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伝えたいことが伝わらない…そんな悩みを解決してくれる本をご紹介します

『伝えたいことが、相手に伝わらない!』

このような悩みは、
上司と部下
夫婦間
友人関係 等
色々な場面で発生する悩みだと思います。

そんな「なぜだろう?」を東京~大阪間の
新幹線の座席で吹き飛ばしてくれた本に
出会ったのでご紹介します。

その名も
バナナの魅力を100文字で伝えてください
の漫画版です。

帯には22万部突破とありましたので
もしかしたら、読んだ方もいるかも?
感想文、あるいは宣伝広告を
読むような感覚で、読んでみてください。

ただ、
私はこの本を新幹線に乗る前に見つけ
目的地にたどり着いたときには
絶対に記事にと思い、一気に書きました。

立ち読みが主流の私が
なぜ買って読み、その感動のままに
記事にしようと思ったのか?

それは「話を伝える技術」という
テクニカルな理論に終始せず、
漫画という形で、
誰でも今日から使えるようにという
配慮に感銘を受けたからです。


この本で著者は終始、
✕伝える技術
〇伝わる技術

このように述べておられます。
私もまったくその通りだと思います。

前提として、
人は、人のことが中々分からない
とも述べられています。

では一体どうすればよいのか?

分かり易く解説したいと思います。

【今回のゴール】
人に、自分の話が伝わるとはどういうことか?
あなたに理解していただくこと
(できれば、買って読んでみたくなればベスト)


1.伝わらないものは、存在していないのと同じ


素晴らしい商品ができた!
でも売れ行きは芳しくない…

その理由は
商品の魅力がお客さんに伝わっていないから
あるいは
商品が売られていることすら知らないから
と著者は言います。

採用の場面でも全く同じことが言えます。

求人広告に掲載したから
応募がきっと来るだろう…
と思っても、待っても待っても応募が来ない。

こんな経験はあるのではないでしょうか?

求職者にしっかりリーチする媒体とは何か?
宣伝するなら、他にも方法は無いのか?

こうした努力がなく、
いつもテンプレでただ掲載している
求人広告はありませんか?

知って欲しい人に知ってもらう
自社の魅力をしっかり伝える

この2つがないと応募は来ないのです。

あなたの会社の広告が
相手に伝わらないものだったとしたら…
それは無いのと変わらないのです。


2.言わなくても分かってくれるはず?


昔から「以心伝心」という言葉があります。

長年連れ添った夫婦間では
会話がなっくても、相手の気持ちが分かるという
仲の良い老夫婦がいます。

一方で、離婚理由のトップは
「性格の不一致」が最も多く、
コミュニケーションに問題があるからこそ、
悲しい結末になるのではないでしょうか?

これは統計データになく、主観ですが、
自分の本心をしっかり相手に伝えていない
あるいは、伝わっていないからではないか?

そのように思うのです。

仕事ではチームで仕事をしている人ほど
「普段からよく話しているのに
 なぜ分かってくれないんだろう?」
と思う機会はありませんか?

分かり合えているはずと思うのは危険
伝わらないとそこから不満が生まれます。

どんな職場でも共通した話であり、
これは私も含めて肝に銘じておく
必要があるなと思いました。

トラブルの多くは「伝えていないこと」から始まるのです。


3.人は聞いた話をあまり覚えていない

人は一度話を聞いても
かなりの情報は忘れていまう
あるいは
最初からあまり聞いていないものです。

忘却曲線をご存じでしょうか?

下図のように、
1日経ったら3/4は忘れてしまうのです。
人間の記憶力は当てになりません。

引用元:https://xn--qck0d2a9as2853cudbqy0lc6cfz4a0e7e.xyz/study/ebbinghaus


だから、大切なことは
忘れられることを前提で繰り返し何度も伝える
必要があると著者は言います。

採用の場面に置き換えてみましょう。

採用面接の面接者の立場になると
募集要項は読み込んで応募するのが当然
なんて考えていませんか?

面接で発生するチグハグなやり取りも
何となく読んだだけの求職者なら
何ら不思議でもありません。
またして不採用にする理由でもないのです。

また、自社の魅力を伝えるときも同じです。

インターンシップや面接で説明しただけでは
選考期間中に2割も覚えていないと考えるなら、
記憶に定着させるにはどうしたら良いか?

そうした視点が必要だと私は思います。

そこで、原因を考えてみましょう。
以下のどちらが欠けているか?
コミュニケーションギャップがあった時は
内容をよく吟味してみてください。

①伝える「量」の不足
②伝える「質」の不足

①の解決方法は「接触頻度」を高め
リクルーターなら学生と接触する回数を
SNSなら何度も見てもらうことで、
「量」を担保することができるはずです。

②の解決方法は「伝える技術」の不足です。
これは次の章で軽く触れますが、
出来れば本書と取って読んでみた方が
理解が深まると思いますよ。


4.「伝わる構造」を理解しよう!


最後に「伝わる構造」という
本書で最も重要部分をご解説します。

よく「因果」は「構造」を捉えて理解すると
分かり易いといいます。
(詳しくは以下を参照してください。)

Aという事象に対して、
Bという結果があるとき
その間には様々な要因があります。

これを図式化して関係性を
全体から俯瞰してみることによって
因果関係が明らかになります。

著者も長い期間をかけて、
「伝わる」ためには何が必要か?
研究の末、たどり着いた理論なのでしょう。

この本の場合は
A「伝えたいことが伝わらない」
という事象から
B「相手にきちんと伝わる」
という事象に行き着くまでのプロセスを
を分かり易く解説してくれています。


【伝わる7つの構造」

①ゴール設定
 何のために必要なのか?目標を決める
②納得感
 相手が聞く姿勢をもってもらうためには
 納得していることが大切
③相手ベース
 ✕伝えたいことを伝える
 〇きちんと伝わること
④見える化
 相手が知っていることを用いて説明すると
 自分ゴトとしてイメージしやすくなる
⑤聞く力
 ✕一方的に伝える(正論だけで人は動かない)
 〇相手の話をよく聞く(心の扉を解放してもらう)
⑥親近感
 親近感をもってもらうためのコツ
 ・共通点を見つける
 ・相手に興味を示す
 ・自分のダメをさらけ出す
 ・笑顔
⑦信頼感
 信頼感の構造は以下の7つ
 (自分側)
  ・誠実さ、素直さ
  ・スキル、能力
  ・結果、成果
  ・接触頻度
  ・モラル
 (相手側)
  ・関心
  ・意義、価値、動機


この理論が提唱する様々な
「伝わる技術」が展開されていきますが、
本記事はここまでとしましょう。


5.総括


私がゴール設定した内容は
あなたに伝わったでしょうか?

【今回のゴール】
人に、自分の話が伝わるとはどういうことか?
あなたに理解してもらうこと

今回は
WHY :なぜ伝わらないのか?
WHAT:何をすれば伝わるのか?

ここまで解説をしました。

著者が伝えたいWHATである
「伝わる構造」を実現するための
HOW(どうやって?)
本書には今回のマインドセットも含めて
合計36個も用意されています。

この考え方は、採用においても

選考プロセス設計に取り入れることで
求職者の応募者体験を素晴らしいものに
してくれることでしょう。

また、

求人広告でちっとも応募が来ないと
お悩みの人事担当者の皆様にも
人に「伝わる」とはどういう状態で
何を発信すれば良いのか?
参考になるネタが数多くあります。

1回、約2時間で読み切れる良書です。
ぜひ、あなたも手に取ってお確かめください。


如何だったでしょうか?

本書の魅力をできる限り
皆様へお伝えできるように
私なりに工夫して記事を書いたつもりです。

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