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【コラム】パパの育休について解説🌟

 待望の赤ちゃんが産まれ、「少しでも長く可愛い仕草や成長の様子を見たい…」と思っているパパも多いことでしょう。
 日本には男女問わず育休を取得できる法的な仕組みが整備されていて、雇用保険に加入していると育児休業給付金を受け取ることもできるのです。
 でもパパが育休を取得するのは難しい…という声もあります。そこで今日はパパの育休について解説していきます。


育児休業とは

 まず、育児休業とはどのような制度なのでしょうか?育児休業とは、原則1歳未満のこどもを養育するための休業で、育児・介護休業法という法律に定められています。
 
勤務先の就業規則などの制度によらず、希望すれば誰でも育児休業を取得することができます。

 さらに2022年から産後パパ育休(出生時育児休業)制度がスタートしました。これは先ほどの育児休業とは別に取得できる休業期間で、休業のニーズが高い赤ちゃんの出生直後の時期(出生後8週以内)に育休を取得しやすくするためにできた制度です。

厚生労働省:マンガでわかる!育児休業制度より

 更にこの改正で、1歳までの育児休業は分割で取得できるようになりました。これまで育児休業は原則1回しか取得できませんでしたが、2022年10月からは男女ともにそれぞれ2回まで取得することが可能になりました。

 この改正のメリットを例にすると、職場で連続して数週間~数か月の休業をとれない人が、細切れに育休をとることができるようになりました。例えば、出産の立ち合いのために予定日付近で育休を取得し、一時的に仕事復帰した後、退院から2週間後に再度産後パパ育休を取得することができるようになりました。さらに通常の育休でも、夫婦で数週間ずつ交代で育休をとることで、お互いが長期の休業をとらずに育児ができるように調整することも可能になりました。

厚生労働省:育児休業制度 特設サイトより


育児休業取得率の現状

 では、これらの改正によって実際に育休を取得しやすい現状になったのでしょうか?

 令和4年度雇用均等基本調査によると、男性の育児休暇取得率は17.13%でした。前年に比べると3.16ポイント増加し、過去最高の取得率となっています。一方で女性の育児休暇取得率は80.2%となっており、女性と比べると依然として低い取得率となっています。

 取得率が上がってきているとはいえ、これまで男性が育休を取得する文化が浸透していなかった日本では、職場内で男性が育休を取得することへの理解が得られなかったり、休業に向けたサポートがまだまだ不足しているのが現状でしょう。

育休取得のメリット①

 ここまでの話を経て、職場の目も気になる中で男性側も育休をとった方が良いのか…?と思う方も多いと思います。妊娠・出産・育児の専門家である助産師の視点では、男性の育休取得にどのようなメリットがあるのか?について整理していきます。

 1つ目のメリットは、出産でダメージを受けたママの体の回復をサポートできることです。
 日本には昔から「床上げ3週間」という言葉があり、産後3週間はお布団を引きっぱなしにして1日中横になってお休みした方がよいと言われています。なぜなら、産後は出産に伴う体のダメージがとても大きいからです。出産から1か月くらいは子宮からの出血が続くことが多く、貧血状態になるママもいます。また、母乳育児をしているママは母乳を作ったり、授乳をすることで1か月にフルマラソンを7回分走るくらいのエネルギーを消費していると言われています。ただでさえ、夜泣きや1日を通した赤ちゃんのお世話で睡眠や休息を取りにくく疲れる日々を送っている中で、産後のママの体のダメージはとても大きいのです。

 加えて、産後は女性ホルモンのホルモンバランスの変化がとても大きいです。普段の生理前などでもホルモンバランスの変化を感じる女性は多いですが、産後はその数倍のホルモンバランスの変化量となります。そのため、感情が不安定になったり、突然涙があふれてしまったりと、揺らぎが大きい時期になります。この時期は社会との関わりも少なくなるため、ママは育児の孤独を感じやすく、言葉でコミュニケーションを取れる大人と話をしたい、と思う人が多いです。そんな時、気持ちを理解して話し相手になってくれるパパの存在はとても大きいです。

 心と体の変化が大きい産後は、1ヶ月健診が終わるころまで安静に過ごす事が大切です。安静に過ごす期間は、家事などはできる限りせずに、赤ちゃんのお世話と自分の身の回りのこと以外は横になって休むことが望ましいでしょう。この時期に、パパが育休を取得し家事や食事の準備、買い物、産後の事務手続きなどをすることで、ママには自身の身体の回復を優先してもらうことができます。更に、ミルクを作る、おむつを替える、沐浴をする、などパパもできる赤ちゃんのお世話を一緒にやってくれると、ママはとても助かります。

育休取得のメリット②

 続いてのメリットは、パパになった実感を持てるということです。妊娠して自分のお腹の中で赤ちゃんが育ってきたり、日々胎動を感じるママに比べて、パパは「自分が父親になったんだ」と実感できる機会が少なくなりがちです。
 多くのパパは、赤ちゃんと一緒の時間を過ごし、触れ合い、繰り返しお世話をすることで少しずつ親になった実感が芽生えていきます。この感覚を持つことで、育児は"手伝う"ものではなく、ママと"一緒に"取り組むものなんだと感じられるようになり、夫婦の絆も深まります。
 
 産後の育児はとても大変です。特に初めての育児だと、ママもパパも分からないことだらけで、お互いに大きな壁に直面していると思う場面もたくさんあるでしょう。そんな辛い時期に、夫婦で力を合わせて一緒に乗り越えられたという記憶は一生の思い出になります。
 逆に、この時期に「一緒に育児に取り組んでくれなかった…」「どこか他人事で私に任せきりだった…」とママが感じてしまうと、その記憶も一生残ってわだかまりとなってしまいます。お互いが睡眠不足になりながらも、支え合い、一緒に乗り越えることができれば、今後の夫婦関係もよりよくなっていくことでしょう。


育休取得のメリット③

 続いてのメリットは、赤ちゃんの成長を見逃さずに過ごすことができる事です。子どもの成長はとても早いという感覚がある方も多いと思いますが、中でも産まれてから27日間の新生児期は、赤ちゃんの表情や顔つきが毎日変化し、1日ずつミルクを飲める量が増えていきます。たった27日の貴重な新生児期を少しでも一緒に過ごすことができることは、一生の宝物になります。
 また、赤ちゃんはたくさんの刺激を受けて、成長・発達していきます。ママやパパ、周りの人がたくさん抱っこして、たくさん話しかけ、たくさん触ってあげることで、情緒の発達に繋がるとされています。パパも育休を取得して、丸1日赤ちゃんと一緒に過ごすことで、たくさんの刺激を与えてあげることができますね。


 いかがでしたでしょうか??
 今回はパパの育休の仕組みや、育休取得のメリットについて解説しました。パパが育休を取得し、お互いが睡眠不足になりながらも、支え合うことで、育休期間がお休みのための期間ではなく、大変な育児を乗り越えるための期間なのだと実感されるでしょう。一緒に乗り越えることができれば、今後の子育てにおいても自信に繋がるかと思います。
 ご家庭やお仕事によって、育休の取得が難しい場合もあるかと思います。その中でも、何ができるのか、何をしてほしいのか、妊娠中から役割分担についてすこしご家族で話し合ってみてください。 
 産後の大切な時期のつかの間の休憩に、HOTEL CAFUNEへご家族みなさまでお越しいただけたらと思っております。パパもママも、笑顔で過ごせる育休期間になりますように。


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