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経営マニュアル~起業や事業を行うための基礎知識と考え方~③【基礎知識 第三章 組織に必要な5つ】

50年以上生きてきてたくさんの失敗をした自分の実体験から感じた
経営マニュアル~起業や事業を行うための基礎知識と考え方~の
基礎知識 第三章 組織に必要な5つです。


【基礎知識 第三章 組織に必要な5つ】

会社組織に必要な基本は5つあります。

■1つ目は人材のスキルです。

【スキル(skill)(名)】何かにつけて身に付けた技能。
代表的な会社は昔から世界中でもトヨタがNo.1だと言われていましたが現在では外資系会社の成長が著しくトヨタもかなり苦戦していると思います。

一人のスキルが他社の社員より1.5倍~2倍あれば、組織全体では2倍~3倍もの力を発揮する事が出来、結果として生産性が上がり経費も少なくすることができるのです。
よって人材のスキルが重要な一つなのです。

■2つ目はマーケティング能力です。

【マーケティング(marketing)(名)】
製品がたくさん売れるように販売計画・宣伝法・市場の調査などをじょうずに組み合わせておこなう活動。販売戦略。

自分が会社を設立したときの代表的な会社は断トツ、ソニーと言われていました。
昔のソニーはウォークマンを誕生させ、パソコン業界に初の「VAIO」と言うブランドを作り上げてしまった会社なのです。
これはマーケティング能力の賜物です。

現実VAIOの製品性能は、IBMのThinkpatや、東芝のダイナブックの方が遥かに優れていたのですが、だれもが皆挙ってVAIOを買ったのです。
これはソニーがパソコン業界に初の「VAIO」と言うブランドを確立出来た事にあります。
ではソニーはなぜ、洋服やバックなどのファッション業界ではない電化製品であるパソコン業界でブランドを作れたのでしょう?

それは販売戦略にあったのです。
ソニーは顧客にしたい20代~30代の若者達に徹底的にマーケティングを行った結果、パソコン業界初の『 色 』と『 デザイン 』を取り入れたのです。
販売する商品はパソコンなのに性能にこだわるではなく、見た目を重要視したのです。
これが世の中の人達に「VAIO『 紫色 』カッコイイ」と言うブランドを作り上げ売り上げNo,1の座を手に入れたのです。

商品がパソコンですから、普通に考えるとパソコン本来の性能に拘るのが当たり前であり一番だと思いますが、性能は二の次とし徹底的に売れるためにはどうしたら良いかと言う販売戦略を第一に考えたソニーのすごさがこの結果をもたらしたのです。
そしてなんと!VAIOの値段は他のノートパソコンより高めだったのです。
ちなみにバイオの名前は紫のバイオレットからつけられたのです。

これで仕事はマーケティング能力が必要不可欠である事の重要度が分かったと思います。
仕事上で目的が決まったら、まずやるべきことは市場調査でありマーケティングなのです。

■3つ目はCS(カスタマーサティスファクション)顧客満足度です。

代表的な会社は今も昔もヤマト運輸です。
CSにたけた会社は、今までに存在しない仕事やサービスを作り出す事が出来るのです。
ヤマト運輸は日本に宅急便を作った会社なのです。
知っていましたか?
佐川急便とかゆうパックが有名ですが、日本に宅急便を作ったのはヤマト運輸なのですよ。
昔は日本の宅急便のシェアはヤマト運輸が全体の7割以上を占めていました。しかし現在はヤマト運輸は日本全体の47.5%となっています。
佐川急便は27.6%、ゆうパック(日本郵便)は19.9%となりこの上位3便で日本全体の約95%を占めているのです。

佐川急便も郵便局のゆうパックも、ヤマト運輸が儲かっているので後から真似をして始めた会社なのです。
日本で最初に宅急便を作り、始めたヤマト運輸はすごい会社という事なのです。
そしてすごい会社のヤマト運輸はサービスにもCSを使い専門の宅急便であるクール宅急便やゴルフ宅急便などの専門サービスを次々と作り上げていったのです。

お客様の満足度に特化すると、こんなすごい事が出来るのです。

■4つ目は資金運用です。

代表的な会社は昔のシティバンク(CITIBANK)です。
※シティバンクは現在日本から撤退しており、事業は2015年から、SMBC信託銀行の「PRESTIA(プレスティア)」に引き継がれています。

当時銀行であったシティバンクは日本の銀行の常識とはまったく違う利益の上げ方、銀行の運営方法を用いていたからです。

通常日本の銀行は、預金者からお金を集め預かりまとめて大企業にお金を貸し付け利子を取り、その利子から預金者に利子を支払う方式を用いています。
しかし、シティバンクは預金者からお金を預かると自分達のグループで預金を資金として運用し利益を生み出しお客様に利子を支払っていたのです。

今では当たり前ですが、24時間入出金出来る銀行はシティバンクが日本で初めてだったのです。
自分も夜中に銀座のシティバンクにお金をおろしに行ったことがあります。
又、口座に30万円以上残高がないと口座維持手数料が引かれてしまうシステムを始めたのもシティバンクが最初なのです。
そして電話一本で振込や海外送金を行ってくれたり1000万円以上口座に預金しておくと、VIP扱いとなり様々な便利なサービスを提供していたのです。

シティバンクは銀行の一般常識にとらわれず自分達の考える資金運用の形を作り実行していた所がすごいのです。

■5つ目は資金の安定です。

代表的な会社は今も昔も鹿島建設です。
ゼネコン(ゼネラル・コントラクター(General Contractor)の略)で大成建設、鹿島建設、清水建設は「実質無借金」経営であり、熊谷組が経営破綻した時に、再建に名乗りをあげた唯一の会社です。

鹿島建設が持っている特許「CO2-SUICOM(シーオーツースイコム)」は二酸化炭素の削減に役立つ世界初の技術です。
コンクリートに用いられるセメントは製造時に大量の二酸化炭素を排出しますが、鹿島建設は二酸化炭素の排出量を大きく削減したコンクリートを開発しました。つまり理論上、コンクリートを製造するほど大気中の二酸化炭素を減少させる効果が期待できるのです。
会社と言う組織は借金が無くなると、自社で新しい技術を開発する資金ができ成功してしまうと不思議と利益も倍々に上がって行くものなのです。
資金の安定が仕事の利益を上げる一つとなるのです。

と、この5つが組織に必要な5つです。
組織の大きさや規模には関係がなく私達が作る小さな会社であっても会社経営・事業展開には必要な5つなのです。
この事柄をしっかり覚え次へ進みましょう。

基礎知識と考え方だけでもかなり長くなりますが、なるべく各章ごとに短くわかりやすく解説していこうと思っております。
この経営マニュアルがみなさまの何かのお役に立てばうれしいです。
では、目次を掲載しますので記事は順次掲載していきます。
掲載しましたら目次のタイトルにリンクをしますのでお時間ある方、ご興味のある方はご覧ください。

目次
基礎知識 第四章 経営に必要な2+1

よろしくお願いいたします。

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