受容的な関わりとは

子どもと関わる上で、どこまで子どもの言うことを聞けばいいのか悩むという話もしばしば耳にします。

乳児期、子どもは、親を呼ぶために泣きます。
泣いてお話をしているのです。
「お母さんどこ?」「お腹すいたよ。」
「オムツ替えて欲しいよ。」
「なんだか気分が悪いんだ。」
そのようなことを訴えるために泣いて表現しているのです・

なので、「泣く」という行為は「言葉」として受け止めることが大切です。
初めはどうして泣いているのか、何のために泣いているのか分からないかもしれません。
ずっと泣き止まない時もあるかもしれません。

そんな時でも、「どうして泣いてるの?」「おっぱい飲みたいのかな?」「うんちでたのかな?」と子どもの気持ちを声に出して、話しかけながら穏やかに対応していく。
こういうことが受容的な関わりと言うのではと思います。

これは決して、泣き止ませるための関わりではありません。
抱っこして外に連れ出せば、不安で声が出ず泣き止んだように思えるでしょう。
tvやお菓子を与えて、気をそらせば落ち着いたように見えるでしょう。

でもそれらは泣き止んで欲しくてする行為であり、子どもを受け入れるための関わりではありません。
大人側の一方的なやりとりです。


また、受容的な関わりというのは、「なんでも受け入れる」ということでもありません。
「ファミレスで大きな声を出して話す」「お菓子買ってと泣いてねだる」
子どもは理解力が付いてくると、周囲の人を味方につけてわざと大人を困らす行動をとる場合もあります。
そんな状況でも、それらをたやすく許容してしまうことも受容的とはかけ離れています。

子どもがどうしてそのような行動を取るのか原因を見つけて、その対応をします。
子どもを理解することが第一なのです。


受容的な関わりを一言で表すとすれば、
「あなたのことをちゃんとみているよ」
ということでしょうか。

その関わりは子どもの自立につながり、安心して興味のあることに自ら向かっていくでしょうね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?