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心地よく生きる #3

「心地よく生きるとは」を本立が考えたことをまとめていきます。

ここ最近まで連絡を取っていなかったご近所さんから、
年始にお誘いがあり、お邪魔してお茶をしていた時のこと。

その方達は70~80代位のご夫婦で、奥さんからこんな話があった。

「この前から中国の他国を取り込む動きが気になって、
 中学生の孫に

 『このままだと中国に侵略されてしまうかもしれないから、
 あなた達みたいに若い人たちがしっかりしないとだめよ。』と言ったら、

 孫が『どうしてしっかりしないといけないの?
    言われたことにはいはいと聞いて、
    言われたことをすればいいじゃない』

 ですって!開いた口がふさがらなかったわ!
 どう思う?」


これを聞いて非常に私も驚いた。

ただ、これが今の日本の若者を表しているのかもしれない…


そういう私もまだ20代ではあるが、

10代最後にスペイン留学へ行き、
様々な国の人たちにもまれてきた経験もあり
嫌というほど『自己主張がいかに大切か』を学んできた。

どこに行くにも政治や国の話を日本の代表として聞かれ、
自国について様々なことを問いかけられる。


さらに語学学校では、
中国、韓国、アメリカ、ロシア、イギリス、オランダ、
ガーナ、ブルガリヤなど多くの地域から来ている学生たちと
同じ空間で学び、より自己主張が求められた。


ある時、各国の人口と領土がテーマとして授業に取り上げられた。


日本の領土の話をクラスでしていると

中国からは「日本ってうちの国と島取り合っているよね!(尖閣諸島)」

韓国からも「うちの国とも領土について話しているよ!(竹島)」


こんな感じにフランクにセンシティブな話をぽーんと放り込まれてしまう。

当時の私も含めた日本人は5人もいたのに誰も反応できず・・・


タブーだと思われている(勝手に思っている)事情を
取り出して話をするときにいかに知識がないかと、
発言する勇気がないものかまざまざと思い知らされた。

さらに当時は2011年に起こった東日本大震災が起こってから
数年後であったため、
日本の状況をスペイン人のホストファミリーや
その親戚の方々にとても心配された。


「日本は今大丈夫なのか、
 あんな小さい国ですべて倒壊してしまっているのではないか」と


当時のニュースを思い返しながら彼らに話した記憶がある。

その際に
「自国のことをしっかり知らないと、
 海を渡れば自分が国の代表となる。
 知らなければ自国について現地の人に何も伝えられない。」と
使命感が生まれた。


話は戻るが、そのような経験があったため、
今の少年少女達についてはそのようなことを考えれる機会が多い環境が
必要なのではないかと思った。


ただでさえ今の時代SNSが繁栄して、多くの情報が手軽に見えてしまう。

多くのフォロワーを持つインフルエンサーが言うから「正しい」。
たくさん事業をしている実業家が言うから「正しい」。


このように多くの人が支持しているものを「正解」としている風潮があり、「自分の考えはどこにあるのか?」と問いたくなる。


言われるがままにはいはいと従っていると、
本当の危機に直面するまで「間違った」ことに知らずに突き進んでいく。

それが一番怖い状況であると私は懸念している。

そのような状態で基から自己主張にたけた隣国や世界と
対等に交渉などできるのだろうか。


一方で「空気を察する」という文化があり、
日本人同士ではこれで今までやってこれたから仕方ない。

このように話をする人もあるかと思う。


果たして本当にそうだろうか?


現代社会においてパワハラやセクハラがあると訴えられるのは
なぜだろうか?

空気が仮に読めていれば、意思の疎通がお互いにできており、
そのような現象は起こりにくい状況になるのではないだろうか。

「空気を読む」のを間違った読み方をしているのではないか。


このように日本人同士でも互いの「当たり前」が違うのに、
どうしてすべての人がみんな同じように考えていると言えるのか。

自分の軸を今こそ意識して作るように意識していただきたい。

他国や他者に対しても「自分はこうだ」と言える軸を。

そのためにはあらゆる問題に対して、人の意見を聞き、情報を集めて
自分はどうかを考えるように癖をつけてほしいと思う。

人の意見が必ずしも正しいものではないから。

間違った選択をしたときに「誰々が言っていたから」と
人に責任を押し付けるのではなく、

「自分で考えてやって、ダメだったから、次回はこうしよう」と
失敗を自分の糧にできるように。

他人に振り回されるのではなく、
自分でしっかり立てるような選択をできるように

ただし、「意見の押し付け」だけはしないように。
それについてはまた別の回で話をしようと思います。。。

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