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やっぱり会社づとめはこりごり!キライな仕事とおさらばして働き方4.0で好きなことを仕事にする:『不条理な会社人生から自由になる方法』橘玲

現代社会において、多くの人が仕事に苦悩を抱えています。

長時間労働、人間関係のストレス、やりがいを感じられない仕事内容...

橘玲さんの著書『不条理な会社人生から自由になる方法 働き方2.0vs4.0』は、こうした現代社会の課題を深く掘り下げ、これからの時代に合った働き方について論じた一冊です。

本書では、まず「働き方4.0」とは何かが解説されます。

働き方4.0とは、AIやロボットなどの技術革新によって、従来の働き方が大きく変化する社会を指します。

具体的には、フリーランスやギグワーカーが増加し、時間や場所に縛られない働き方が可能になる世界のこと。

本書では、働き方の変遷を5つの段階に分類しています.

・働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
・働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード
・働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
・働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)
・働き方5.0 機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア

従来の年功序列・終身雇用型(働き方1.0)から、成果主義(働き方2.0)を経て、近年ではプロジェクト単位でのスペシャリストの活躍(働き方3.0)や、フリーランスとして働く働き方(働き方4.0)も一般的になってきています。

今回は、本書から学んだ3つの視点をご紹介します。


北欧の大学が無料な理由

本書では、北欧の大学が無料である理由について、興味深い考察を紹介しています。

北欧では、企業が社員の教育を大学にアウトソーシングしているため、大学では一般教養ではなく、高度な「職業訓練」が行われています。

これが、大学が無料である理由。

企業は、大学で専門知識を学んだ学生を採用することで、すぐに戦力となる人材を確保することが可能。

また、学歴専門や資格が、仕事の内容と一体化するのは、それがもっとも公平に従業員を評価する方法だからです。(これを公平と思うかどうかは人それぞれですが)

一方、日本の大学は「一般教養」を重視する教育が行われています。

大学では、企業にとってすぐに戦力となる人材は育ちません。

日本でも大学教育を無料化しろと主張する人たちがいますが、なぜかこの事実を絶対に言わないのだそう。

それは、大学が高度な職業訓練校になれば、日本の人文系の大学教員が教えてる一般教養のほとんどが、「カルチャーセンターで勉強してください」となってしまうからです。

好きなことを仕事にするしかない

本書の中でもっとも重要なメッセージのは、「好きなことを仕事にするしかない」ということ。

というのも、キライな仕事を続けることは、心身ともに大きな負担となるからです。

仕事がキライになる理由は以下の3つです。

・何の意味があるのかわからない仕事:

いわゆるブルシットジョブと呼ばれる仕事です。

ぼくもこの仕事に苦しめられました。そもそも自分じゃなくてもできる仕事なので、他の人にもできるし、もっと進めばAIにとって代わられるという危機感を持ちました。

・人間関係:

「今日もまた怒られるのか」と思いながら、会社に通ったり、顔を見たくない同僚が隣の席に座っているのは、苦痛以外の何物でもありません。

ぼくもパワハラを仕掛けてくる女性の上司がいたのですが、その人と話すときは感情を無にしていました。

・自分の能力を超えた仕事

内向的な社員が同僚と営業成績を競争させられたり、プログラミングの知識がほとんどない人が、多数のプログラムを束ねる大きなプロジェクトを任されたりといったケースです。

これでは、うつ病になっても不思議ありません。

なぜなら、心を病めば仕事から外れることができ、仕事内容が自分の能力を超えている(つまり自分には能力がない)ということがバレずに済むからです。

これら3つの仕事がキライになる理由をさけ、好きなことを仕事にすることで、仕事へのモチベーションを高め、充実した人生を送ることができます。

キライなことを永遠とやるから苦しいのであって、好きなこと、楽しいことであれば、どれだけほど長時間労働でも苦になりません。

「好きなことを見つける能力」が人の人生を左右するといえます。

ギブすることの重要性

本書では、「ギブすることの重要性」の重要性が説かれています。

なぜかというと、自分の知識やスキルを積極的に他人と共有することで、人脈を広げ、新たな仕事を生み出すことができるから。

具体的には、以下の方法でギブできます。

・ブログやSNSで情報を発信する
・セミナーやワークショップを開催する
・友人や知人に相談に乗る

ギブすることで、自分が成長し、新たなチャンスを掴むことができます。

これは、フリーランスに限らず、サラリーマンにとっても重要な考え方といえます。

残念ながら、会社という組織に属している間は、「会社のカンバン」こそが他人にギブできること。

よって定年退職や転職をして「会社のカンバン」という資源を失うと、何もギブできなくなってしまいます。

だからこそ、自分の力で稼げるスキルを身につけることが重要であり、そのために積極的に情報発信を行い、人脈を築いていく必要があります

まとめ

不条理な会社人生から自由になる方法 働き方2.0vs4.0』は、これからの時代に生き抜くためのヒントが満載の一冊。

とくに、本書で紹介されている「好きなことを仕事にすること」、「ギブすることの重要性」は、現代社会を生き抜くための重要なヒントになります。

好きなことを仕事にすることに関しては『「好きなことだけやって生きていく」という提案』。

ギブすることに関しては『クリエイティブを共有!』という本が参考になります。

会社に縛られない働き方に興味がある人、好きなことを仕事にしたい人、生き方を変えたい人にオススメです。

橘玲さんの本を読むと、自分のキャリアの積み方のビジョンがくっきりと見えきます。

本書が気に入ったら、『シンプルで合理的な人生設計』もお薦めです😄


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ホヴィンチ
noteを愛する主夫。クリエイターが万能になるための「3つのユニークな視点・アイディア」を毎日発信中。読書が趣味。42Tokyoでプログラミング・AIを学習中。ドイツへの移住が目標。『Notion習慣トラッカー』をKindle出版しました。

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