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Episode 329 ミスタッチが多いのです。

少し前に、私は「とろい」ということを話題にしました
それは、「発達性協調運動障害」と言われる「手と手、目と手、足と手などの個別の動きを一緒に行う運動が著しく困難な障害」を発達障害を抱える人が併発しやすいということ。
わたしにもその傾向があって、基本は運動が苦手な「とろいヤツ」だということ。
自分の興味があることについては、訓練次第で人並みに出来るようになる可能性があること
…そんな話です。

私の場合、練習して出来るようになった協調運動について、マイペースを守ることが「出来る条件」になるようだとお話ししました。
だから他者とリズムを合わせなければならないような楽器の演奏とかは得意ではない…と。
ところが最近…この「リズムが合わない」って、もしかしたら自分の中でも起こっているのではないかと思うようになったのです。

最近はペンや鉛筆で文字を書くことが少なくなってきました。
基本的に聞くことが弱い私は、メモを取りません。
書く方にメモリを割いてしまったら、聞くがあやふやになってしまうからです。
メモも中途半端、聞くも中途半端…なら、聞く方だけでも…という考え方です。
そんなワケで、ただでさえ文字を書く機会が少ないのに、PCやスマホの普及でペンを握る機会自体がさらに少なくなってきてですね…。

子どものころからそうなのですが、私は文字を正しく書くことが出来ません。
いや、漢字テストみたいな単体集中の書き取りは出来るのですが、黒板を書き写すとか、メモを取るとか…生活の中の文字になると、漢字の棒が一本足りないとか、ひらがなが上手に書けないとかが起こってしまうのです。
「目」と書こうとして「日」になったり「月」になったり…「ゆ」と書いたつもりで見直すと「わ」にしか見えないとか、「ほ」と書こうとして「は」になるとか。

今までずっと、耳から入った情報を整理してメモ書きするのが苦手なのは、インプット側の問題だと思っていたのです。
黒板を書き写すのも、書きながらも講師が話し続けるからだ…と。
でも、ブログを書き始めて、PCでもミスタッチが多いことに気が付いたのです。
多分ですよ…自分のアタマからアウトプットされる言葉のスピードに、手がついてこられないのです。

アタマの中で文章を紡ぐスピードと、それを文字にする動作のリズムが合わないのです。
アタマから溢れる文章を、手が必死に追いかけて文字に変換している…。
その手のスピードが訓練されていない…つまり「とろい」。

子どものころからスピードを要求される、メモ書きの類の「書く」を放棄してきたワケです。
漢字の書き取りは、スピードが要求されない「書く」です。
確かに聴覚過敏/鈍麻が原因の「聞くが弱い」の影響は否定できないと思います。
でも、このミスタッチの多さは「聞く」とは関係がない…なぜならばブログを書くとは「インプットなし単純アウトプット」の世界だから。
もしかしたら、手書き文字の不正確さもこれが原因?

先日のWAIS-III の結果を改めて見てみると、動作性IQは117なのに、処理速度単体では97。
手足のとろさが自分自身のバランスを崩す、書きたいのに手が追いつかない。
そこで無理することでミスタッチが増える。

あぁ、なるほど…なんか納得。
私に足りないのは、アウトプットの速度なのです。

またひとつ、アンバランスの正体が見えた気がします。

旧ブログ アーカイブ 2019/8/9

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