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こんなやつもいるから大丈夫です、知らんけど

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日常の疑問や問題意識、抽象的な問いをあーでもない、こーでもないといいながら、簡潔で読みやすいエッセイにまとめます。 どうぞ、肩の力を抜いてお読みください。 きっと何か発見があり… もっと読む
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2021年10月の記事一覧

私は私との会話で忙しい

「忙」という字は、心が亡くなると書く。 ともすれば、私の心は亡くなっているのだろうか? 寂しいかと問われたら「一人で寂しくないの?」 と質問された。ゆっくり考えた。 でも、どれだけ考えても結局、心の底から寂しいとは思っていなかった。寂しくないと言えば嘘になるとは思う。かといって、寂しさが私を苦しめるなんてことは、今のところない。 寂しさって何だろう?この日から寂しさとは何か?なんて考えてみた。 おそらく質問された方の意図としては、一人でと発する以上、「誰か」との交流を

幹に実はならない

幹に実はならない、そしてまた、幹なくして実はならない。 実る唐辛子努力が実るなんて表現があるが、まさに今、唐辛子・香川本鷹は実りの時期を迎えている。夏の暑さや水枯れに耐えながら、なんとか今、収穫を行えているというわけだ。つまり、彼らの努力は文字通り、実を結んだ。 香川本鷹の発芽(4月) 栽培初期から唐辛子をみつめていると、彼らは幾度となく枝を分化させ、今の姿に至っている。1本の幹を2つの枝に分化させ、次第には4、8、16・・・と成長していくわけだ。そして、その分岐点に1

ぼくはたぶん、他人に興味がない

誰かとお話しするのが好き。 一緒にご飯を食べるのはもっと好き。 仮に直接会えない間柄であっても、その人の本を読んだり、ラジオを聴いたり。その人を知るということがとても好きだ。 つまり、他人がスキである。 ただ、ぼくは思う。 ぼくはたぶん他人に興味がない。 もちろん、究極的にって意味だけど。 他人の話を聞きたいのは、それを聞いた自分がどうなるのかを知りたいからだ。 そして、毎日書いている記事だって、全部自分のことだ。自分が見聞きしたことはもとより、経験したすなわち食べた

裸と恥じらい、そして本棚

私の「ありのまま」はきっと本棚にある。 本棚をみせるということ「自分の本棚を他人にみせるのは、裸をみせるようなものだ」 高校1年生の頃だったか、どこかでそんな一節と出会った。 とはいっても、当時の私は棚に並べられるほどの書籍を持っていたわけでもなかったし、私の裸を見たことがあるのは親・親戚と男湯で出会う赤の他人くらいである。 そのため、自分もまた一つの裸体であるなんていう感覚は持ち合わせるはずもない。そして、距離の詰まった他人、私の場合は異性に「裸をみせる」なんていうの

香川は丸亀、酔いどれ道中膝栗毛

膝栗毛とは馬やかごを使わず、徒歩で旅することを指すらしい。 私が香川県丸亀市に越してきてから早一年半。未曽有の「アレ」のおかげで飲みに出るなんてことはないまま今日に至る。 さて、先日所用で市内のビジネスホテルを利用すると、少し時勢も落ち着いたのか、香川県庁の取り組みで「新泊まってかがわ割クーポン」なんてものをくれた。要は県内の飲食店等で使える2000円分のチケットである。 ホテル近くの居酒屋に入ると、お一人様の私は自然とカウンターに通された。そして、座った瞬間に「あー、こ

中濃ソースの凄さはド・モルガンの法則では説明できない

「とんかつソース∩ウスターソース」ということか? 中濃ソースとは何か?生きるとは何か? 愛とは何か? 中濃ソースとは何か? 私の人生における最大の謎である。 いや、ほんま、中濃ソースって何? 大阪生まれ大阪育ちの私にとっては、ソースといえばウスターソースやとんかつソースはもちろん、時と場合によっては焼きそば・お好み・たこ焼きソースなんてものが冷蔵庫に入っていた。なんなら、ピリ辛のどろソースも良い。 ソースネイティブな私の青春いわばソースの国で生まれた、ソースネイティブ

島旅農園「ほとり」を旅してもらいました

今回は私の記事というよりも、こちらの記事をぜひお読みいただければ。 旅の道中、畑、お料理、宿の様子。 それぞれの場面を皆様にも感じていただければ。 さてパステルプラネットさんはフォロワーさんというだけでなく、私の事業のロゴを作ってくださった方たちでもあります。 愛らしいタッチのイラストもぜひチェックしてみてくださいね。 ではでは長くならないうちにこの辺で。

酒も慰めもいらない、旅するための距離が欲しい

辛い日が続くと途端に旅に出たくなる。 私は昔からそんな人間だった。 ただここ数年はほとんど旅に出ていない。 昨今、あの感染症のせいで、旅に出られない時間が年単位で続いているからである。また私自身が個人事業主とアルバイトの2足のわらじで働いているジリ貧状態ではなかなかはそうはいかないのだ。 もちろん居住地の近隣を移動するような旅のスタイルもある。ただどこか私はそれを受け入れられないようだ。 香川県丸亀市に居住する私は、先日原付を走らせ香川県三豊市へ。無論、三豊市には三豊市