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詩集「詩的エクトプラズム」収録作品(一部)

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#故郷

「サムと僕」

朝、
目が覚めると僕は整理のなっていない
屋根裏にいます。
昨日の夜はこむら返りになってしまって
痛くて痛くて、悲しくもないのに泣いてしまいました。

足にはもう痛みはなくて、
朝はいつもと変わりません。

いつもと変わらない朝だから、
僕は外の犬小屋まで寝巻きで歩き出します。

小屋の前まで来ると、
サムは僕の手を舐めに来るために
素早く立ち上がります。
僕はサムがいつも好きでした。
彼はとても

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「ふるさと胸中」

わたしは今
すぐさま立ち返って、
ふるさとの冬を描きたい。

わたしの知る中で一番冷たくて
わたしの知る中で一番血に馴染む。

ここが嫌いなわけじゃなくて、
とりわけあの町が好きなのだ。

町に残った旧友が
誇らしい。
少し悪いと思っている。
わたしは置いてきてしまったから。

あの町で働いて、生活をしている。
今感じていなくても、
間違いなく町を支え、
繋いでいるのは彼らで、

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