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Episode 38 シフトチェンジが必要です。

最近のクルマはハイブリッドや電気自動車など、動力源も多彩になってひと昔の前のクルマとは異次元の乗り物になってしまいました。
私が普通免許を取得したのは平成元年(1989年)のこと、かれこれ30年ほど前のことです。
当時はAT限定免許なんてものは存在しなくて、MT車の運転は必須でした。
クラッチを使ったシフトチェンジ、クラッチがあるが故に起こる半クラッチでの発進技術、坂道発進にエンスト…。
今となってはMT設定のあるクルマを探すのが難しいくらい…。
私は通勤でほぼ毎日クルマを使っていますが、MT車はもう何年も運転していません。

今や昔のものとなった感のあるシフトチェンジ、実は私の頭の中では現役バリバリの必須項目です。

気になった方もいらっしゃるかと思いますが「音が苦手で会話が苦手と言いながら、軽妙な会話をしているんじゃないの?」ってあたりの話です。
実はここにはカラクリがありまして…。

音や会話が苦手なコトは間違えのない事実です。
ざわついた環境が苦手で、音をひとつだけ拾い出すことがニガテなので、基本的に静かな場所を好むし、結果的に一人でいることも多いです。
ブログを早朝に書いている理由も、雑音が少なくて一番静かな時間帯だからという話も以前しました。

ただ、全てにおいて一人でいることはできません。
仕事も、職種上でひとり仕事が多くなりますが、会話がない…というわけにはいきません。
あくまでも全体のバランスの中で私の受け持つ仕事があるわけで、私のだけが遅れていれば誰かが助けにきてくれますし、私の仕事に余裕があれば、誰かのヘルプにこたえなければなりません。

私の会話は2段シフト構造になっている…と最初に説明しておきます。
ハイギアは、自分の考えを挟まない言葉だけの会話、ローギアは自分の考えを絞り出さないとならない会話、そう思ってください。

事務的な会話はハイギアで十分です。
誤信念課題で説明した「YouTube記憶」から適当に場面を見繕って、俳優が喋ったように言葉を口から出せばいいのです。
過去の記憶から似たような場面を選んで同じことを「再生」するわけです。
思考への負荷が少ないので、他のことにメモリを回すことが出来ます。
この状態なら多少ざわついた環境でも会話が可能です。

ところが、突っ込んだ質問が飛んできたとします。
単純な記憶の再生だけでは答えが見つからないような場合…というレベルです。
こうなるとちょっと厄介です。
頭の中の映像記憶を合成して、新しいYouTube動画を脳内にアップロードしなければなりません。
頭の中のフル回転させるためにシフトダウンする必要があります。
メモリは記憶の合成に使われ、外からの雑音に対応できる余裕がなくなります
頭脳は高速(あくまでも私の中での最大回転)でフル稼働しているのに、会話自体のスピードは落ちます。
しかも、雑音に適応できないために聴覚過敏MAXレベルです。

私と会話していて、突然会話が止まる≒シフトチェンジなわけです。

その日の体調などにもよりますが、基本的にシフトチェンジをしながら、会話という一般社会との接点を on しているという感じでしょうか。
当然ですが、ローギアの消費は激しく、そんなことが多い日は相当削られます。

平穏に過ごしたい(仕事したい)ので極力ハイギアのみにしたいのですが、それはつまり一人称の私じゃないって話で、自分自身を分かってほしいと思う本当の私とのジレンマはいつも感じるわけでして…。

旧ブログ アーカイブ 2018/10/22

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