを燃料としており、コインあたりの平均コストは10,000ドル未満。パラグアイの新しい合弁事業は100%水力発電で賄われており、電力コストは1kW/hあたり0.04ドル未満。また、再生可能エネルギー開発の経済性をさらに向上させるために、ビットコインのマイニングから得られる熱を活用する方法の発見も進んでいます。

  • 11 月、テキサス州ガーデンシティにあるApplied Digitalの施設で、マラソンの約27,200のビットコイン マイナー (約 3.8 EH/s) が稼働


株価の変動

11月は始値:9.00 高値:12.63 安値:8.39 終値:11.97 変動率:+35.87%で出来高もかなり高く大きな陽線で終えることができました。
月前半はRIOTと同様に陰線が多く、200日移動平均線を超えることができていませんでしたが、月後半だけで30%~40%の上昇を見せました。
日足のRSIは70付近まで迫っており、週足RSIは60付近となり過熱感が出てきています。

また、マラソンデジタルの決算発表がありカンファレンスコールをまとめていますので、興味ある方はどうぞ

CleanSpark

クリーンスパークについて

CleanSpark (Nasdaq: CLSK) は、アメリカのビットコイン採掘企業です。主に低炭素電力で稼働するデータセンターを所有および運営しています。
同社はまた、顧客にラックスペース、電力、機器を提供するなどの従来のデータセンターサービスや、仮想サービス、仮想ストレージ、データバックアップサービスなどのクラウドサービスを提供しています。

CLSKの11月のデータ

  • ビットコイン生産量:666 前年比:24% 前月比:5.21%

  • ビットコイン保有量:2575 前年比:+816% 前月比:11.42%

  • ビットコイン売却量:402 平均売却価格:36,600ドル

  • ハッシュレート(EH/s):10.08

BTC保有量が1年前よりかなり増えたものの、他の2社に比べて現金がかなり少なく流動負債もあるので10月から売却する量が増えています。

その他の情報

  • 一日の平均採掘量:22.2EH/s 最高値は26.1EH/s

  • CEO:2番目に高い月間ビットコイン生産量を達成。2番目に高い月間ビットコイン生産量を達成した。

  • サンダースビルについて建物 1、2、3、4、5、6 の鉄骨構造と屋根構造が完成。ラックは1号館から5号館まで設置されています。7号館と8号館は現在建設中


株価の変動

11月は始値:4.20 高値:6.74 安値:3.46 終値:6.24 変動率:+52.20%で驚異的なパフォーマンスで終えることができました。
11月前半は他の2銘柄と同様に不調気味でしたが、中盤から上長トレンドが始まり、8日連続で陽線が出るなどかなり強い上昇を見せました。
11月末日にあった決算発表内容は微妙だったものの、カンファレンスコールを聞く限り効率的にマイニングを行っていることが好印象で上昇が加速しています。

Clean Sparkの決算カンファレンスコールを日本語訳しておりますので興味ある方はどうぞ

まとめ

11月はBTCもマイニング銘柄も素晴らしいパフォーマンスで終えることができました。BTCは+8%、RIOTは+28%、MARAは+35%、CLSKは+52%でした。また、この記事を書いてる12月上旬の時点でも更にいい上昇となっています。

各銘柄の決算発表を見ていると、3社のBTC生産と効率化戦略がわかり、財務状況も分析することで各企業の最新の財布事情も確認できました。

1月に予想されているETFの承認が実現し、”噂で買って、事実で売る”という天井となる場合があってもおかしくありません。この場合の3社のダウンサイドが気になっています。勿論、半減期に向けて再度上昇が再開することにはなりそうですが…

注意

この記事はあくまで情報提供を目的としており、金融商品の勧誘や推奨を行うものではありません。投資にはリスクが伴いますし、皆さんの状況や目標に最適な投資戦略は個々に異なります。

投資判断を行う際には、十分なリサーチと専門家のアドバイスを受けることが重要です。この記事の情報は一般的なものであり、特定の個別の状況に対する適用を意図していません。

投資に関する質問やコメントは歓迎ですが、皆さんが適切な投資判断を行うための基礎知識を身につける手助けとなることを目指しています。安全で健全な投資体験をお楽しみいただけるよう、情報の活用には慎重さが必要です。どうぞよろしくお願いします。

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