大野尊(訪問保育専門家)

訪問保育をしているフリーランスの保育士です。 子どもの成長をより良い環境で行うため、日…

大野尊(訪問保育専門家)

訪問保育をしているフリーランスの保育士です。 子どもの成長をより良い環境で行うため、日々研鑽です。一人ひとりに合わせた保育を行なっています。

最近の記事

受容的な関わりとは

子どもと関わる上で、どこまで子どもの言うことを聞けばいいのか悩むという話もしばしば耳にします。 乳児期、子どもは、親を呼ぶために泣きます。 泣いてお話をしているのです。 「お母さんどこ?」「お腹すいたよ。」 「オムツ替えて欲しいよ。」 「なんだか気分が悪いんだ。」 そのようなことを訴えるために泣いて表現しているのです・ なので、「泣く」という行為は「言葉」として受け止めることが大切です。 初めはどうして泣いているのか、何のために泣いているのか分からないかもしれません。 ず

    • 子育ては関わりあって行うもの

      子育てというのは、一人では行えません。親子という関係のように、「親」と「子」という二人がいることで行えるのです。 人間の赤ちゃんは生まれてから、誰かの助けがないと生きていけません。移動することも、ご飯を食べることも、一人ではできないです。 生まれながらにして、“関わり合う中でしか生きられない”ということを示しているのかもしれませんね。 人同士の関わりは身近なところにあります。今回は子どもを中心に話すことにします。 家族から関わり合うことは始まりますが、従兄弟との関わりや保育

      • カマキリの赤ちゃんから虫の世界へ

        蒸し暑い陽気でしたね。汗がじわじわとでてきましたよ。 今日の訪問保育にて公園で遊んでいると、カマキリの赤ちゃんを発見しました。 色も薄い肌色ようで、石の色と同化していましたから、それを見つけられ彼は、流石だなぁと感心でしたね。 彼は虫こそ好きなものの、触るのは苦手て、カマキリの赤ちゃんでも避けていました。 僕が代わりに手に取ると、「ほら噛まれてるよ!!」とかなり焦っていました。 いや、手にしてるの僕なのですが笑 「平気だよ。噛んだりしないから。触ってみる?」と声をかけま

        • 子どものやる気に関わる言葉かけ

          子どものやる気を伸ばすために。 大人が子どもにかける声について考えてみた時に、つい言ってしまいがワードがあります。 その名の1つ「あら、珍しいのね」についてお話ししてみたいと思います。 このワードをどんな場面で使っているかというと、普段言われてもやらないことを率先してやっている時などです。 掃除や家事、片付けなどにおいて「綺麗にしなさい」とか「お風呂入りなさい」とかということを、つい言ってしまうことがあるかと思います。 しかし、子どもだっていつも言われてばかりではな

          「人の振り見て、我が振り直せ」 〜学童の先生から学ぶ話〜

          仕事柄、学童や保育園のお迎えから保育のスタートとなることも多いのですが、お迎えに行くとその施設の内部を垣間見ることがあります。 その中で1つ印象的な場面がありました。 学童にて先生(どの立場で働いているのか分からないため、このような表記です)の一人がその場を切り盛りしていたことです。ここでは先生aとします。 部屋中聞こえる大きな声で子どもたちへの指示をします。今日の予定を大まかに全体に伝えます。それから動きが遅い子がいたため、「1年2年はおやつ、3年は宿題部屋か教室の端っ

          「人の振り見て、我が振り直せ」 〜学童の先生から学ぶ話〜

          子どもという存在をどう捉えるか?

          子どもをどう捉えているかの話。 自転車を漕ぎながら、こんな事をふと思ったのです。 「あなたは子どもについて、どのように捉えていますか?」ということを質問されたらどう答えようかと。 もちろん聞いてきた相手がどのような方かで、話し方は変わってくるのですが…。 ぱっと思い浮かんだ言葉はこのような事でした。 「今を大切に自分らしく生きてほしい。ということですね。 子どもを花の種に例えてみます。どんな花が咲くか分からないその種を育てるために、水や肥料、光といったものを与えます。そ

          子どもという存在をどう捉えるか?

          子どもと上手く関わるために。

          子どもと上手く関わりたいのなら、小手先のテクニックを学ぶよりも、人間関係について学ぶべきであると考えます。 それは子どもも一人の人間であり、親子という関係も人間関係から構築されるものだからです。 人間というのはどういう生き物なのかを知れば、自ずと子どもとの関わり方が見えてくるのではないでしょうか。 子どもは親に愛情を求めるし、親も子どもに従順さを求めていいます。 お互いに幸せになろうと無意識下でもそのように働きかけてしまっているのです。 悲しい気持ちでいるよりも、嬉しい気

          子どもと上手く関わるために。

          小手先のテクニックではなく、子どもの存在を理解する

          子どもと関わる技術を身につけるためには、何をすべきかだけではなく、どうしてそれをするのかということを知っていくことが大切です。 子どもという存在は、経験を積んだ人間(大人)よりも本能に沿って活動している。 しかし、その活動も子ども皆一人ひとり違うものです。だから、様々なところで子育ての経験談を見聞きし、テクニックを得たところで我が子してもうまくいかないものです。 (表面的にうまくいったとしても、親の一方的なコントロールで終わってしまう場合も多い) 野球選手の投手が、様々な

          小手先のテクニックではなく、子どもの存在を理解する