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ホテルっていろいろ ①

こんにちは。京都の御所南のホテル、THE SCREENのShinです。
私はもともとFIVESTAR WEDDINGという同じ会社の系列の結婚式場出身で、ホテル業に転向してまだ日が浅いんです。短い期間でも環境の変化は大きく、ホテル業界のことについてこれまで知らなかったことを色々と学ぶことができました。
例えば、ホテルと一括りに表現されていても
【宿泊主体型】と呼ばれる宿泊と朝食の提供を主としたホテルもあれば、
【フルサービスホテル】呼ばれる料理や飲み物を提供できるレストランや宴会場を備えるホテルもあります。
統計では、都市部で新規オープンするホテルの実に90%近くが宿泊主体型ホテルでした。ちょっと驚きです。
私は5年ほど前に福岡市の結婚式場に勤務していたことがありますが、人気アーティストのコンサートがあるたびに結婚式列席者のホテル手配に四苦八苦したものです。もう本当に部屋が取れなくて、久留米市や北九州市のホテルを手配せざるを得なかった時もあります。車で1時間以上かかる距離です。当時の福岡市内では客室不足は大きな問題になっていました。当然の流れでしょうがホテルニーズが高まり、福岡市内は建設ラッシュでたくさんのホテルが建設中でした。今思えば、そのほとんどは宿泊主体型だったんだということになります。
そんなこんなを調べると、私たちのホテルにレストランがあることは、統計的にはレアなことなんだな、と理解したわけです。
しかも、プライベート感を満喫できるデザイナーズホテル自体かなりレアですし、地元の方々から厚い支持をいただけているレストランまで併せ持つホテルは、そんなにないはず?です。(ちょっと宣伝込み)

13組のデザイナーが創造した13室のスイートルームは部屋ごとにデザインが異なっているのは普通ではなく他のホテルと比べるとかなり異質、上質なお料理が提供できるレストランも備えている。希少な存在がTHE SCREENなのであれば、私たちはこれから、私たちにしかできないことをやっていきます。

【泊まる】とは寝るだけではない​

私たちは、泊まるお部屋を選べる宿泊プランの販売を始めました。
アートな空間を自分好みでお選びいただけるようにしたのです。客室ごとのプランを並べることでお部屋の特徴が写真で比較でき、直感的に好みのお部屋を選んでいただきたかった。選んでいただいた、ということはそのお部屋のデザイナーと共感してもらえるものがある、のではないかと考えました。
選んでいただいたお部屋、その個展のような世界観を満喫し、ゆったりと芸術を楽しんでいただきたい! そう思っています。
照明ひとつ、家具ひとつ、それぞれにデザイナーの強い想いがこもっています。その陰影に気付いた時に、そして家具の調和に気付いた時に、きっと新しい刺激を体験できることでしょう。
そして、お部屋の広さもゆったり。38㎡から78㎡と広いお部屋が揃っています。欧米ゲストのリピーターが多い理由のひとつも、この広さです。半分以上のお部屋が、恥ずかしながら私の家より広いということになります。

おもてなし

結婚式場は特殊な職場です。なにが特殊かというと、人間の感情【喜怒哀楽】のなかで【喜】と【楽】しか存在しない場所、なのです。
これって、すごくないですか? 長年、その環境の中で過ごしてきた私は、それが当たり前になっていました。サプライズをして不興を買うことはありませんし、お手紙を書いてお叱りを受けることもありません。打合せでご来館された方と近況のお伺いや世間話をすることも普通です。
でも、それはホテルでは通用しない、ということを赴任早々に気付かされました。。
最初は驚き、ためらったものです。理由を聞いてなるほど、と思うことがたくさん。。
思うに、きっとブライダル出身の人っていたずら心を持っている人が多いと思うんです。いい意味で。 喜んでもらいたい、驚かせてあげたい、花嫁へのサプライズを新郎と一緒に仕込んだり、などなど。善意が前提なら、やりたいことが自由度高くできる環境、だったわけです。
ですが、ホテルにはいろんなお客様が来られます。【喜怒哀楽】の【怒】や【哀】を秘めた方も。だからブライダルのやり方だけでは通用しない。
だったら私たちは、ホテルでもできるお客様に喜んでいただけることをひとつずつ始めていくことにしました。
まず、THE SCREENをご利用してくださった方に感謝の気持ちを伝えたい。従業員みんなから。フロントのスタッフはお部屋の説明を丁寧におこない、レストランスタッフはウェルカムドリンクをご用意し、シェフはウェルカムアミューズご用意し、ルームサービスすることにしました。

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そのほかにも、始めたいことがいくつかありますので、続きは『ホテルっていろいろ ②』で書かせていただきます。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
不定期に書いていますが、またTHE SCREENのページにいらしてください。



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