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哲学は全体を通して見てこそ理解できる【感想:史上最強の哲学入門】

「無知の知」の正しい意味を、あなたは知っているでしょうか?

哲学というのは基本的に、前の時代の反対意見です。世の中が偏った考え方に染まってしまった時、救世主として哲学者が現れるのです。つまり、上記の「無知の知」「我思う、故に我あり」といった哲学者の発言も、前の時代を知ってこそ理解できるのです。


そこで、今回は哲学について全体を通して学ぶことのできる本を紹介します。




【感想:史上最強の哲学入門】

飲茶という哲学に関する話をブログに書いている人が書いた本。元々ブログを読んでいて面白かったため、本も読んでみました。

とにかくわかりやすい口調で書かれているため、哲学という分かりにくい分野でも頭にスイスイ入ってきます。西洋哲学について古いものから新しいものまでまとめて書かれています。

この本を読んで一番感じることは、「西洋哲学はまとめて学んでこそ理解できる」ということです。

的に哲学というのは、その時代における一般的な考えの反対意見です。なので、一人の哲学者の意見だけを見ても、その真意というのは掴みにくくなります。

例えば、ソクラテスの有名な言葉で「無知の知」という言葉があります。

これは「知らないことを知っているということが偉い」と解釈されがちですが、これは本質とは少し異なります。

ソクラテスの時代では、プロタゴラスという人の「全ての事は、人それぞれだよね」という考えが広まっていました。

これは議論をする上では、とても強い考え方なので、その時代の貴族に好かれ、一般的に広まりつつありました。

しかし、全ての物事を人それぞれで済ませてしまうと、何も進みません。そこで一石を投じたのが、ソクラテスです。

なんでも適当に済ませずに、ちゃんと知らないことを明確にして、真理を突き止めようじゃないか。という至極真っ当な考えだったのです。いかにも哲学者らしい意見です。



こういう風に、西洋哲学を知るためには、全体を通して見る必要があります。

哲学を学ぶ時には、個々で見るのではなく、全体を通して学ぶようにしましょう。そして、その様々な意見の多様性を知って、人生に活かしてみてください。

定期的に感想記事を書いてます。よかったらこちらもどうぞ。

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