見出し画像

ゴルフが僕にくれたもの

はじめてラウンドした時のスコアは154で、真冬の冷たい雨が降っていて苦しい状況でした。でも、緑に囲まれ見晴らしも良く、仲間も楽しく、とっても楽しかった記憶だけが残っています。お風呂も気持ち良かったなぁ。

凄く力んで打っていたからでしょう。初めてスキーをやった日のあとのように、その後、もの凄い筋肉痛が身体全体にやってきました。しばらく痛かったのですが、1週間後、ゴルフ練習場に行ってまたもや500発くらい打ち込んでしまいました。すでにその時、私はゴルフに取り憑かれていたのです。

私がゴルフをはじめたとき、仲間の多くは既に20年選手。私の頭越しに、ドロー、フェード、シャンク、ダボ、トリ、ドッグレッグなどなど知らない言葉で話すみんながカッコ良いなと思いました。「ゴルフって奥が深いんだな勉強しなきゃ、僕に覚えられるかな」なんて感じてました。

コンペでは、いつも底辺。あなたがいるとビリにならないから安心などとイジられながら、複数のゴルフ仲間のグループで楽しませてもらっています。最初に感じた緑の中で過ごす気持ち良さだけでなく、今では時々ナイスショットの快感も味わえるようになりました。言葉もわかるようになりました。何でもそうですが、言葉なんてやってるうちに覚えますものね!あれから2年が経ち100切りが目の前です。

学生時代に環境問題を研究していたこともあって、開発で自然環境を破壊してきたゴルフ場は私にとって敵でした。若い頃にゴルフだけは絶対にしないと決めていたのですが、社会に出て結構な時間が経って、凝り固まった自分の頭をリリースしたくなってゴルフを始めたのです。たくさんの人が楽しんでいるゴルフ、私がやっちゃいけないという法律はありません。

事業などをやるときに、NGルールをつくることは大切なことだと思います。やるべきことが明確になりますし、外から見たときに一貫性のある行動ができるようになります。でももし行き詰まり感やモヤモヤが溜まることがあれば、NGルールを見直してみるのはドラスティックなだけに効果は大きいと思います。

ゴルフが僕にくれたもの。それは凝り固まった思考を解き放ち、自由にものを考えること。思い切って自分を変える一歩を踏み出す勇気。サラリーマンという生き方ではなく、自分のやりたいことを見つけ自分を賭すプリミティブな生き方。会社対会社ではなく人対人で生まれた、新しい仲間たち。

歳をとると身体を動かすのが億劫になるといいますが、ゴルフはそのキッカケを与えてくれます。これからずっと、大人の部活動のようなポジションで僕を励まし伴走しつづけてくれることでしょう。その路傍には、目標スコアを達成したときや、コンペで楽しく回れたときなどたくさんの美しい花々が咲き、僕の人生を彩ってくれることと思います。

だから、さきに言っておきます。ありがとう、ゴルフ。昔は若くて、勝手に避けていてごめんなさい。いいえ。これはゴルフに限ったことではないかもしれません。意識して避けていたスポーツがあればあるほど、私たちの未来は拓けているのかもしれませんね!ありがとう、スポーツ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?