見出し画像

Q:これって場面緘黙症…?


こんにちは🦥

まず、うちの10歳が場面緘黙症なのでわたしは親として、そして保育士として両方の視点で関わっています!
きっと長くなりますが読んでもらえたら嬉しいです。

まず、うちの場合の経緯をザッと簡単に言うと

乳児の頃から、人見知りが酷く、抱っこ紐でも隠れる、支援センター大泣きなどがありました。
1歳2歳の頃は、友達と一緒に何かをしましょうというアクティビティに入るのが苦手になりました。
3歳で幼稚園に入園し、なかなか園で言葉を発さず、周りを見て自分では遊ばない、カリキュラムにもあまり入っていかない様子がありました。
4歳で幼稚園に慣れてきたことで、1年半かけて友達と関わることができるようになりましたが、ここで過剰適応ぎみになる。
園で過剰適応になるので、家での反動が酷く、それが癇癪で現れる。
(ここで第1症状が場面緘黙症、土台にASDという診断がおります。)
5歳は過剰適応が続き、園ではひょうきんなミスタービーンのようになりピエロのように皆を笑わせ、帰宅後は鬼のような反動で癇癪を起こす。
小学校入学では、支援級(9人学級)に入級するも、場面緘黙の症状に戻る。
だんだんと場面緘黙症が緩んできたら、過剰適応になる。
いまは、場面緘黙症と過剰適応のバランスをとって学校でも家でもストレスを出す、心のバランスをとっていけるよう学校、精神科、発達外来などと協力して関わっています。

………とこれが我が家の場面緘黙症の子の簡単な生育歴となります。


この文章を読んだ感じだと、確かに近いなと思います。
小さな声でおはようございますを言い、自ら入室し、朝礼で「はい」と返事をするということがいまの息子くんの精一杯の適応という状態だと思います。

場面緘黙症は、緊張や不安から言葉が発せない、体がこわばり思うように動かせないというのが多い症状となります。無表情も顔の筋肉のこわばりが関係しているとおもいます。

そうなんですよね。わかります。
本人、保育園が嫌なわけじゃないんですよね。
うちの子も園と先生が大好きで、よく話していたので保育参観のときはビックリしました。

おそらく息子くんは心は楽しんでいるけど、それを表現できる方法として精一杯の選択しているのが場面緘黙症の症状という感じですかね。
そして、マロ主さんはもう色々読んだりYouTubeなどでも見ているかもしれませんし、きっともうやっていることだと思いますが、関わり方の土台のマインドとしては

「息子くんは精一杯頑張っていて、自分の表現の仕方がうまく選択できていない(これは神経レベルですので息子くんにいまはコントロールできない)。」

と、頭においていただけたらと思います。
神経レベルのレッドゾーン、グリーンゾーンについてはマロ主さんが読んでくれた6月の行き渋りのこの記事に詳しく書いてあります。
こちらに貼っておきます。


受容的に関わっていくためにも、これは場面緘黙症なのかもしれないという仮定をして関わるのがよいかもしれません。

しかし、園でもこのこ場面緘黙症かも?と思った子が、4歳児5歳児になってから園でも会話できるようになり、表情も豊かになった事例も見てきました。
家で荒れているという話も聞かなかったので、その子たちは症状がいい方向へ向かったのだと思います。
我が子は過剰適応ぎみに振り切りましたが、それでも4歳児から状況が変わったので、息子くんもこれから1年、2年くらいで状況が変わる可能性はあります。

・どのように関わればいいのか
まずは、保護者も保育士も
「無理に喋らせようとしない」
「無理に何かに参加させようとしない(けどポジティブに誘う)」←クラスの一員であるのいう関わりは絶対にする
「息子くんは精一杯自分を表現しようとしている、その結果場面緘黙症のような症状が出ている。本当は色々表現したいことがあるが、それが神経レベルで厳しい状態にある」
ということを共通認識しておけるといいと思います。



この「無理にさせない」は、
喉の筋肉がうまく動かないのに「喋りなさい」を強要しないというか、、。
例えばなにか玩具を貸し借りしたときに
保「一緒にありがとうって言ってみようか」
保子「ありがとう」と言うシーンの時に、

保「ありがとうだね、玩具貸してもらえて嬉しいね。ありがとう!」
など、息子くんには理解力がありそうなのでその時に言えなくてもこのシーンでこの言葉を言うという関わりを見せるだけで今は大丈夫です!
ここで「ありがとうは?」など、言うことに焦点を当てた関わりをすることはあまり適切では無いと言われています。
それを家庭と園でも共通理解できたらいいと思います!

家では今のまんまで、ひょうきんな姿に笑ったり、園のお話がでたら「うんうん」と聞くことをオススメします。
マロ主さんはもう知っていると思いますが、「先生とお話できた?」とか「お友達とあそべた?」は今は厳しい難しい質問かもしれないので様子をみたほうがいいと思います。
園の情報は基本的に先生から共有してもらい、家では息子くんがぽろぽろ言う園のことを聞くというスタイルがいまの状況では好ましいのかなと思います。

・支援と受診、そのタイミングについて
これは、本人は園を楽しいと思っていますが、その状況においての自分を表現する仕方が場面緘黙症のような症状になっているので、本人はそこまで強い困り感は感じていないかもしれません。
ただ、家での様子と違くて園という場面により緘黙(言葉、体ともに)が起こることに今気づけているのが息子くんにとって最大のアドバンテージです。
マロ主さんや心配なことをしっかり保護者に伝えてくれる先生が息子くんについていることが最大のアドバンテージです!!

マロ主さんが、もしも受診などに拒否感が無ければ行動することをオススメします!
わたしが見てきた場面緘黙症かも?という子たちは、4歳5歳になってから状況が変わりました。
今なにかを診断されたからといって、それがネガティブに転ぶことは少ないと発達障害児2人を育てるわたしは思います。
杞憂なら杞憂でいいので、行動しておくことをオススメします!
特に、いまは需要が高まってきていて、発達センターや、発達を見ることの出来る発達外来、小児精神科の予約が半年後になることもザラです。

マロ主さんが望んでなければすみません。
でも、わたしは自分が遠回りしてきた道で、近道を知ることが出来たので
同じく悩んでいる人には惜しみなく近道を教えたくてTwitterをやっていたりします。
なので、書きますね。

まず、自治体の発達センターに予約をいれるタイミングで、近くの発達外来か発達を見られる小児科、小児精神科に同時に予約の電話をします。(ここで半年後の予約になる可能性があります🥲)

予約が取れたら、予約をとったことを園に報告します。
その子の園での様子を、病院にも伝えられるようにメモなどとってもらってリアルな状態を文面にしてもらうお願いをします。動画があれば尚いいです。共有方法が迷いますが、園のタブレットで撮影して、保護者のスマホでその動画を撮影してもらう、外部snsなどには絶対出さないという約束などで対応したことがあります。動画については、園次第ですかね。

家でも、家のリアルな様子を書き溜めて文面に纏めます。またこれも動画があると尚いいです。

文面にまとめるのが何故良いのかというと、なかなか予約がとれないので、余すことなく伝えてカルテに全て残しておいてもらうことが大切です。
後ほど書きますが、これが公的書類の精度に響いてきたりします。


受診
様子見の場合→関わり方を聞き、家庭と園で共有し、どのような関わり方をしていくのかを園と相談していく。

診断がおりた場合→診断書をもらい、診断名を添えて、関わり方を聞き、家庭と園で共有し、どのような関わり方をしていくのか園と相談していく。


診断がおりた場合で療育を受ける場合→療育契約先を探し、自治体で通所受給者証を申請する。(診断書や知能検査の公的書類で申請が可能です。)

わたしは場面緘黙症の子の療育を探すときに、園で集団で頑張っている子をまた療育でも集団にいれて緊張や不安を感じさせるより、個別の療育で安心出来る、自分を表現できる人間を増やしたいと思いました。
なので、個別療育を選択出来るところにしました。我が子の場合はそれが結果オーライで、1対1で関わって回数を重ねていくとだんだんと意思表示のカードを触って意思表示できるようになったり、笑ったり、会話をしたり、風船バレーなど大きく体を動かすこともできるようになりました。

こればかりは、どのような療育を受けさせるか、また家で休養の時間をとるのか家庭の考え方もでてきます。わたしは、未就学児のときには個別療育を使っていて現在は、療育(放課後等デイサービス)自体を使用していません。
それは、小学校は勉強の時間が多い場で、また宿題もあるため、我が子はそれで精一杯で療育に行く体力も気力も無いからです。
支援級でSST(ソーシャルスキルトレーニング)をしてくれていること、学童で加配が1人ついて適切な支援をしてくれていることを加味して、17時からは家でゆっくりな時間を作っています。(それでも疲れて癇癪は起こします💦)
療育は受けるなら最初は個人療育でもいいのではないか?と思います。



初受診から半年後以上経ったら→
精神障害者福祉手帳と特別児童扶養手当(所得制限あり)の申請専用診断書を小児科や精神科の医師に書いてもらう。
確か、初受診から半年後以降に診断書をお願いできたはずです。
これは貰ったからといって、周りには一切わかりません。
もしも場面緘黙症だとして、育てていくのは親も余分に知識が必要だったり、対応が必要になります。その分有給を使わなければならなくて、もしかしたら日数が底を着いて欠勤扱いを受けるかもしれません。
場面緘黙症の症状で、楽しみにしていたレジャーのチケットがなかなか楽しめないことになるかもしれません。

精神障害者福祉手帳では、本人と介助者に対しての補助が出るところがあります。
バス運賃、映画、動物園、水族館、公民館、駐車場、レジャー施設のチケットetc…

親の所得税も数万円安くなります。

特別児童扶養手当は、自治体により却下率に大きな差があるのと、所得制限がありますが、それをクリアできて受理されれば月に35000円くらいの補助が貰えます。
我が家の場面緘黙症の子もこれを貰っています。

国の制度としてあるものなので、大変な育児をしているので貰えるものがあれば貰って、また育児をがんばる活力にしたいと思っています👍

・治るのか
これは回答が難しいですが、我が家の場合は
場面緘黙症と過剰適応のシーソーになっていて、環境が変わったりした場合には大なり小なり出てきて、それが本人の精一杯の自分の表現の仕方なのだなと思っています。
学校生活やSSTなどを通して、自分の表現の仕方を学んでいます。

いま、息子くんは必死に自分を表現しようとしてそうなっているので、ありのままを受け入れてもらう経験、自分は自分でいいんだと感じていくこと、または時間をかけて慣れていくことで症状が和らぐことはあると思います。でも、なにかの環境の変化でまた症状が戻ったり…ということも出てくるかと思います。こればかりは、完全に治るとは言いがたく、周りがどんなに受容的に知識をもって関わったとしても、本人次第なところが大きいです。
こちらは最大限、親としてこどもの環境を整えて、こどものインフラになることをやってみています。

・保育士の知識、経験
わたしの周りでは「場面緘黙症」を知っているひともいれば、知らなかった人もいました。先輩でも知らなかった人もいます。
経験したことがあるかも、本当に人によると思います。
大人しい子だなと思うのと、場面緘黙症の症状はやっぱり関わってみても違くて、神経レベルでのこわばり感を強く感じます。
保育士は個性を大切に、人権を大切に、ひとりひとりに受容的に関わっていこう!と思っているので、診断名がつかない時期でも、合理的配慮をしたりとか、その子が辛く感じないように自然と動いていたりします。
が、診断や医師からの見解があると、より専門的な関わりが出来やすいと思います。
知らなかった保育士は、勉強すると思います。

息子くんのいまの状況だと、園全体での理解が必要な状況だと思います。
今、心では園を楽しんでいるので、それが表現できないときにクラス外の先生や、何も知らない先生がふらっと来て「喋れないの?」とか「ここに立ってるの?どうしたの?」など(ないとは思うけど)このような一言で心がポッキリ折れたり、自分が喋れてないこと、動けてないことを理解すること避けたいです。
息子くんは園で表情が出せなかったりあると思いますが、その状況は精一杯頑張っている姿だからです。
フラットに関わってもらうために、診断書や医師の見解があると、保護者が保育士に言いやすいし、保育士が保育士に関わり方を言いやすくなります。



ババババーッと書いてしまいましたが、
場面緘黙症と向き合うのは大変なことです。
ただ、マロ主さんがこの年齢でそれに気づけていること、先生が包か隠さず保護者に相談してくれる誠実さと熱心さがあること、息子くんのアドバンテージ過ぎます!

なにかこの記事がマロ主さんのお役に立てたら嬉しいです。
またいつでも声をかけてくださいね🦥

ごめんなさい💦Xの追記をスクショで載せます😭🙏すみません💦



スクショでごめんなさい💦取り急ぎと思って💦

この記事が参加している募集

いいなと思ったらサポートお願いいたします☺️頂いたサポートで今後もnoteで色んな質問に答えていく活力になります✨✨