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超格安航空はどうやって稼いでいるのか?

ライアンエアーは料金が驚くほど安く、格安という面では人気が高い。日本でも、ロンドン-パリ間の料金がたったの0.99ユーロからという非常に安い料金であるということで一時話題を呼んだ(なおこの料金は便数、座席提供数が限定されていた)。 ちなみに、この運賃で衝撃を呼んだライアンエアーは、多くの路線に事前購入割引で0.01ユーロの運賃を設定していた。
wikipediaより

ライアンエアーはアイルランドの航空会社で、超格安であることで話題になりました。(0.99ユーロは2019/3/8では124円)その秘訣の一つとして、徹底的にコストを下げることに力を入れています。郊外の空港を利用したり、サービスを最低限にしたりしています。

ただ、これだけだと普通の格安航空と同じです。ライアンエアーを理解するうえで最も重要なのは、「収益源」です。

チケット代が収益のたった30%

ライアンエアーでは、チケット代が安すぎるせいでほとんど収益になりません。代わりに様々な他の部分で収益を得ています。

収益の中でも最も多く、40%を占めるのが「預かり荷物」です。実は人よりも荷物のほうが収益源となっているのです。持ち込むだけの荷物が乗客以上の収益を上げると考えると、とても意外です。

チケット代と預かり荷物を合わせて70%、残りは少しずつ収益源を作ることで賄っています。まとめてリストアップしましょう。

・飲み水
・優先搭乗券
・クレカ手数料
・広告
・その他

飛行機で通常無料で行われているサービスが有料になることで、チケット代が大幅に安くなることがわかります。これらのサービスは不可欠ではないものの、あると便利です。それぞれは大して高いものではないので、乗客は少しの贅沢と思ってお金を払ってしまうのかもしれませんね。

特に「広告」に関しては、現代としては多くの企業がこぞって広告を出したがっているので、今後は飛行機に広告というのは当たり前になるかもしれませんね。

飛行機のように動画広告をゆっくり見てもらえる機会というのは、現代の目まぐるしい世の中では貴重です。今後は広告代が高くなって益々チケット代が安くなり、もっと気軽に飛行機に乗れる時代が来るでしょう。


今回は格安航空ライアンエアーについてお話ししました。安いものの収益源を探るのは、今後の世の中の流れを見るうえでとても参考になります。ぜひ、「無料」や「格安」といったビジネスモデルがあれば、ぜひその裏を探ってみてください。貴重な情報が眠っているかもしれませんよ。

参考:FREE クリス・アンダーソン


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