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【クリエイター向け】2022年に読んだ本トップ5

もうすぐ年越し。

基本いつも家におり、友達も少ないので、季節のイベントにはうといのですが、年越しだけはそわそわします。

それは年越しがひとつの大きな「区切り」で、1年間をふりかえるのにちょうどいいからだと思います。

今回はこの1年を振り返り、2022年に書評を書いた本のなかで、おもに物語をつくるクリエイター向けに、創作意欲を刺激する5冊をピックアップしました。

『一億三千万人のための 小説教室』

2022年に書いた書評のなかで、最もスキの数が多かったのが本書についてのレビュー。

小説を書きたい人への最初の1冊としておすすめですが、「自分にしか作れないものを作る」ためのヒントが盛りだくさんで、あらゆるクリエイターにおすすめできます。

著者の説明もわかりやすく、すらすら読むこともでき、なおかつ、感性の使い方や、養い方を教えてくれました。

また、本書には文体を学び、感性を養うための読書ガイドも付属しており、いままで知らなかった作品ばかりだったので、参考になりました。

とくに詩人である吉田健一さんの著作との出会いは、こんな表現もあるのか!と、個人的に大きな影響をうけました。


『三行で撃つ』

本書はまさに、いちど読んだら「衝動的に何かを書きたくなる」本。

そもそも文章とはなにか?書くことはどういうことか?といった哲学的な話をふくめ、ぜんぶで25の奥義が公開されています。

一生つづく「文章を書く」という勉強について、ライターとしての生き方や習慣といったところにまで深く踏み入り、「善く生きる」ための指南書となっている稀有な本。


『知的トレーニングの技術〔完全独習版〕』

本書を一言でいうならば、究極の独学本。

クリエイターは勉強しつづけることが大切ですが、世界の偉人たちがどのように学び、創作していたかを知るのに本書はうってつけ。

森鴎外や南方熊楠、アインシュタインかヴァレリー、レヴィ・ストロースまで、あらゆる分野の知識人を引用し、彼らの知的生産術が明らかにされています。

人文科学から自然科学、明治文学から現代文学までをカバーする著者の博覧強記ぶりも楽しめます。


『あなたを天才にするスマートノート』

YouTubeでも活躍するオタキングこと岡田斗司夫さんによる創作指南書。

本書にかかれた「スマートノート」を実践すれば、自分だけのオリジナルな意見・内容・コンテンツをつくることが可能。

本書の白眉は「天才を定義」していることで、天才は以下の方程式であらわされます。

天才 = 発想力 + 表現力 + 論理力

そしてこれら三つの力を、たった1冊のノートで鍛えることができるのが「スマートノート」です。


『お金の学校』

クリエイターとはきってもきれない「お金」。

そんなお金にまつわる話を、作家や芸術家として活躍している坂口恭平さんが語った本がこちら。

坂口さんは、大学生のときからホームレスの人に弟子入りし、住居空間について学んだり、ツイッターに自分の携帯電話の番号をのせ、自殺希望者からの相談をいつでもうけつけるなどなど、とにかく行動力がハンパではない御仁。

ご本人のハチャメチャな体験談がふんだんに盛り込まれ、社会の仕組みや、お金の真実にきりこんでいく様はまさに痛快。

とにかく楽しむことが大切だと教えてくれ、肩のちからを抜かせてくれます。


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