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ヤソヒラ
2020年5月19日 21:28
朝、目が覚めると僕は整理のなっていない屋根裏にいます。昨日の夜はこむら返りになってしまって痛くて痛くて、悲しくもないのに泣いてしまいました。足にはもう痛みはなくて、朝はいつもと変わりません。いつもと変わらない朝だから、僕は外の犬小屋まで寝巻きで歩き出します。小屋の前まで来ると、サムは僕の手を舐めに来るために素早く立ち上がります。僕はサムがいつも好きでした。彼はとても
2020年5月19日 21:22
わたしは今すぐさま立ち返って、ふるさとの冬を描きたい。 わたしの知る中で一番冷たくてわたしの知る中で一番血に馴染む。 ここが嫌いなわけじゃなくて、とりわけあの町が好きなのだ。 町に残った旧友が誇らしい。少し悪いと思っている。わたしは置いてきてしまったから。 あの町で働いて、生活をしている。今感じていなくても、間違いなく町を支え、繋いでいるのは彼らで、決