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短歌連作「うどん屋へ」 7首

玄関をくぐる前なら家モード歩き出せれば歩けるモードへ


黒服と白シャツ纏うからだ達凸凹(でこぼこ)隠し一つの車両


すれ違うグレーパーカー面影があの日に繋がりあおるアクエリ


交差点流れ圧し込む人の波きっと異国の岸から来てる


室外機錆びた自転車睦まじく囁き合うの秋の路地裏


うどん屋のねぎを刻みし包丁は三世代ぶん声を記憶す


異世界の空気を吸った翌朝は澄んだ陽ざしが光源の絵だ

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