家の子達で踊ってみた。

youtubeに上げているオリジナルキャラクター達の動画にリンクした小説を載せてます。…

家の子達で踊ってみた。

youtubeに上げているオリジナルキャラクター達の動画にリンクした小説を載せてます。 動画はこちらから https://www.youtube.com/channel/UC9dkZk3H4PJwFJq5xlK-L1Q

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最近の記事

coyote

崖の上に立つロボットの前に現れた灰色の狼。 狼は言う。 「君はどうしてこんなことをするのか」 ロボットは言う。 「…失敗は恐れているが、好奇心は恐れていないからだ」 その時、あの声が聞こえた ーハルディンドームへようこそ。 さあ、狼の遠吠えと共に。 世界の合理にそぐわなかった者達へ。 不意につく突風と 私は貴方の片割れで 貴方は私の主。 貴方がこの世界を出るというなら 私も貴方の手を引こう この世界の雨では汚れはぬぐえない 海から流れる潮風がさびかせる。 今は夜。誰もい

    • 戦場の手紙

      黒山羊に手紙を書こう。 対して書くことも無いんだけど。 ありきたりな、なんてことないことを つらつらと、単純な文にまとめて書き連ねて。 黒山羊は返事をくれたことが無い。 いつも食べてしまうのかもしれない。 あの歌のように。 でも僕は黒山羊を嫌いにならない。 彼は僕のともだち。 黒山羊さん黒山羊さん。 今日はこんなことがあったんだ。 なんでもいいから聞いておくれ。 明日僕はここに居るか分からないから。 僕の全てを君に話すから。 君は僕の全てを聞いてくれ。 黒山羊さん。 ー

      • 黒山羊からの手紙

        一際背の高い煙突を囲むように広がる田舎の集落。それらが一望できるこの丘に一人で佇む少年がいた。長いまつげとすらりとした華奢な体格は面影を感じる。 ただその表情は良く知る笑顔じゃなくて、ただただ口をへの字にして遠くを見つめていた。 「何やってるんだ?」 そう言っても少年は気付かない。そりゃあそうか。 彼の脇に置かれたバケツには水がいっぱい溜まっている。こうやって水汲みを毎日するのが彼の日課だった。 「僕も大きくなったら、父さんみたいになれるかなあ」 母と二人きりで暮らす彼が父親

        • さよならladyの解説

          主人公の女性サンドラ。彼女は、以前の作品に出たレオルと同一人物です。レオルとサンドラは魂が同一の人物であり、レオルの何代も先の生まれ変わりの女性です。なのでレオルと生きている時代も全く違います。 そしてもう1人の登場人物は、同じく以前登場したアーロンです。ですが、レオルの生きていた時代から長い時が経過したサンドラはアーロンのことはもう覚えていませんでした。 物語の最初、実はサンドラはすでに亡くなっています。2人がいたよく分からない場所とは死後の世界です。「お腹がすいた」とサン

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        • ReolとAaron
          10本
        • 流時とSilhouette
          1本

        記事

          夜は短し

          「貴方が誰だか知らないし興味も無いわ」 夜の狭い部屋の中、向かい合うように立つ彼女はそう言った。 「…ならいいさ。私は所詮タツノオトシゴだからな」 そこに深い意味は無いことくらい知っている。 君と話していたあの頃はもう遠い昔なんだから。 「貴方って」 「うん?」 「どうして私の味方でいるの?」 そんなこと 今更聞かれても困るだろう。 「…味方でないなんて、ありえない。私は君の一部でしかないんだ」 その間、吹く風が髪を撫でた。 見下ろすように目を見て、その距離に 「私は君を愛し

          さよならlady

          「お腹すいた」 もう何度目だろう。そう呟いて、辺りを見渡す。 ここがどこかもよく解からないが、そんなことはどうでもよかった。 《サンドラ》 急にそう呼ばれた気がして、振り返るが誰もいない。呆れたため息。 でも後ろからすうっと細い手が手招きしている。 退屈だしそれもいいだろう。そう思って後をついて行くと、花束を渡された。 《どうするかは君に任せるよ》 それだけ言われて、後は一人残される。 綺麗な花束はこちらを見上げている。花びらをつついたりしてつまんだ。 ぷちりと音を立ててちぎ

          時空の女王様

          粉々になって宙を舞う私の身体 私はまだ終わってない ここで死んで終わりなんて なんのために産まれたのかも解らないのに 深海で大口開けた白い魚が 砕け散った私を飲み込んでいく 私はまた会いに行くのよ あの人に 愛するあの人に 終われるわけ無いじゃない そのためなら どんな醜い姿でもいいから もう一度やりなおそう 我一塊の肉塊なり 我一塊の肉塊なり。

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          キャラクター達の関係図一覧

          キャラクター達の関係図一覧

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          その影にゆだねて眠る

          私を楽しませてよ。 大好きな人。 その身で、その心で 全てを刻んであげるから お互い楽しい人生にしようじゃない。 ほら、貴方も楽しいでしょう 私だって楽しいよ それを鮮やかにありのまま書き記す こんな幸せなことないよ。 その身が焦げて焼き尽くす、その瞬間まで 私は貴方の中にいるよ 安心して 死を恐れないで 大丈夫だから 今日という日が楽しかったと言えるよう いい人生だったと思えるようにしよう。 せっかく長い人生なんだから 私も貴方も楽しみましょう 貴方の目をこっそり借りて 今

          その影にゆだねて眠る

          キャンバスの主

          空想の中と思想の狭間で揺れる。 目の前をとんだ蜻蛉はもう居ない。 トンネルの先で大口を開けた魚。 世界を悠然と見下ろすクラゲ。 空から振ってくる小魚の群れ。 そんな夢を見ながらドーパミンに挨拶して。 私に明日はあるのかな。 この狭い未知の世界で1人。 貴方がいらないというのなら止めはしない。 所詮私はタツノオトシゴだ。 なのにどうして人間の姿を どうしてこの男の姿を やっぱり考えるのは億劫だ。 きっとそれだけ無駄なのだ。 この男の姿をきっと君は知らないだろう。 だから

          一番初めにもらったもの

          確かに今まで散々傷つけてきました。 『これ』が、何なのか今もよく分かりません。 だって、まるで手みたいなんです。 でも灰色の手なんか見たことない。 体全部灰色なんですが、これはなんですか? つねったら痛いです。 ぎゅっと握ったら変な感じがします。 まるで今まで見たことあるものばかりで… なんなんですかこれは? 私なんて知らない。 『これ』の名前だって知らない。 こんなこと聞いてないのに。 胸にすこしだけ線を入れてみたら、すごく痛くて、 彼と同じ色が出てきました。 よく解か

          一番初めにもらったもの

          会うことの無い恩人

          背中に痛みを受けた次の瞬間、私は光に吸い込まれるように見知らぬ場所に居た。 そして目の前に居たのは、黒くゆれる影だった。 それは細く伸びながら、やがて男を象った人の形になる。 「私はどこに行けばいいか、知っていますか」 影は腕を伸ばして指さした。 遠い遠い場所を。 「…妻と息子をおいて行けと?」 何も言わなかった。 その瞬間涙が溢れた。 出来るわけ無いだろう。 愛する家族を。 家で待ってくれている妻を。 幼い息子を。 愛する家族をおいて、どこに行けというのだ。 影はじっと見て

          会うことの無い恩人

          きっかけ

          その名はワイズガード家の父が教えてくれた人だった。 昔、どんな時も仲間を思いやり勇気づけ、友を思って死んでいった元軍人であり英雄。 父は、僕が六歳の時に戦場で死んだ。 でも父が教えてくれたこの人のことははっきりと覚えていたのだ。 父は古い本のあるページの右上に写る小さな写真を指さす。 「この人はアーロン大佐だ。素晴らしい英雄なんだぞ」 「えいゆう?」 「そうさ。…ヒーローだよ」 たった一言の単純な言葉に、幼い僕は一瞬で心が躍ったのをまだ覚えている。 あまりたくさん教われない

          はじめまして。

          みなさんはじめまして。「家の子達で踊ってみた。」と申します。 私は趣味でyoutubeに何個か3Dモデルを使用した動画を上げているのですが、このサイトは動画内に出てくるキャラクター達を主人公にした小説をあげています。正直私自身に文才は無く大変下手な文章になっていますが、普段個人的に書いてる小説達があまりにも増えたので、この際投稿してみようと思いました。小心者なので優しく、優しく見ていただけると幸いです(笑)よろしくお願いします。 前述したyoutubeのまとめはこちらから