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あなたの学習を妨げる「自分は周りよりも優秀だ」という罠

「私が魔法の杖を持っていたら何を消すかな?」
「それは過信だよ」

ダニエルカーネマン


自分で感じることはないですが、私達は 大きな偏見を持って日常生活を過ごしています。それは、「自分の能力は高い」という勘違いです。

「いやいや、自分はネガティブだから」といった声が聞こえてきそうですが、実は正常な人は基本的に自分を過信しているということがわかっています。

うつ病患者と正常な人では、うつ病患者のほうが自分の能力を正しく評価できるということが研究でわかっています。

他にも、過信に関する研究はあります。

例えば、海外の大学で行われた研究によると、学生のほとんどが「自分は平均以上に賢くて、容姿が優れていて、スキルが高い」と思っていることがわかっています。

他にも研究によると、ほとんどの人が、職場では「隣の席の同僚よりも自分の方が生産性が高い」と考え、パーティーでは「自分は普通の人よりも魅力的」だと感じています。

つまり、全体的に自分は平均より優れているというふうに思いがちなのです。

このような過信は、学習において大きな悪影響を与えます。

何を知らないかを正しく理解していないと、何を学べば良いかわからなくなります。その結果、難しすぎる参考書を選んだり、難しすぎる授業を聞いたりして、挫折してしまうのです。


過信を避ける唯一の方法

過信を避けるための唯一の方法は、「正しくテストする」ということです。テストと言うと嫌がる人が多いですが、テスト以外で自分がどのくらい正しく理解できるているのかについて知る方法はありません。

自分の能力に正しく向き合うことで、何を学ぶべきかを知ることができます。つまり、テストが最適なアプローチの土台になってくれるのです。

面倒な作業ですが、重要性を理解しつつ、テストで正しく自分と向き合いましょう。


今月は、勉強に関する内容を発信していきます。興味があれば、他の記事も読んでみてください。


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