【HR業界の生命線】雇用調整助成金特例措置の9末延長されない未来がヤバいww

おはようございます。HRチャンネルの江本です。

今朝の日経新聞、このニュース出てましたね。雇用調整助成金の9末以降の延長検討ニュース。

雇調金日経記事20200804

現在、8末の業界動向発表に向けてHRチャンネルでは

1、有効求人倍率・失業率・休業者数データ
2、求人広告掲載件数データ
3、上場企業の業績分析

を進めているのですが、一つ見えつつある状況があります。
それは、リーマンショックを上回るような経済ショックのわりにHR業界の私たちへの実際の影響はそこまでビリビリ感じない。
それは何によって成り立っているのか。。。

ずばり「雇用調整助成金 特例措置」ここではないかと思うのです。

ざっくり制度を説明すると、

1、一人日額上限8,330円の休業手当上限が上限15,000円まで引きあがっている
2、教育訓練実施でさらに一人当たり一日あたり最大2,400円もらえる
3、つまり一人当たり一日あたり最大17,400円まで助成される

ということは、仮に22日間の休業者には上記満額だと382,800円一人当たり支給されることになります!!

さらに、この特例措置は今までに比べると、はるかに申請がしやすい!
とにもかくにも、日本企業・就業者の支援のための制度として現在支えているのは間違いありません。

これ、もともと6末までだったんです。
それが9末に延長されているんです。

でも、これこのままいくとあと2か月以内に終了するんですが
みなさん、大丈夫ですか?お客さん、仕事戻ってますか???
まだまだじゃないですか?それどころか8月入って再度時短、休業要請ですよね。おいおいこれ。。。

このままだと人材業界一番直撃しますよ!ということでシュミレーションしてみました。

9末雇調金特例切れHR業界パニック!!12月HRショックが来る。
という仮説、シュミレーションしています。

現在わかっていること、数字は6末の状況までなんですよね。ざっとこんな感じです。

・求人広告掲載件数は半年前から80万件減って60万件
・休業者6末は5末に比べて187万人くらい減ったがまだ236万人いる
・ハローワークの有効求人倍率は1.1倍まで下がっている

全て6月のデータです。
これが7月8月9月でどれだけ改善されるでしょうか?

改善している業界もありますが、例えば宿泊旅行はGOTOの不調によりそこまで期待できないでしょうし、飲食は8月から逆戻りですよね。
これ、緩やかにしか改善しないのでは??緩やかな改善もかなりポジティブ予測では??とすら思います。

そうなると、9末でどうでしょうか?ポジティブ気味でもこんな感じ?

・求人広告掲載件数は80万件(20万件も回復!)
・休業者数は180万人(50万人も改善!)
・有効求人倍率も上昇に転じ1.2倍まで回復

・・・どうでしょうか?

上記、かなり頭悪いくらいにポジティブかと思いますが、それでもこんな数字かと思います。

この数字で10月1日から休業者支援が通常に戻り日本経済よーいドン!!を行うとどうなるでしょうか??

・180万人が解雇(自主か会社都合化はさておき)または失業またはリストラ交渉がスタートする

・処遇が決定するのは10月11月だとして、少なくても50万人以上の人が失職し求職活動にまわる。また失職しなくても待遇ダウンもあり多くの人が就職マーケットにまわる(プラス50万人)

合計100万人の求職者が誕生する

2020年8月現在すでにマーケットの様相は変わりかなりの買い手市場だが、ここに100万人の求職者が加わるとどうなるか?

12月より超買い手市場が誕生する

現状、HR業界の中でも一番ダメージが大きいのは「求人広告」マーケットです。6末ですでに60%の広告が市場から蒸発しています。

しかし、この12月HRショックがきたら、さらにここからどれだけの市場が蒸発するでしょうか。

求人広告、つまり高いお金を払って人材を採用するマーケット、60万件がさらに半減、30万件きることも想定すべきです。

そうなると、派遣・紹介業も同じです、紹介業は広告より単価が高い分もっときつくなるのかもしれません。

現在数値を集めて8末に速報を発表できるようまとめているところです。
雇用調整助成金の9末からの更なる延長、ぜひこの危機をとりあえず回避するためにも何とか実現してほしいものです!

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