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20歳になって。

一歩踏み出した。
その先に見えたものは、出会えたものは、想像もしていなかったものだった。
一体この結果を、誰が予想できただろう。

穂崎です。

文学フリマ京都8が終わり、自身の誕生日を終えました。
やっと?ついに?20歳になりました。
20歳じゃないのに20歳の物語を書いていた私は、新しく20歳の物語を書きたいとは思いません。
手売りという形で色々な人に届くのを実感するようになってから、今はこれが書きたいと思うものが新しく浮かびました。

今回は、それにたどり着くまでのお話をしたいと思います。


1週間ちょっとで手売り30冊達成!

『流れゆくそこで』は、手売りを始めたのが1月7日、成人式があった日でした。
その日は中学時代の友達2人が買ってくれて、次の日にはひとりが感想をくれました。もうひとりも、少し遅れて感想をくれました。

次に販売したのは文学フリマ京都8でのこと。
これが大きい。
初出店で、何もかも初めてだった、初心者感丸出しの私の本が、20冊売れたんです。

そんなことある!?って感じでしたよ。

来てくださったお客さんの中には中学時代の友達や高校からの友達、大学の友達がいました。
去年の夏くらいからイベントの話をしてた人もいたし、その時から予定を空けて来てくれたんです。
また、当日朝になって、「ごめん行けないかも!」と言いながらも、ギリギリに「間に合った!」と笑顔でやって来てくれた子もいて。
私のために、ここまで来てくれたっていうことが嬉しかったです。

あと来てくれたお客さんだと、文学フリマの同じ出店者の方。
去年私が本を買わせていただいた人が来てくれて、「待ってました。おめでとうございます」と言ってくださったり、はじめましての方が興味を持って買ってくださったり。

文学フリマではこんな感じだったけど、奇跡はここから。


行きつけの喫茶店で、初対面の人に売れた

私は昨日、昼の空きコマを利用して大学近くにある行きつけの喫茶店に行きました。
そこのお店は昼は普通の喫茶店だけど、夜たまにクラフトビールバーをやってたりワインを出してくださったりするところで。
「20歳になったら飲みに行きます!」
と言ってたところだったので、20歳の報告がてら行ったんです。

それと、本を出したという報告をするためにも。

本を書いてることは前から言ってて、「出したら店置いといたげるよ」と言ってくださってたこともあり、これはすぐに報告しなければと行くことにしました。

実際行って、「本出したんですよ〜」とマスターに話したら、「そうなん!?すごいやん!!買わせてください」と言ってくださって。
私がカウンター越しにそうやってマスターと話してたところに、別のお客さんもやってきます。「本書いてるの?」

持ち歩いてる本数冊を見せたら、
「なんぼや?買うわ」と言ってくださったんです。初対面でなんにも知らない、ただの大学生の本を。買うと言ってくださったんです。
しかも2人も。

そこからは本の話で盛り上がり、私は授業に遅刻しそうになりましたが(笑)

最後お会計をする時に、マスターが言ってくださったことがまた素敵。
「何冊か持ってたりするんか?委託販売で置いたるで」
ほ、ほんとですか!?って感じで私は目を輝かせ、お願いします!と置いてもらうことになったんです。

既に売れてたこともあってその時の残りの手持ちは両方2冊ずつしかなかったのだけど、名刺と一緒に置いてもらうことになりました。


委託販売で置かせてもらった


何だこのお店は。なんだここの人達は。素敵すぎる。ほんと真っ直ぐにそう思いました。

私が伝え、動いたから繋がったのもあるのかなと思うと、もうすでに「やってよかったな」と思います。


救いの物語

私が今既に売り出している『流れゆくそこで』『無色のアーティスト』は、ぶっちゃけあんまり明るい内容とは言えないなって思うところがあります。

人の手に届く景色を見てると、「笑顔が見たい」と思うようになったんです。

過去の2作は自分の痛みをそのままぶつけたようなところ、私のifを書いた部分が多くて、伝えたいこととかもあって書いたけど、読み返すと違うの書きたいなと思うことが多かったです。

人の痛みや苦しみ、それゆえの青春を描いた2作。
今度は何を書こうかな。

もう既に案はぼんやり浮かび始めてるので、少しずつ書いていきたいと思います。


それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。

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