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Episode 301 「範囲が変わる」ができません。

私の家は今どきBSアンテナがありません。
月970円払って衛星放送が見られるようにするだけの魅力的なコンテンツがBSの各チャンネルにあると思えないのです。
地上波は防災上の問題もあるので、ないワケにはいかないと思っていますが、でも決してずっとテレビがつきっぱなしという感じのウチではありません。

そうは言っても、決してTVドラマやアニメを見ないウチではないのです。
dTVの動画配信サービスに加入していて、TVアニメの「見逃し配信」やTVドラマの過去作品をまとめて視聴とか、そんな感じの「ウチの方法」でドラマを楽しんでいたりするのです。
今どき家にWi-Fi環境がないなんてなったら、通信費がいくら掛かるか分からない時代…。
子どもたちが使うTVゲームやスマホゲームの類は全て通信回線を経由したネット対戦が基本になっているワケで、この回線に乗っかった方がBS加入より安上がり…と言う考え方でもあるのです。
今どきスマホとWi-Fi環境があれば、Google Chromecast 経由で大型テレビにネット配信された動画を大写しにするとか簡単に出来るわけですよ。
スマホを「リモコン」状態にしてCMなしでドラマ視聴とか。
最新の話題作を追いかけなければ、こっちの方がストレスなく落ち着いてドラマが見られると思うワケです。

さて…。
実は私、リアルタイムのドラマを見るのが得意ではありません。
いや、好みの分野であれば、ドラマは大好きなんです。
でも、リアルタイムだと聞き逃しが多くて、話しが追いきれなくなるケースがあるのです。
だから逃したくないドラマは基本的に録画して音量を上げてみるというスタイル
これ、ここ数日のブログ記事での「発見」と妙にリンクしている気がするのです。

ASDである私の「動詞」の感覚について、動作が単独で「修飾語」で動作の範囲が指定される感覚に弱いと指摘しました。
また「名詞」の感覚についても、名詞の類義語や含まれるカテゴリへの想像力が足りず、言葉の指す内容が限定的になると指摘しました。
どちらにしても、その言葉が持つ意味をどの焦点でとらえるのかという点での範囲指定が下手で、ズームイン・ズームアウトして映り込むエリアを変えることに難があるというあたりに、私の問題があるのだと思うのです。

ドラマをリアルタイムで見ると、聞き逃した言葉の意味や引っかかってしまった感覚に思考停止して、語全体が追えなくなることがあります。
スムーズに言葉のズームを変えてドラマを見ることが出来ないワケです。

「まってまって、今なんて言った?」…ハイ、1分巻き戻し。
「あれ、これって前回のあの言葉が伏線?」…ハイ、前話確認。
前話や言葉の流れを想像しながら話をスムーズにつなげてみることが出来ない。
あの話がこれに繋がるのか…とパズルのピースがハマる。
同じ話を何度も何度も見て、やっと理解する。
繰り返し見ることで、漸くサビて動きの悪いズーム機能がギシギシと音を鳴らしながら動いてくれる。

私、ひとつのドラマを必ず2回以上は見てます。
ひとつの小説を必ず2回以上は読んでます。
それは私が言葉の意味をズームして理解することに問題を抱えていて、一回だけでは作者が伝えたいと思うことに到達できないからだと思います。

まとめて視聴することが出来るネットの動画配信サービスのおかげで、ドラマが楽しくなったのはたぶん事実です。
それはきっと「マイペース」でドラマが見られるからだと思うのです。

旧ブログ アーカイブ 2019/7/12

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